五輪的冬期考
2006年02月27日 終わったね・・・。


「お調子者と思われそうだなあ!」

イナバウアーやトゥーラン・ドット、はたまたトリプル・サルコウなんてな言葉の意味をほぼ全日本国民が知ることになった今年のトリノ・オリンピックだった。カーリングも面白い競技だと初めて知ったし、私的にはフィギアの点数の付け方まで丹念な解説があったことで、フィギア・スケート競技観戦にも目覚めてしまった。目覚めたころにはもう終わってしまうのがオリンピックだ。早くも次回の冬季オリンピックが楽しみである!(気が早くねえか?)

私が特に面白いと思ったのは、今回から始まった「スノボクロス」だった。同じスノボでもハーフパイプはあんまり好みじゃなかったが「スノボクロス」にはハマってしまった。4人の駆け引きによるバリエーション豊かな走路は転倒有りの、コースアウトありのでスリリングかつ、採点競技ではないので、観戦初心者にも分かり易い展開だった。特に大笑いしたのは、皆様ご存知の通り決勝戦で金メダル確実だった選手が最後にカッコ付け過ぎで転倒してしまいその隙に抜かれて、銀メダルに泣いたこと。トリノ総集編では必ず入ってくる映像だろう。このシーンはこれから先もずっと語り継がれて行くことだろうなあ。

トリノはイタリアの北に位置する都市だ。自動車なんぞが有名な工業都市である。私も仕事で一週間滞在したことがあるが、あれはワールドカップアメリカ大会の時だからもう13年も前の出来事なのか。試合が始まる1時間ほど前から町を走る車の量が極端に少なくなり、人通りも絶えた。そしてみんなで集まってテレビ観戦。試合中大盛り上がりだった。ところが・・・イタリアがいきなり負けちまった。その夜、町中がとても静かだった。静まり返っていた。もし勝っていたら一晩中大騒ぎだったそうだがね。

その数日後の出来事である。
ある日、イタリア語の全く分からない日本人スタッフ5名だけで夕食に行くことにした。あえてコーディネーターを外したのである。理由は「フード・ロシアンルーレット」を行う為である。適当なイタリアン・レストランに入り、メニューを指差し、全員が前菜からスパゲティー、メインディッシュ、デザートまでそれぞれバラバラのものを注文するのだ。メニューを見たって誰も何が出て来るかは分からないイタリア語の学力しかない。メニューに記された料理の番号だけがたよりだ。そして出された料理は自分の苦手な物であっても決して残してはならない!それがルールである。その結果がどうなったかご想像にお任せするが、私は比較的無事だったことだけは確かだ!

とても不思議だが、南国育ちでスポーツの苦手な私がスケートだけは出来る。3回転ジャンプやイナバウアーが出来るという意味ではない(ったりまえだ!)ただし、スケート靴はフィギア用やスピード用ではだめだ。ホッケー靴オンリーである。フィギア用を履くと靴先のギザギザでつんのめってしまうのだ。かといってスピード用では長過ぎる。少しでも背を高く見せようと、中学生の頃初めて履いたのがホッケー用だったのだ。しかし、リンクに最後に出たのはもう10数年前だから、今も流暢にすべることができるのか?はなはだ疑問である。今、スケート場に行くとトリノに影響されたお調子者と思われそうだなあ!



本日の結論
イナバウアーの真似をして背中を反らしてみたら腰が痛かった(バ〜カ)

------------------------------

「独断倉庫」に関しての御意見は「啓示倉庫」へ書き込んで下さいな。


GO TO HOME PAGE