六弦的調弦考

2006年01月08日 正式な調弦法を試してみた・・・!


「これからはきちんと」

昨年11月にDTM(デビッド・トーマス・マクノート)なるギターを手に入れたのは、六弦好きには既にご存知の通りである。私はこのギターに触る度に「一生もんだな〜!うふふふ・・・」と、とてもお気に入りなのである。ついつい他のギターを触る時間が少なくなってしまい、DTMだけをかわいがる傾向になっていると気付いた。自分の持っているギターの中で一番高価であるDTMを惜しげも無く触り倒してよいのか?そうも思うのだが、やはり良く出来たギターは毎日でも触っていたい心地よさがある。

さて、そんな状況にありながらも、私はとてつもない失念をしていたのである。DTMはバズフェイトン・チューニングが施されているのだ。それは何かと問われれば、即答するのは難しいのだが「DTMをきちんと演奏するには、微妙にずらしたチューニングを施す必要がある」ということ。

ギターは通常チューニングする場合、開放弦の音をチューナーでチェックする。これには指で押さえるテンションがかかっていないので、開放弦の音階がチェックされる。だが、ギターを弾く為には指板上の弦を指で押さえる必要がある。論理的に造られているようでもギターの音はこの指先のテンションで微妙にシャープする。特に第一フレットではそのシャープ変化が大きい。つまり、ほとんどのギターでは本来出るべき正しい音より第一フレットの音はシャープしていることが多いのだ。


バズフェイトン・チューニング・システムが施されたDTM

それを補正する為に、1フレットでもなるべく正しい音が出るようにギター製作の段階でナットの位置極わずかにずらし、開放弦のチューニングを微妙にずらし、さらにサドル側で微調整することでバスフェイトン・チューニングは全フレットに渡ってなるべく正しい音が出るように調整されている。

ということは、バズフェイトン・チューニングを施されたDTMギターには微妙に音程をずらした専用のチューナーが必要になるはずだ。通常のチューナーでチューニングしても素人の耳にはほとんど差がなく聞こえるのだが、やはり専用チューナーで厳密にチューニングすればそのサウンドはより理想的なハーモニーを奏でるはずである。はずである!はずであ〜〜〜る!

ここでもう皆様はお気づきであろう!私は「一生もんだ〜!」と叫びながら、その音に酔いながらも本来使うべきDTM専用バズフェイトン・チューナーを持っていなかったのだ!おお〜〜〜!!!なんと言うお粗末な失態であることか!通常のチューニングで大満足していたのである!

ハイオク専用車に乗りながら「レギュラー満タン!」と毎回ガソリンスタンドで叫んでいるのと似たようなものである!(そうか?)

一年の計は元旦にあり!には手遅れだが、私は年明け早々に正しいバズフェイトン・チューニングをこの耳で確認したくなったのである!楽器屋まで行くのはかったるいので、1月5日WEBで価格調査を行い通販で発注したのであった!「KORG DT-7」である。バズフェイトン・チューニングも通常チューニングも切り替えて使える便利なチューナーだ8日午前中に「KORG DT-7」が届いたので、さっそく使ってチューニングしてみた。



すでにDTMには通常のチューニングを施してあったはずだが「KORG DT-7」に繋いでみると微妙にチューニングをずらす必要があった。6弦、5弦のずらし具合がやや大きめである。やはりバズフェイトン・チューニングシステムでは押弦で変化の大きい太い弦でそのようにずらすのか・・・!

チューニングが全弦無事に終わり、弾いてみた。コードを鳴らしながら上から下まで移動してみた。ほほう〜!心地よいバランスで鳴ってくれる。微妙な音の違いだが、各弦のハーモニーが気持ちよいというのか、コード感がよく聞こえる。やはりバズフェイトン・チューニングシステムの効果はあるようだ。しばらく弾き続けていたが、やはり心地よさは感じる。これからはきちんとバズフェイトン・チューニングして弾こうっと!


本日の結論
「KORG DT-7」を使って他のギターを加工すれば、
バズフェイトン・チューニング・システムを自力で作れるのか?
しかし・・・ 危険だなあ・・・。

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