塗布的液窒素

2005年08月26日 突然出て来た液体窒素!




「地獄痣」

昨夜の台風11号による暴風雨が嘘だったかのように晴れ上がった東京地方である。気温も33度まで上がって来た。太陽光線はギンと照りつけ暑い夏に逆戻りだ。そんな日の朝に問題は起こった。昨夜の大雨のおかげで、当家の天井から雨水がしみ出して来ていたのだ。ポタポタと娘のベッドの真上から一晩中落ちていたらしい。ベッドの布団がびしょ濡れとなっていた。以前、一度同じ現象が有り防水工事をしたばかりだったのだが、悔しい再発である!又しても早急に修繕工事が必要だ〜!

なんてなドタバタした朝。ふと思うことがあった。私の左こめかみには大きめのシミが有る。ここ数ヶ月に渡りそのシミが少し大きくなりかゆみまで持つようになったのだ。かゆみの原因はなんだ?いささか気がかりだったが、しばし放置しておいたのだった。だが、なんらかのべつの病気の予兆かも知れないなあと、そろそろ原因を確認した方がいいんじゃないか?と考え始めたのだった・・・。

会社近所の皮膚科に相談に行ってみることにした。初めて足を踏み入れる病院だ。女性客向けの清潔感溢れるコジャレタインテリアである。しばしロビーで待つ。このような場合担当医師はどのような方なのかをつい想像してしまう。ガラス戸の中から時折聞こえる声は「女医」であることを知らせていた。

「女医」であるとしてその容姿は?前夜テレビで見た「電車男」のエルメスの顔が浮かんだが、あんなに若くはない感じの声だなあ。もう少し年齢層を上げて鈴木京香あたりか?もう少し上がれば高木美穂の感じか?と、勝手に想像を膨らましていても現実とのギャップは広がるばかりであろうか!いよいよ私の名前が呼ばれた。診察室に入るとそこにいたのは、とても痩せ歳取った久本雅美が待っていた・・・。

問診の後医師は言った「このシミは少し盛り上がっていますね。シミが盛り上がる際にかゆみを伴うのはよくあることです。盛り上がりを押さえる治療をしましょう!」いったん女医は席を離れ、なにやら煙が立つ容器を持って再度登場した。 「マイナス198度で、シミの盛り上がっている部分を凍傷状態にします。凍傷はお分かりですよね?冬山でかかるあれです。数日ではがれ落ちますので、そうなったら盛り上がりは無くなりますよ」



マイナス198度と言えば「液体窒素」か?「液体窒素」といえば何でも凍らせてしまうほど強力な物質である。テレビ番組の実験でも頻繁に出て来るよな。 それを顔面に直接塗るというのか?ちょっとビビる。女医は小さな刷毛のようなものでシミの上を触り始めた。冷たい!治療そのものはすぐに終了。「一度で治療が終わらない場合も有りますので、その時はもう一度見せて下さい!」治療後、こめかみ付近が少しぴりぴりしていた。凍傷を起こしているのだから当たり前の反応か!

ところで、かゆみはなくなるとしてもシミそのものは無くならないのだろうか?女医は言う「これは老人性のシミです。あなたの年齢を見ると早すぎますね。消したいのであれば、大学病院を紹介しましょう!」えっ?ここでは消してもらえないのか?「シミ消し用の機材は3千万円もしましてね、当院では買えないんですよ。大学病院の皮膚科ならどこにも置いてありますから大丈夫ですよ」そうか・・・皮膚科の専門医だと言っても買えない機材が有るのか・・・。そういやあ、私が「鬱」の治療のために通っている大学病院は「精神神経科」のすぐ隣が皮膚科だ。通院の際についでに両方見てもらえばいいってことか!

ちなみに老人性のシミの別名は「地獄痣(じごくあざ)」と私の田舎では呼んでいた。実にイヤな呼び名である!



本日の結論
よし!近いうちにシミ消しにも挑戦してみよう!

------------------------------

「独断倉庫」に関しての御意見は「啓示倉庫」へ書き込んで下さいな。



GO TO HOME PAGE