感謝的家族談
2005年07月08日 堂々と感謝すべきだと!


このマッサージ機を買って良かったのか?

「優しい無視」

ロンドンの連続テロ爆破事件には驚いた!じつは、私の部下が2週間前に旅行で1週間ほどロンドンに滞在していたのだ。もちろん地下鉄にも乗って日々移動していたと言う。部下の旅行のスケジュールが2週間ズレていたらと思うとぞっとするなあ。

人はこのようにホンのわずかの幸運で生き延びているのではないだろうか?交通事故、特に出会い頭の衝突事故は同じ時間空間に2つ以上の物体が存在しようとして起こる現象である。どちらかの時間か空間がホンのわずかにズレていれば起こらないはずなのだ。

それを考えていたら、結婚もそんな感じがし始めた。片方だけでは成立しないはずだ。2人がお互いに結婚したいと思ったから成立する結婚。同じ時間や空間を共有したいと考えたから結婚するのだ。理屈では結婚と交通事故は同じジャンルになるのか?なんか変?

そうそう、結婚と言えば「妻」の存在を昨日じっくり考えた。当家の妻は元気である。日々スポーツジムに通い、歳の割には更年期障害もなく、骨密度も高そうである!要求はたまに「外で天丼食べたい!」とか「マッサージ機買って!」とせがむ程度である。けっしてブランドモノは欲しがらないし、宝飾品を買うことも無い。たまに買うのはスポーツシューズやTシャツ、スパッツなどである。もちろんバーゲン品のみであるが。

さて、何故このようなことを書いたかと言うと、妻に感謝の意味を込めたのである。先日のことだった。知人と久々にじっくり世間話をしていた時だった。「元気な奥さんがいるだけいいじゃない!」と言われたのだ。え???そうか・・・そうだった・・・その知人の奥さんは数年前に病気で亡くなっていたのだ。さらに他の知人の奥さんも現在療養中だと噂に聞いたが・・・。

ごく普通の家庭生活を営んでいると、それが日々ノーマルな出来事だと勘違いしついつい感謝の気持ちを忘れてしまう。お互いが健康で元気に生きていりゃこその家庭なのである。洗濯物にいつの間にかアイロンがあてられ、畳まれて衣装棚に入っているのは地味な妻の日々の活動が有るからだ。自動的に夕ご飯が出来上がって来るわけもない。感謝して口にするべきである!

そこの貴方に問う!
貴方の奥さんやご主人の様子はどう?よ〜く観察すると「更年期障害」や「鬱」になっていないかい?最近、長期間気力が出なかったり、眠り続けたりしていない?それを本人が言い出しにくい環境が家庭内にあるとしたら、優しくリードして解放してあげるべきだね。

「鬱」の人に接する時の態度は「優しい無視」が一番である。明るく普通に声をかけ、普通に振る舞っていただければとてもありがたいのだ。でも「頑張れ!」とか「元気出せ!」とか間違っても言わないでいただきたい。どうやっても頑張れないから「鬱病」なのだ。無理矢理頑張ろうとすると、まったく頑張れない自分にますます堕ち込んで行くのだ・・・。

当家の妻は、鬱独特の私の「無表情」に日々顔を合わせても不満をぶつけることも無く「ご飯食べた?」「お薬飲んだ?」と優しく声をかけてくれるのである。とても他人だとは思えない!(だから夫婦だってば!)妻はよく笑う。テレビを見て笑い転げる。私は同じ番組を見て笑えない。私の精神状態がハイに行かないので「笑う感情」が爆発してくれないのだ。そんな私が、昨日妻の前で半年ぶりに少しだけ笑い声を出し、鼻歌まで出した。1人でいたら出来なかったことだ。「鬱を理解する元気な家族」の存在がいかに貴重であるかをしみじみと感じた次第である。

健康は金では買えない。頑丈な妻も金では買えない。縁があって一緒になったのだ。ある程度の不満があっても眼をつぶればいいじゃないか。完璧な人間はいないのだ。「今日の夕ご飯は冷凍物だけね!」いいぢゃないか!安くて美味しいんだから!「会社の帰りに牛乳買って来て!」いいぢゃないか!私も飲むんだから!「ついでに朝のパンも買って来てね!」いいぢゃないか!私も食べるのだから!なんてね・・・お互いがようやくそんな意識を持って生活出来るようになった気がする。

そして頑丈な妻は言うのだ「マッサージ機1台買うくらい安いもんでしょ?」


確かに!安い買い物だったのかもしれないなあ!


本日の結論
結婚生活が幸せであるかどうか理解出来るのは30年経ってからである。今年30年目。

------------------------------

「独断倉庫」に関しての御意見は「啓示倉庫」へ書き込んで下さいな。



GO TO HOME PAGE