出張的博打街

2005年04月24日 時差との戦いが日々続く!


なんだよ?エッフェル塔ってのは?


「足腰が弱いとどうにも」

いや〜!!!行ってきましたよ。ラスベガス出張!その理由は毎年ラスベガスで開催される「NAB2005」の視察である。今までも何回か行くようにと言われていたのだが、なかなかタイミングが合わず数年が過ぎていた。そして業務命令で「今年はお前が行け!」と強制的に参加なのである。

てなことでかなり長くなりそうな日記風現地報告である!

4月16日お昼に自宅を出発!日吉から横浜に向かい「成田エクスプレス」に乗り込んだ。思い起こせば7年ぶりの海外渡航。さらアメリカは12年ぶりか?ラスベガスなんて13年〜14年ぶりだろうか・・・。

まずは、国際線で成田→サンフランシスコへ。
最近国際線に乗っていなかったので知らなかったのだが、映画がいつでも自由に見られるシステムになっていたので嬉しい。10本ほどの映画から好きなのを選んで観られるのだ。だが、液晶モニターが前の席の背に付けられているのでエコノミークラスのモニターは老眼には距離が近すぎる感じだ。「ミスターインクレディブル」「オーシャンズ12」「ナショナル トレジャー」を観つつ、うたた寝をしているうちにサンフランシスコへ到着。

飛行機から降りる際にビジネスクラスのシート横を通ると、液晶モニターのサイズが二回り大きかった・・・。くっそ〜・・・。ここまで差別されるか・・・エコノミーは・・・。

入国審査でいきなり両手人差し指の指紋採取をされた。次にメガネを外すように指示され、デジカメで顔写真も撮影された。事前に情報で知っていたが、いきなりイミグレーションのカウンターでやられたのは驚いたなあ。顔写真撮られる時には、思いっきりニッコリ笑ってやると審査官のウケが良いぞ!

サンフランシスコで国内線に乗り換え→ラスベガスへ。しかし、遠いなあ。乗り換えで2.5時間待ち・・・。なかなかたどり着けない感じがした。国内線への乗り換えの際にセキュリティーチェックで全身を徹底的に、靴を脱がされ、ジャケットを脱がされ、ベルトも外され、これでもか!っちゅうくらい調べられた。アメリカ国内は、かなり時間的に余裕をみて動かないと飛行機に乗り遅れる危険性があるよね。

ようやくラスベガスに到着して驚いた!今回はツアーチケットを利用したのだが、なんと空港に迎えに来ていた30人乗り送迎バスにお客は私一人だったのである!連れのいない一人旅だ!案内人と運転手と私の3人だけ乗せてバスは出発!リムジンより贅沢な感じだ!

案内人のおばちゃんの話によると、今年のラスベガスは気候がおかしくて、春先に大雨が続いたそうだ。その影響で街中のグリーンがとてもキレイなのだが問題も発生していた。この街に沢山植えられているオリーブの花が満開となり、花粉症が激増しているそうである。何処の国も同じだなあ〜!

私の滞在するホテルは「PARIS」空港から15分だ。テーマパーク的発想でパリの雰囲気を再現したホテル。1/2縮小サイズのエッフェル塔が目印のホテルである。1/2といえどもかなりでかい!正面入り口には凱旋門も待っていた。



ホテル内に入ると、そこはいきなりカジノだ。スロットマシンやカードのテーブルがずらりと並んでいる。その間をバッグを引きずり進んで行った。パリの雰囲気を再現しているために、床面が石畳風に作られているのでボストンバッグの車輪がガタガタと振動し進みにくい。さらにそれを抜けると毛足の長い絨毯もあるため、バッグを引きずるにはかなり力を必要とする。なんとかならんのか?そうか・・・ポーターに頼めば良いだけか・・・。貧乏性はつい自分で運んでしまうのだ!


ロビーにはエッフエル塔の脚が突き抜けている。カジノがあるロビーは全体的に24時間バリの夕方の雰囲気だ。これで時間経過の感覚が無くなり延々ギャンブルに嵌り散財しまうのだ。カジノホテルの戦略だね!実際には、上の画像より薄暗い感じだ。カジノ内は冷房がかなり効いていてシャツ一枚だと寒い。アメリカ人の皮下脂肪がこの温度を要求しているのだと言うが。見回すと相変わらずデブが多いのもアメリカだなあ!



スロットマシンの隙間を抜け、延々移動して部屋は1441号室。部屋に入ってすぐに感じるのは、ヨーロッパのホテルの雰囲気にしている事だ。笑っちまったのは、テレビだ。パリのホテルにはオランダ製のフィリップスが置いてある事が多い。このホテルでもテレビはフィリップスだった。画面は今時こんなにと思えるほど曲面だ!この先もこのままずっとフィリップスを置き続けるのだろうか?


しばらく休んだ後、ホテル内を散策。なんだか、あのお台場のビーナスフォートの雰囲気がプンプンしている。客層とカジノが違うだけだ。お台場カジノ構想もアリかなあと思えて来たなあ。ライブをホテル内のオープンステージで2か所やっているのを観た。1組はさすがにラスベガス!と思ったのだが、2組目は・・・アラ?と思えるチープなサウンド。チープな割にはギタリストが使っていたのはPRSスタンダード24。ワイヤレスでサウンドを飛ばしていたが、ワイヤレスの必要が無いほど狭いステージだったなあ。

ちなみに、ラスベガスは2度目だが、泊まるのは初めてだ。前回の滞在時間は6時間ほどだった。前回は13年ほど前だから、街の印象は全く様変わりしている。メインのストリートを眺めると、ヌードと酒とギャンブルが氾濫しているが、全体的に感じる造りはまるでディズニーランドだ。街中が嘘くさい「フェイク感」に満ちあふれている。

時差ぼけで眠くなったので、部屋に戻りしばしうたた寝。21時になった。待ち合わせし、もう1名の参加者とこのホテル名物のビュッフェで夕食だ。美味いのだが、それほどでも・・・ってな感じか?何となく夕食終了。ラスべガスはもともと砂漠地帯なので、空気が乾燥している。水分補給を頻繁に行っていないと脱水症状に陥る。部屋に戻る前にミネラルウォーターを1本購入。これから先、帰国時までに何本の水を買うのだろうか?

いったんホテルを出てラスべガス名物「ベラージオの噴水ショー」を眺めに行った。たかが噴水だが感動ものである。15分ごとに噴水ショーは始まるが、その度に曲が変わり噴水の振り付けも変化するので、何度観ても飽きがこない。ちなみに目の前で繰り広げられる「ベラージオの噴水ショー」がよく見える「PARIS」の部屋をリザーブすると1泊「45ドル」もアップとなる。部屋から観るより、池に近づいてみた方が明らかに感動の度合いが違うのだが。帰国するまでに何度も脚を運んぶ場所となった。

24時過ぎ、旅の疲れでぐっすり就寝・・・。

4月17日(日)09時起床!お〜〜〜!!!なんだよ〜〜〜!!!時差ぼけがないぢゃん!いつもなら02時や03時に目覚めて朝まで眠れないのが常なのだがどうしたのだ!このところ不眠が続いていたのでそのせいか?このまま続いてくれると楽だなあ〜!シャワーを浴び、そのままボ〜っと11時過ぎまでベッドでゴロゴロ。本日のスケジュールは「ワールドワイドユーザー会」の15時30分まで何も無い。

昼飯を何にしようかと部屋を出たが、食欲も無いのでとりあえず、本日の夕方に行かなければならない会場の場所を確認しに行く事にした。すぐ近くの「シーザーズパレスホテル」が目的地だ。目の前に見えるのだが、歩くと結構距離がある。徒歩10分くらいか?ホテルに入ってもさらに目的の部屋まで5分ほど掛かる。とにかく全体的に広い。脚が丈夫じゃないとラスベガスに来てはならない!ってな感じだ。





ホテル内を散策。名物のショッピングモールを覗いたがその広さにあきれる。歩いても歩いても尽きない。迷わないようにしっかり目印の店を見つけつつ歩き続ける。お台場のビーナスフォートはここが原点のようだ。そっくりである。喉が渇いたのでICE COFFEE。まだ食欲がわかず、13時になった。さらに歩行続行していると、左にスシバーがあるレストランが見えて来た。

「百味」もろに和のネーミングである。そのレストランの入り口に何気なく目をやると・・・。あら?あららら!!!知り合いの営業さんが立っているではないか!向こうもすぐに気付き「お昼まだですか?だったらご一緒にいかがですか?」と誘われた。まだあまり食欲は無かったがつきあう事にした。実は私が出張して来た目的の一つは、その営業さんの会社の開催するユーザー会へ出席するためだったのだ。

「海鮮ラーメン」を発注。出て来たのは確かに、エビ、タラ、ホタテがごろごろ入ったラーメンだったが「百味」の出すラーメンとしてはどうなのだろうか?やはり麺があまりにも日本のものとは違う。アメリカナイズされた麺だなあ。スープも味が薄すぎる。添付されていた「トウガラシペースト」を大量にぶち込み味を整え何とか合格の味に変化。食欲が一気にわき上がり完食!このとき、その会社の日本代表(カナダ人)も同じテーブルだった事で、日本語と英語の混乱した会話が弾み、この先のラスベガス生活に展開に変化が生まれる事となった。

昨夜の熟睡とこの昼食でかなり体調に変化を感じる。あれほど長い間、精神的ダメージを抱えていた私だが、少しずつヌケて行くのを感じる。昨日までまだダメな私を感じていたのだが、ようやく持ち直したか?

ところで、いつもならこの文章はMacで打ち込むのだが、今回は出張に際し「PCレス生活」にしようと決心していたので、ノートを持ち歩き時間を見つけてメモを書き留め続けているのだ(最終的には帰国後Macで清書するのだが)


会場入り口に集まり始めた人々。


15時30分。ユーザー会の入り口に向かう。ROMA-BALLROOMだ。先ほど昼食を一緒にした方々が、日本人向け受付に立って案内していた。胸に参加シールを貼付け受付完了!

ユーザー会が始まるまで歩いて過ごしたが、脚が痛い。アメリカ人観光客にデブが多いのは観ていて笑えるが、この国はダイエットで滅びるのかもしれんなあ・・・。彼らはラスベガスで歩き続ける事が出来るのだろうか?いささか心配である。

会場に集まって来た人々は、ラフな服装が多い。短パンにアロハなんてのもいる。いわゆる業界人の集まりなのだ。しばらくイスに座って眠くなって来た。やはり時差ボケがあるってことだな!ウトッとしていたら会場へ人々が吸い込まれているのに気付いた。慌てて会場に入ってみると既にイス席は満席!一番後ろで立ち見になってしまった。脚が痛い!途中からイス席に空きが出たので、すかさず座った。英語での説明会だが、通訳の日本語がイヤホンを通じて流れてくるので安心だ。専門用語が多い内容なのだが、ジョークも理解できたりして、分かりやすい通訳で助かった。


パーティー会場はオープンスペース!


会場からPARISがよく見える。


ユーザー会が終われば、会場から移動して青空の下でカクテルパーティーである。数人の知り合いと言葉を交わしうろついたが、会場に大音量で流がれているトランスサウンドにいささか疲れてしまった。私はクラブ世代ではないのだ!もうそろそろ引き上げようかと思い始めた時、ユーザー会の主催側から夕食のお誘いがあった。昼夜2回連続のゴチである。ありがたくお誘いに乗った。他の方も含め9名で高級中華料理店「帝后」に入る。次々に出される料理に手を出していたら、すぐに満腹となった。

主催側の日本代表はカナダ人だ。数年前に全く日本語が出来ない状態で日本に来たのだが、今回久々に会ってみるとかなり日本語が上達しているのに驚いた。本来はカナダのケベック州出身でフランス語圏の方である。日本語は週に2回先生を会社に呼んで特訓しているそうだ。もちろん美しい女性の先生だそうだ!言葉の上達の方法はこれに限るよなあ!

食事中のも彼はメインの会話は日本語で行い、会話が複雑になって来ると英語が出て来る状況だった。本日もタクシーに乗ってつい日本語で行き先を伝えてしまったため、大笑いしたそうだ。そして、夕食時にもそれが起った。ワインリスト眺めながら、彼はボーイに向かって「これお願いします!」と日本語で注文していたのだ。もちろんボーイは日本語を理解しないアメリカ人である。それほどまでに彼にとって日本語がなじんで来たのだろうなあ。

一緒に食事をしていた日本人たちが彼に英語で質問し、彼が日本語で返事する光景がしばらく続いていたが、それはとても自然に見えたのは不思議だ。

あまりにも満腹になったのしばし歩いて腹ごなしする事にした。メインのストリートを1時間30分ほど散歩。さすがに脚が痛くなって来たので、部屋に引き上げた。一日トータルで4時間は歩き続けていただろうか。私にしては信じられないほどの歩行時間だ。

今日も多くのデブとスキンヘッドとタトゥーを観たなあ・・・。


そして!何かが起こる!起るのだ〜〜〜!!!以下次号へ続く!



本日の結論
ラスベガスはすべてが広く遠い。足腰が弱いとどうにもならない街である!

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