腰痛的病院考
2005年02月01日 今年は病院通いが多いなあ・・・


インフルエンザウイルス


「かなり懐疑的なのである!」

あ〜〜〜あ、遂に2月に突入したなあ!時の流れはあっという間だ!

先週始まった腰痛は、週末も続いていた。当初「ホカロン」で温めるといくぶん痛みが薄くなったので、土日もそれをやろうと自宅にある救急箱周辺を捜索。3袋見つけたのですぐに使おうと封を切った。これにより「ホカロン」(一般名詞として使っているつもり)はその袋の中の鉄分が空気中の酸素と結びつき発熱を始める。半日は充分に温め続ける事ができる・・・と思っていた・・・(おいおい!また病気自慢か〜?)

だが・・・いくら袋をもんでも温度が上がらないのだ。なんだよこれ?と思いつつ外袋の使用期限を見ると・・・1999年と記されていた。うっ・・・前世紀の遺物ではないか〜!さらに他の袋も開いてみたがやはりまったく温度変化無し!結局なんの対策もとることなく週末が終わってしまったのだった。

1月30日(月)朝、起床時に右腰の後ろがかなり重かった。少し痛みも強くなっている。朝飯を食おうとこたつに座り込む際に「うっ・・・」とさらにその痛みが強く響いて来た。こりゃあ何とかしないとイカンなあ!と通院の決意を固めたのだった。月曜日の朝は会議が有る。私が議長なのでサボるわけにはいかない。そんなこんなで腰の痛みに耐えつつ会議をとっとと終わらせた。

すぐに近くのクリニックへ向かった。11時前だったが、すでに待ち合い室は満席である。マスクを掛けた方々も多く座っていた。こりゃあ、この待ち合い室で「インフルエンザ」に感染する可能性が有るなあ!診察券を提出ししばし待った。読みかけの本をめくりつつ待っていたのだが・・・ 。

向いに座っていたマスクを掛けた中年男性が、おもむろにティッシュを取り出した。次にマスクを外した。ハナをかむのだな?と思った瞬間、私の方へ向かって「フェ〜クショ〜ン〜〜〜!」と大きくクシャミをしたのだ! うっ!!!心配していた展開だ〜!だが、すでに遅し!ウイルスは待ち合い室中にまき散らされたはずである!潜伏期感を過ぎる数日後に私の運命は判明する!

と、その直後「倉庫さ〜ん!一番の扉へお入り下さい〜!」と館内放送で流れて来た。えっ?5分も経っていないぞ!もう私の番なのか?そうか・・・私は外科で診察を受けるのだが、他の方々はそれ以外の患者なのだな?と勝手に理解をして一番扉から診察室に入った。ジャケットを脱ぎ診察用のイスに座ろうとした瞬間!医師は信じられない言葉を発したのだ!

「倉庫さんですね?
   日本語は大丈夫ですか?」


一瞬何が起こっているのかわからなかったが・・・確かに私の日本語は胸を張って威張れる程のものではない。かといって初対面の医師にそこまで言われる筋合いも無い!取りあえず「大丈夫です・・・」と答えたものの何か変な感じがした。医師の質問は、私を日本人と認識していないからではないか?では何故私を日本人と認識しなかったのだ?その根拠は?私の顔は一重まぶたでいかにも「お公家さん」の造作である。日本人の代表的顔と言っても過言では無い!なのにその質問が出るとは・・・。

ふと医師の目の前にあるデスクの上に眼をやった。そこに見えたのは、カルテと共に置かれた「問診票」だった。先程受付で書かされたものである。だが・・・問診票の文字は私の文字では無かった。すべてアルファベットでうめ尽くされていたのだ!明らかに私が提出したものではない!なんだこれは?

そこで気付いた!先ほどの呼び出しの際に「姓」だけしか呼ばれなかったのだ。日本語が苦手な同じ「姓」の患者が今同じ待ち合い室内に存在するようだ!医師に向かい伝えた「私は腰痛で受診するんですが、他の方と間違っていませんか?」医師は素早く目の前のPCを操作し検索を始めた。するとそこには「外科受診」の同姓が現われた。つまりそっちが私なのである!「あら!違っていますね!すみません!」とすぐに医師は過ちに気付いたようだ。

「呼び出しはフルネームでお願いしますね!」と伝えつつ私は診察室を出た。すぐに別の「倉庫さん」がフルネームで呼び出されたが、患者は小学生の女の子で、母親が付き添っていた。母親は東南アジア系と思われる顔である。その小学生の名前はど忘れしたが、例えるなら「倉庫ステファニー」のような可愛い女の子の名前だったのである!そもそも問診票には名前と共に年齢と性別が書き込んであるぢゃん!よ〜く読んでね!

20分後、再度フルネームで呼び出され、2番扉から入った。症状を訴えると「尿管結石やヘルニアも考えられますので、レントゲンと尿検査を行いましょう!」すぐに採尿室へ入れられた。まずはチョロチョロ・・・。次はレントゲン室。着替えさせられ撮影開始!先ほどの医師が隣のガラス窓から覗きつつ体の向きを指示して来た。これまたすぐに終了。再び待ち合い室でレントゲン写真の現像が出来上がるまで待機である。

私の年齢になると、関節の骨がすり減り、クッションもなくなり加齢的な痛みが発生する事も考えられる。そうなると簡単には治療が出来なくなる。これからずっと鎮痛剤の世話になるのか?やだなあ・・・。腰が痛いとな〜んにも出来なくなるもんなあ・・・。そのうち読みかけの本は最終ページに辿り着いてしまった。しばし眼をつぶり、自分の行く末を想像していた。このまま朽ち果てて行くのか・・・あああ・・・。

「倉庫番さ〜ん・・・」と再びフルネームで呼び出された。2番ドアへ向かう。レントゲンが現像から上がり、医師の前のライトボックスに張り付けられていた。30代前半に見える無精髭をはやした医師は明るい声でこう伝えて来た「骨に異常は有りませんね。関節も全部綺麗ですから心配有りません!尿検査の結果も異常が観られませんね!単なる筋肉痛かも知れませんので、5日間ほど患部に湿布剤を貼って下さい。鎮痛消炎剤と胃薬も出しますので、一日3回服用して下さい。それでも痛みが消えないようだったら、CTで精密検査をやりましょう」

と、薬をもらう事になってしまった。私の思いとしては「骨や関節に異常が無くて助かった〜!でも・・・これって筋肉痛か〜?」とかなり懐疑的なのである!何か有りそうだがなあ・・・。とりあえず、湿布剤で患部を冷やし炎症を取り除いて少し楽になり始めたのだが・・・。えっ?冷やしている?おっと〜〜〜そうか〜〜〜!自宅の「ホカロン」(一般名詞)が期限切れだったので、週末は患部を必要以上に温めずに済んで助かったぞ〜〜〜!!!



本日の結論
患者をフルネームで呼ばない病院は医療ミスする可能性があるよなあ!

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