六弦的試奏蟹
2004年12月05日 あえて発注してみたところ!こんな事態に!
 

CRAB Custom 22 Model  受注生産品(ウソ!)


「コラボレーション・テーマは以下のように」

11月29日の独断倉庫のネタに対して、登録会員より以下のような書き込みがあった。
適切な助言であると言える!

「アブラタラバのうまい時期は夏の本タラバの出る前です、この時期にアブラタラバに手を出すと●artinの2004年モデルに手を出すのと同じくらいに失敗します。 そりゃもう・・・味なんかあれです・・ ザリガニの方がまだうまいです・・しかも冷凍物が多いので注意です 冷凍蟹なんて・・水っぽいですよ〜 蟹は取れたて茹でたてが一番でございます」

はいはい!そうでしょうとも!確かに「アブラガニ」のシーズンは1月から7月でしょうが・・・。それでもあえてこの時期に発注せざるを得なかったのはひとえに「ネタ」の為なのである!昨今のネタ不足を補うためには「ヤバイモノ」にも手を出さないとイカンともしがたいのだ!!!それほど強迫観念にかられている日々のWEB更新なのである!この切ない心情を御理解いただきた〜い!

「毎日tanabe.tvをチェックしてますよ。新ネタを楽しみにしてます!」と私に投げかけられる言葉は、ある種の「ゆるい強制」あるいは「ぬるい脅迫」である!とは言えないだろうか?(そうか〜?)小学生の夏休み最終日「終わっていない宿題の山」を前に悲しみにくれる状況と同じような感覚と言えばお判りになるだろうか?あるいは、まだあまり弾けないのにギターを持たされ「ブルースをセッションしましょう!」とプロギタリストに誘われた時の自己嫌悪的悲しみとでも言えば良いのだろうか・・・。

とにかく、ネタの入り口が浮かばないことには更新は出来ない。切っ掛けさえ掴めば、あとはなんとでもでっち上げる自信はあるのだが・・・。切っ掛けの為には無茶なこともしなければならない!「ネタで笑い」を得るためには「墓穴を掘る」必要がある!あえて「ヤバくないかこれ?」に手を出したくなる「新人お笑い芸人」の立場とまったく同じなのだ!(ほんとか〜?)

私が北海道の水産会社に「アブラガニ」を発注したのは12月1日である。「アブラガニ」オス3kgが12月3日に浜茹でされ、当家に「冷蔵便」で届けられたのは2004年12月5日午前中であったが・・・そして・・・その裏で同時にもう一つの出来事が密かに進行していたのだ!ここになんと!「ギターと蟹のコラボレーション」が発生したのである!だがプライベート・ストック「CRAB Custom 22 Model」を発注したわけではない!


では・・・そのコラボレーションとはナニか!
その驚愕の実態とは!うおおお〜〜〜!!!(驚愕なのか〜?)

それは12月1日の事だった。私が「アブラガニ」を北海道の水産業者に発注した直後、登録会員00215 関様よりメールが届いた・・・。ちなみに、関様が登録会員になられた事実は、ミュージシャン仲間たちの間で「おいおい!キーセが登録会員になちゃったよ〜!」と噂になっているらしい・・・。ということは、それほど多くのミュージシャンがここを覗いているということか?

以前から関様は当家に「BugsGearの試奏に行きたい!」と表明されていたのだが、お互いの時間が合わずチャンスはなかなか巡ってこなかった。そんな昨今・・・登録会員00215 関様は、現在5つのバンドでベースを掛け持ちで担当されている。その一つに「波人」(パド)というバンドがあり、メンバーの一人が「松藤英男」さんであるという。ミュージシャンで「松藤英男」さんといえば、あの「甲斐バンド」のドラマーである!で、ギタリストでもある。

私の年代では「甲斐バンド」といえば、そりゃもう「♪あんな〜〜〜♪」と懐かしいと思える程昔っからやっているバンドなのだが・・・。「HERO」が大ヒットしたのはもう25〜26年程前だろうか?先日の「波人」ライブの際に関様が「BugsGearというアコースティックギターがあってね・・・」と松藤様に情報を流されたようだ。ちょうどその時、松藤様は「次のアコースティックライブ用に新しいアコギを探していたんですよ!」と驚きの発言!そこで「BugsGearを試奏に行こう!」と二人で盛り上がったようだ。盛り上がれば必然的に私宛にメールが届くのだ!

松藤様に対して申し訳ないが、私にとってビジュアル的には「甲斐バンド」=「甲斐よしひろ」のイメージしかない。まったく松藤様のお顔を思い浮かべることが出来なかったのだ!そこで例によって、WEBを検索し「松藤英男」さんの情報を集めようとしたのだが、なかなか適格なものが見つからなかった・・・。ようやく「優しい人」というキーワードを一つ掴んだのだが・・・。これじゃあ、よくわかんないよなあ・・・とにかく「松藤様」=「優しい人」であると私は脳裏にインプットしたのだった!

さらに、そこへ参戦すると表明したのは登録会員00094 りょーこ様である!(娘じゃね〜かよ!)「アブラガニ」に興味を示していた娘だが、客人が来るとなれば、当然「アブラガニ」はその場に出されるだろうと考えたようだ。その読みは正しい!自分がいないうちに消費されてしまうのはヤバイ!と感じたようだ。なにがヤバイのかは知らないが・・・。

そこで娘はさらに自分なりの企てをした。きわどいアイスクリームの数々を発注し、12月5日に合わせて配達されるように手配していたのだ。

かくして、2004年12月05日13時48分。プロミュージシャン軍団2名は当家に終結したのである!
本日のコラボレーション・テーマは以下のように設定された!「年末イベント異種格闘技大会」の感がある組み合わせだ!

テーマ1 プロミュージシャンによる「BugsGear」の「試奏」
テーマ2 プロミュージシャンによる「アイスクリーム」の「試食」
テーマ3 プロミュージシャンによる「アブラガニ」の「試食」


テーマ1 プロミュージシャンによる「BugsGear」の「試奏」の状況報告から始めよう。


松藤様は次々にBugsGearを弾き倒されて行った。その隣で客観的意見を関様も述べるのだが、お二人の意見はほぼ同じであった。「音のバランスが良い」「ピッチが良い」等の意見が出てきていたが、価格、デザインも含めて概ねOKの感想だ。

で、松沢様は今回の試奏に対して「アコースティックライブで使う」ことが念頭にあったため、ピックアップ付きが欲しいとの要望だった。そこで最後にBugsGearでピックアップ付きの「SJTC-30E」をお試ししていただいたところ、反応が思ったより良いのだ!しかも「これなら充分にステージ使えますね!」との意見が早々と飛び出してきたのだ!てなことで、もっと弾いてしっかり確認していただこうと判断し「お持ち帰り
試奏」を決定した!いずれ「甲斐バンド」のステージにBugsGearが登場するかもしれない。楽しみだ!

このように「テーマ1」は順調に進み、早くも約40分ほどで終了した。それでは、次に「テーマ2」から「テーマ3」へと一気になだれ込むか?と思われたとき、意外な展開が待っていた。登録会員00205是永様が「アブラガニ試食会」に参戦したいとの連絡が入ったのだ!うおおお〜〜〜!!!プロミュージシャン3名による試食会に変化したぞ〜!

そこで、是永様を待つ間に関様が持ち込まれた「ケーキ各種」の食い比べを行う事にした。コーヒーとケーキの午後のひとときは、まったりとのんびりとなかなか優雅ですてきな時間である!しばしご歓談のひとときである。

だが、是永様は渋滞にはまり込んでしばらくかかりそうだとの連絡があり、いつまでもコーヒーだけで待っていられないので次に移ろう!「テーマ2 あやしいアイスクリーム試食」を開始した!では、その「あやしいアイスクリーム」とは・・・。下の画像をご覧頂きたい!コレがすべてである!それぞれの蓋に付いている名前をよ〜くごらんいただきたい!


「みそラーメン味」「海の幸鯨味」「手羽先味」「唐辛子味」「うなぎ味」「ワインレンコン味」「いぐさ味」「黒酢味」「さんま味」「馬刺味」である・・・。全部食べてみたが・・・どうもなあ・・・なんと評価してよいか悩むところだが、全員が2口以上は手を出さなかったところから、ほぼその実態はご理解いただけるだろう。みんな笑うしかない。妙な味を「否定的笑い」で隠しつつ評価を繰り返す参加者諸氏であった!ちなみに、以下の画像は「みそラーメンアイス」である!



そんなお笑いの時が流れてしばらく経ったとき、是永氏の登場である!これでプロミュージシャンが3名になった。それではいよいよメインイベントの「テーマ3 アブラガニの試食」をスタートさせよう!冷蔵用の発泡スチロール箱から取り出してみると・・・オオオ!!!カニの香りが流れ始めたぞ!なかなか立派な「アブラガニ」に見える。

テーマ3 プロミュージシャンによる「アブラガニ」の「試食」の状況報告。


まず最初に行ったのは「真性 アブラガニ」の確認である!参加者全員で検証に入った。DNAを抽出し厳密な判定をするに越したことは無いが、見た目に確かに甲羅の真ん中にあるトゲは4本であった。間違い無く「アブラガニ」である。ひょっとして手違いで「タラバガニ」が送られてくる可能性は無いのか?とわずかな期待はあったのだが、早々とその期待は打ち砕かれてしまった!(せこ〜!)
タラバガニ
アブラガニ

は記念撮影である!プロミュージシャンは果敢にも「アブラガニ」を手に取り、大いなる試食への意欲をあらわにしたのである!


      
私はすぐさま「アブラガニ」をばらし始めた。ひたすら足を切り、ボディーを割り、身を取り出し提供し続けた。時折私も口に運んだ。ここで、意外にも一口目でそれぞれの感想が飛び出してきたのである!「あら?結構いけるよ〜!」みんな同じような意見である。私も「身の締まりはあまりないが、滑らかな舌触りでかなりいける!」と判断してしまったのだ。妻は「ちょっと甘みが足りない」と言っていたが、価格から考えると充分じゃないのか?と思った次第である。

カニの試食は、早々と試食の範疇を通りこし「本気食い」に変化していた。さらにこの3名で「甲殻(カニ)バンド」を結成するか?との話まで盛り上がるのであった!(甲斐バンドの語呂合わせか〜?)皆様の結論としては「タラバには少し及ばないが、対費用効果で考えるとアブラガニは結構うまい!」となった!また注文してみようっと!



で、さらに話題はディープな九州の話となった。本日の参加者は全員九州出身なのだ。さらに私も妻も九州である!コアな九州弁も飛び交う状況となってきた。あれこれ話しているうちに、是永様が持ち込まれた「鯖寿司」もテーブルに並んだ!実に美味そうな色艶である!


この「鯖寿司」はかなり人気があると聞いた。是永様も並んで最後の1本をゲットされたという。食べてみると酸味は全く感じず、ほのかな甘みがあり、とても美味い「鯖寿司」だ!私は鯖好きなのだが、こんな味の「鯖寿司」には初めて出会ったなあ!

こうなると、食の祭典の様相を呈してきた当家である!次に用意したのは「豚の味噌漬けのレタス巻き」である。登録会員より送られてきた貢ぎ物の「豚肉の味噌漬け」があったのを思いだしたので、お出ししたのだ。「豚肉の味噌漬け」は九州ではけっこうポピュラーなのだ!特に是永様は大好きな食いものであると言う!さらには「母の味を思い出したな〜!」と九州勢には大受けだったのだ!よかったよかった!お出ししてホント〜によかった!

良〜く考えると、ここまでに出されたものでは炭水化物が足りない感じだ。そこで、締めは「お茶漬け」にしよう!と妻の発言で準備が始まった。で、出来上がったのは「アブラガニ茶漬け」である!




これにて、すべてのイベントが終了した!満腹である!全員が納得できたかどうかは分からないが、午後からのひとときを皆様と楽しく過ごせたのは、ありがたいことだ。ミュージシャンが集合したからといって試奏以外に音楽の演奏があったわけではない。12月にしては異常なほどの暖かい日に、ひたすら食って、ひたすら昔話を繰り広げただけである。

お集まりいただけたプロミュージシャンは、それぞれ武道館のステージをはじめ、多くの大ステージをこなしてきた・・・いや今も活躍し続けている方々である!不思議な縁でお互いが繋がり、やがてこのように当家に集結し、昔からの知り合いであるかのような態度で笑い合い話し込んでいるのは、この夏までまったく予想もしなかった事態だ!さてと、次はダレがtanabe.tvに登場するのだ?



本日の結論
帰りに松藤様英男様は「私も登録会員になります!」と申し入れされた!
私はギター収集の次に「知り合いミュージシャン収集」を始める気なのか?

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