深夜的曼陀羅
2004年11月21日 父と娘で夜遊びするか!
 

2004.11.20 青山「MANDARA」
HILL TOP SESSION
小野研二(Tp) 是永巧一(G) 柴崎浩(G) IKUO (B) 上領亘 (Drs)


「指先を悩ましく」

女兄弟がいない環境で育った私は、娘が小さいころどのように相手して良いか解らなかった。自分の子供なのだから、なんとかなるだろうと一般的には考えがちだ・・・当家の妻もそのように甘く考えていたようだった・・・。だが!私はホント〜に娘とどうやって遊べばよいのかまったくわからなかったのである!現在、小学校低学年のお子さまや、もっと小さな幼児を育てている方々には「娘は可愛くてしかたがない!一緒に遊ぶのが楽しい!」などど言う方も多いようだが・・・。

やがて時は経ち、娘も成人した。ふと気がつけば、娘はいつのまにか「大型自動二輪免許」を取得していた。さらに車も「大型免許」を取得していたのだった。私はフツ−免許である!男親としては追い抜かれた悔しさがしばしつのったのである!自動二輪免許は私も持っていて大型二輪にも一時期乗っていたのだが、二輪免許はその昔、高校生の頃にとったので、まだ大型二輪のジャンルが無かった時代なのだ!なんとなく、車関係に関しては娘に出し抜かれた感があるなあ・・・。

さて、なんでこんなことを書きはじめたのかと言うと、小さい頃はどのように相手して良いか解らなかった娘は、中学生、高校生になるともっとワケが解らない存在になっていた・・・ところが・・・最近になり娘の方から私のテリトリーへと近付いて来て、話題を共有するようになったのだ。それは年齢的なこともあるが、娘と私に共通の友人が出来た所為でもある。

さらには、tanabe.tvを娘も毎日チェックして読んでいる事実がある!しかも結構私の文章を気に入っているようなのだ!(そうか〜?)こうなると親子と言うよりも、大人としての対等な付き合いであると言えよう。そういえば娘は高校生の頃、tanabe.tvのネタをパクって弁論大会に出た事実があるのだが・・・。

最近、娘は私の部屋を訪れ「今日のネタはツボにはまったよ〜!」と報告しつつゲラゲラ笑うこともあれば、「今日の更新はまだ〜?えっ!今書いてんの?じゃあここで待ってる!」と私のベッドに寝転がって更新終了まで待つこともあるのだ。父親にWEBの更新をせがむ娘・・・一般的に考えればとてつもなく変な親子である! ちなみに、娘の携帯電話の電話帳に私の名前は「倉庫番」と登録されている!

このようにオヤジが書き綴ったタワゴトを娘が日々読み続けることで、こちらがわざわざ教育しなくても、娘は勝手に私の思考や嗜好の方向性を知ることになる。一般的には「子は親の背中を見て育つ」というが、当家では「子は父の更新を読んで育ってきた」のである!この方法論はこれからの時代「ノーマル」な親子関係になるかも知れないなあ(そんなこたあねえよ!)てなことで、当家では「日々のWEB更新」により「いかに笑いが取れたか」で父の権威が保もたれているのである!

さてと、そんな親子関係は次のステップに進むことになった。父と娘であれば、日曜日にディズニーランドへ行くあたりが一般的家庭の平和な関係である。ところが、娘ももうそんな歳ではない。そうであればいっそのこと、一緒に夜遊びってえのはどうだ?「うっへ〜!気持ち悪り〜!」と反応されたそこのアナタ!これが意外にも面白いのである!私は酒を飲まないから酔っぱらって騒ぐことも無いし、安全なオヤジなのだ!音楽のライブ鑑賞であれば平和そのものでないのか?

で、11月20日夜に出かけたのは青山「MANDARA」大人のオシャレな空間である。ライブ・スペースであり、深夜バーでもある。ここへ娘と共通の友人である登録会員00205のプロギタリスト是永巧一氏が出演されるというので、またもや「ご招待チケット」用意されたので出かけたってえわけだ。夕方までジャズギター教室で学習して来た私は、すでにストレッチが終わったゴルファーのごとく、音楽受け入体勢は万全なのであった。どん欲にライブを楽しもうとしていたのである!



青山と言えば、私の勤務先が17年前まであった場所なので10数年間通いなれた街だ。特に「MANDARA」の近くにある「南青山三丁目交差点」は昔スポンサーであった「VAN ヂャケット」の本社が角にあった場所なので、日々出入りをしていた。あの当時はVAN 製品が社員割り引きで安く買えたので、VANの服ばっかり着ていたなあ・・・。1978年春にVANが倒産するまでだったが・・・。1978年と言えば、原田真二サマーツアーの映画に参加したし・・・私の持っているGIBSON LPが1978年製だし・・・イカンイカン!昔を懐かしんでてどうするのだ!とっとと次に行ってみよう!

18時30分に「MANDARA」着。すでに娘は入り口に到着していた。招待客は正規チケット購入者の入場を待って一番最後に招き入れられるので、しばし客の入場完了を待った。会場に足を踏み入れれば、思っていたより天井が高い会場だった。大人っぽい空間だ!今回もまたお客は、女子占有率90%であった!

先に来ていた娘の友達が、席を確保していてくれたので、我々も理想的鑑賞ポジションに座る事が出来た。その友達は、いくつかのライブ会場で娘が顔を合わせるうちに仲良くなった方々だ。そして19時30分開演!

是永氏はステージで2本のギターを使用していた。いつもの白い愛機「Saijo Guitar/”Inspire”/3s/WH 」とナチュラルカラーの「St'Blues/ ”Blues master”」だ。ブルースの時は「St'Blues/ ”Blues master”」に持ち替えていた。その理由はサウンドを聴いてみて納得できた!このギターの名前の通り、ブルース向きの太く枯れたサウンドが実に気持ちよいのだ!是永氏はボーカルも披露していたぞ!
 
IKUO氏
柴崎浩氏

娘の友達は、どうもギターの柴崎浩氏のファンのようだった。ライブ内容は充分に楽しめたので、あれこれ突っ込みを書く事も無いが、途中でゲスト出演があった。その際、是永氏はついにギターを外し、ボーカルに専念していた。娘は言う「なんか変・・・」そうなのだ!ギタリストがステージでギターを構えていないと私にも「不自然」に見えたのだ。帽子をかぶっていない「テリー伊藤」ってな不自然さなのか?

ゲスト HIRO 中山氏
ボーカルに専念中の是永氏

娘の友人達はギタリストの指先がめまぐるしく動く様を見ていると「色っぽい」と感じると言っていた。じつは、この感覚は女性として正しいのである。指先がこれほど器用に動くという事は、生物学的に考えると男性として身体機能に問題が無い事を表している。すなわち、女性は「ギタリストの指の動き」の中に「完璧な男性機能」を発見し「種の保存」を知らずしらずのうちに意識しているのだ!

さらに「イケメン」がモテるのもその意味がある。顔の形状が左右対称である事が「イケメン」の条件になるが、生物に厳密な左右対称は存在しない。そこで、左右対称により近づいた顔を持っている男は、生物学的に左右のバランスがとれた完璧に近い身体機能を持つ証とされているのだ。コレでお分かりだろう!イケメンギタリストは「生物学的にモテる条件満載」なのだ!

私が「イケメン」を目指すのはもうちょっと手遅れなので、せめてもっと真面目にギターの練習に取り組み、指先を悩ましく素早く動かせるように励もうと決心した本日である!(いまさら・・・)



本日の結論
あなたもたまには自分の娘を誘って、夜遊びしてもいいんじゃない?
ただし・・・娘がつきあってくれればの話しだけどね!

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