土産的哺爬鳥
2004年11月10日 バリエーションは何類まで?
 
Em●
●に入る文字を推察せよ!


「これは日本には持って帰れないよ?」

業界関係者は年に数回、海外ロケに出かける(どんな業界だ?)ちなみに「かいがいろけ」を漢字変換すると「回が色気」と出て来た。「貝が色気」ならギリギリ理解できなくも無いが・・・(そうか〜?)「回が色気」ってなんだよ?!恋愛ドラマの3回目あたりで色っぽい展開になった時の状態をさすのか?

誰かが海外ロケに行けば、必然的に国内に残された内勤者達は「お土産」への期待が膨らむ。だが・・・業務出張者はあくまでも仕事で海外に行くのであって遊びに出かけるわけでは無い。出張者の精神状態としては、神田から新宿へ打ち合わせに出かけるのと、日本からオーストラリアに出かけるのとでは大差ないのだ。なるべくなら国内でチャッチャと仕事を済ませた方が体力的には楽なのだ。エコノミークラス症候群にもならないしね!そして、内勤者の期待とは裏腹に出張者の懐具合も厳しいのである!

お土産は自腹である!内勤者が一人二人ならばなんとかなるが、10人20人と数が増えてくれば対応が難しくなる。豪華なお土産はとても買っていられなくなる。新宿へ行くのならまったく期待されない「お土産」が、海外であるが故に「必然」とされるのはいかばかりか?そんな悲しみや悩みを抱えつつ出張者は出かけて行くのである!そんな出張者の精神状態を知らずに「お土産は●●がいいな〜!」などと無慈悲な声をかける者までいるのだ。ううう・・・。「行きたくね〜!」が出張者の内なる声だろうなあ・・・。

しか〜し!初夏の風景を今撮影するためには、季節が日本と逆転しているオーストラリアに出かけるしかない。そんなわけで社員は旅立つのである!まさにシドニー周辺のシーズンは初夏!海外に1週間行けばオフの日もあるし1回ぐらいはゴルフができるだろう。などと甘く考えがちである。だが、結論から先に言うと「一日たりともそんな時間は無かった」だったのだ。夢中で仕事をこなし気がつけば帰りの飛行機の中。オーストラリアに居た証拠はパスポートの印と、ロケ現場で紫外線に焼け残ったくっきり白いサングラスの跡。

そんな疲労困ぱいの状況でも、なんとか体裁を繕わなければならない。低価格で10数名が納得できる「お土産購入」は欠かすことが出来ない試練であり、セレモニーなのだ!かくして出張者はポケットに残ったわずかな財力を握りしめて、出発直前の現地空港で慌ただしく土産物屋を駆け巡ることになる。

そんな状況でありながらも、出張者は「ウケ」を狙いがちである。日本であれば「●●まんじゅう」か「●●せんべい」を買っておけば、そのセンスがなんと評価されようが取りあえずその場はおさまる。しか〜し!海外ではそのような便利な「定番土産」はないのだ!なんらかのブツを発見し、購入しなければならない。かつてオーストラリア土産と言えば、「ブーメラン」か「カンガルーのキンタマ袋で作られた小銭入れ」もしくは「コアラ形状のグッズ」が多かった。もらっても、その後の処理に困る土産であったが・・・。

で今回、出張者がもたらしたオーストラリアのお土産は以下の品々であった。

  


全部「ジャーキー」である。私は今までにジャーキーでは無いが「カンガルー肉」や「クロコダイル肉」は食したことがあった。いずれもフライだったが。ここにあるジャーキーにはそれに加えて「Emu」が存在している。ミュージシャンは「イーマイナーの後ろにあるuはなんだ?」と思われるかも知れないが(思わねえよ!)これはエミューだ。オーストラリアの鳥である。ダチョウと同じように飛ぶことが出来ない鳥だ。

この品々をよ〜く観察すると「哺乳類」「爬虫類」「鳥類」が揃っていることになる。ほほう!食品としてはかなり複雑なバリエーションであると言える!一気にこの3類を食すことはめったにできることでは無い!よ〜し!どうせなら目隠しをして「利きジャーキー」というイベントはどうだろうか?それぞれを袋から出し、一切れずつ皿に乗せ並べる。それを味わいつつそれがどの「類」であるのかを推察するのだ。明らかな味の違いはあるのだろうか?

と、袋から出してみたところ加工された形状がまるで違っていた。あらら・・・これでは「利きジャーキー」はやりづらい。さっさと諦めて、味の違いだけを確認してみることにした。まずは「カンガルー」からだ。クセのない軟らかめのビーフジャーキーといったところか。獣臭さはまったくない。次に「エミュー」ん?なんだか「カンガルー」との違いが良く解らない・・・。ややあっさりしているか?その程度の違いしか無いようだ。最後に「クロコダイル」だ。味付けそのものがまったく違うなあ。パサパサしている。テイストとしては「どうでもいいか・・・」てな感じの主張で、あまりこれと言って際立った特徴は無い。

あえて、私が味の順位をつけるとすれば「哺乳類」「鳥類」「爬虫類」の順番である。人間が普段食べている順と同じだろうな。今後バリエーションとして「両生類」も加わるのだろうか?(ね〜よ!)ふと今気付いたのだが、今回の場合カンガルーは「哺乳類」として仕分けして良かったのだろうか?それより「有袋類」としておく方がオーストラリアっぽさをかもし出せたのではないだろうか?(もう!どっちだっていいよ!)

ところで皆様は「生ビーフジャーキー」を御存じだろうか?私はL.A.のファーマーズ・マーケットでしか買ったことはないが、牛肉を干した塊のままなのだ。スライスしていないので、自分で削りとりながら食べるのだ。量り売りの半生状態ビーフジャーキーなので、買う時に店のおばさんから「これは日本には持って帰れないよ?いいの?」と確認される。「ノー・プロブレム!」と反撃しつつ手に入れるのである!これがスモーキーフレーバーでなんとも旨いのだ!あああ〜〜〜懐かしいな〜〜〜!!!あの味を思い出しちまったな〜〜〜!!!うおお〜〜〜急に「生ビーフジャーキー」が食いたくなって来たぞ〜〜〜!!!お〜い!誰か持って来てくれ〜〜〜!!!(だから持ち込めないってば!)



本日の結論
30年程前に「ソイレント・グリーン」というアメリカ製のSF映画があった。
あれは2022年に食量が足りなくなった時、増加し過ぎた人類を食料として再利用というストーリー。
食品の形状を「ジャーキー」にするってえオチに変えちまうとグロすぎるよなあ・・・。

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