片品的林檎祭
2004年11月01日 なんということだ!なんということだ〜!
 

この画像に潜む驚愕の事実とは!


「谷を挟んで向かい合う」

このところ、6年連続で群馬県片品村の「片品林檎亭」で林檎の樹のオーナーになっている。春先に樹丸ごと1本の権利を買い、秋の収穫時期まで育ててもらうのだ。台風などの天災に襲われ収穫できなかった場合、幾分かの保証されるものはあるのだが「自己責任」として諦めるしか無い。幸いにして今までの6年間でそのような悲惨な事態は一度も起こっていない。ちょっとだけ「ぬるい博打」的要素を含んだオーナー制への参加なのである。

今年は台風の上陸が多くハラハラするケースが多かったが、このハラハラ具合も林檎園の方々と同じ「自然への畏敬」を込めた精神状態である。それを突き抜けて無事に収穫できた時の喜びは、スーパーでパック入りの林檎を買う時の感覚とはまったく違うものだ。つまり、心配事も愉しみの一つなのだ。なんてなことで、今回は珍しく家族全員の参加である。さらに母も一緒に林檎狩りを楽しみたいと宮崎から上京して来た。

10月30日朝05時。妻が「出発時間よ!」と起こしに来た。ん?なんでだ?私は前夜、確かに目覚まし時計を5時直前にセットしたはずだが・・・。と目覚まし時計を見ると、秒針がカクンカクンと5時直前の表示のままで反復運動をしていた。なんだこりゃ?おおお〜〜〜そうかそうか!電池式時計の電力が今朝方無くなってしまったと・・・。まったくこんな時に限って!と、嫌な予感が過るのであった・・・。今まで旅をする度に必ずなんらかのトラブルに見舞われていた私なのだ!

2004年10月30日06時10分。ほぼ予定通り川崎市高津区の自宅を出発した。寒さ対策として、フリースやダウンジャケットも持参である。環八を抜け関越自動車道に入った時には7時18分になっていた。やはり直前の地下通路がいつものように込んでいたので、1時間ちょっと掛かってしまった。高速道路は順調に流れていた。が・・・料金所を抜けてしばらく走ると渋滞が始まってしまった。道路の案内板では渋滞5kmと表示されているのだが・・・。

こんな時間帯でもう秋の行楽渋滞が始まっているのか?と不思議な気分だった。それとも事故渋滞か?ようやく渋滞を抜け先頭に出た時、現実を我々は直視することになった。逆車線で大形トラックが横転し、車線を塞いでいたのだ。上り車線はその事故の影響で車がせき止められた状態となっていたのだ。では我々が走っている下り車線は何なのだ?その事故を見物するために、いわゆる「見物渋滞」だったのである!まったくもう!事故現場を抜けると一気にがら空き状態となり、走行スピードは一気に上がった!

一度休憩を入れ、眠気が襲って来たので、50km地点で娘に運転を代わってもらった。次に気がついた時は150km地点だった。目的の「沼田」インターにつく直前である。非常に良いタイミングだ。一般道に出て再び私がハンドルを握った。ここから先に問題は無い。スムーズに走り、10時にいつも宿泊のお世話になる笠松邸に到着。おつかれさま!のんびりと30分程休んでいたが、ちょっと雲行きが怪しくなりはじめた。雨が降り出す前に収穫するべきだろう!と慌てて林檎亭に向かった。笠松様も同行である。

走行中は雨がぱらぱらと降り注いでいたが、林檎亭に到着するとそれも止み、なんとか収穫できる程度の状況となった。まずは林檎のたわわに実った様子をチェック!ほほう〜!豊作である!昨年がとてつもない大豊作だったので、今年の豊作は中豊作か?それでも、真っ赤に育った林檎の姿に思わず顔が綻ぶのである。取りあえず、1個をもいでかぶりついた。旨い!これぞ直取りのだいご味だ!









初参加の娘も結構嬉しそうな表情だ。妻ももちろん嬉しそうな表情を見せていた。母もニコニコ。他の参加者は明日の収穫がほとんどだ。笠松様も明日に延期。唯一登録会員000133 栃木のYOSHIKO 様姉妹だけがその時点で収穫に勤しまれていた。いつものごとく、YOSHIKO様姉妹のみごとな林檎アートが沢山並んでいたぞ!





当家の収穫量は約70kg程度。やはり中豊作の予測は正しかったようだ。林檎狩りの際に手が滑って林檎を取り落とすことがある。その場合、樹の一番上から落下すれば打撲傷が致命的になるので、すぐにジュース加工用のカゴに放り込まれる。低い位置の林檎は落下しても下に敷いたシートや草があるのでソフトランディングしている可能性が多い。ちなみにギタリストであればクルリとターンを決めた後、4小節以内に拾い上げるとOKである!(なんだよそれ?)

収穫後はみんなでレストランに行き昼食を楽しんだ。そして、笠松邸で夕方までのんびりと後発隊が来るのを待つことにした。私はもちろん夕食の買い出しと準備に入った。いつものパターンである。そこへクール便がやってきた。登録会員00049 水野様からの貢ぎ物で神戸の名物「豚まん」が届いたのだ。そこで、夕食は「豚まん」と「煮込みとんこつラーメン」と「浅漬けキムチ」とした。ちなみに「浅漬けキムチ」は、あの噂のギター「BugsGear」の奥様であるキムさんに貢ぎ物として作っていただいたもの。前日に受け取って持ち込んだのだ。大好評である!辛みは抑え目で日本人向きの穏やかな辛みのキュウリの浅漬けなのだ!

やがて夜になり、登録会員00035 橋本様が到着。今回は一人旅であった。一緒に夕食を楽しんだのだが、一緒に来られるはずだった清水様御一行は直接宿泊先のペンションに向かわれた様子。ちなみに、この清水様は、元「オフコース」のベーシストだったあの清水さんである。私は橋本様との同行で2回ほど顔を会わせた経緯があるのだが・・・。

夜21時過ぎになり、橋本様が「清水さんを呼んでもいいすか?」と発言があり、何度か携帯電話で呼び出しているうちに合流決定。約1時間後に笠松邸に清水さんが登場。私の事も覚えていた様子で「ああ!ペンジジャックで!」と一度遊びに行ったライブハウスの名前が飛び出して来た。そこで、橋本様に弾いてもらっていたBugsGear「OR-50TW」を清水様にも弾いてもらうことにした。しばらく弾いた後の清水様の感想は「いいギターですねえ!しかも安い!」との評価。アコギにうるさいプロからの評価だけに嬉しいぞ!と、夜は深けて行った。明朝10時集合でおやすみなさい!

2004年10月31日7時半起床。雨は上がり、遠くの山々が美しい姿を見せていた。爽やかな高原の朝である!


この穏やかな風景の中で、驚くべき事実が2つも発覚したのである!


「驚愕の事実その1」は・・・今を遡ること2年前。私と橋本様それに笠松様で片品林檎亭に出かけたとき、たまたま「椎茸の原木」と「なめこの原木」造りが行われていた。自分で菌を植えるのなら差し上げますよと林檎亭御亭主から言われ、喜んで種コマの打ち込を行った。その原木を笠松邸の裏に持ち込んでそのまま2年間放置していたのだ。笠松様も一度も確認していなかったようだが・・・。

そこで朝っぱらから、私が裏庭に回ってあの原木がどうなったのかを確認してみると・・・うおおお〜〜〜!!!なんぢゃこりゃ〜〜〜!!!なんぢゃこりゃ〜〜〜!!!そこには巨大な「椎茸」と、観たことも無いサイズの巨大な「なめこ」があの原木から生えていたのである!すんげえ〜〜〜!!!でけ〜〜〜!!!だが、収穫は林檎狩りの後にしよう!みんなに見せてやりたいではないか!


巨大椎茸


巨大なめこ 携帯電話と比較していただきたい!


10時になり、片品林檎亭へ再び集合した。笠松様の林檎は以下のように大豊作である!収穫してみると85kg程度の収穫量だった!今までの数年は収穫量がやや少なかっただけに今年は笠松様も大満足である!






笠松様の収穫が終わるころ、清水様御一行も登場!初めての林檎狩りにお子さまもやや興奮ぎみである。まずは、橋本様の樹をみんなでチェック。豊作である!刈り取る前に記念撮影がはじまった!初心者に観られるありがちなパターンである。だが、初心者でなくとも思わず鈴生りの林檎をバックに写真を撮りたくなるものなのだ。


橋本様と清水様御一家



お子さまが高い梯子に上り、かなり上に成った林檎をとりたいとせがむのは世の常である!子供は危険な行為が好きなのだ!てなことで、梯子の上で数個の収穫となった。終わってみれば、5kgの贈答用箱に詰めれば10箱分の収穫となった。50kgである。樹のサイズから考えると、橋本様としては大満足の量だったのだ!もちろん清水様御家族も大満足!


10箱を積み上げ、喜びの表情である!


さてそのころ、笠松様の林檎は収穫量が多かったために、当家の妻と母が贈答用箱詰め作業に協力していた。雨上がりなので、丹念に水分を拭き取りサイズを選んで箱詰めする必要があったのだ。大振りな林檎が多かったなあ。



そういやあ、登録会員00011吉澤さまはどうなったのだ?10時には来ていっしょに林檎狩りするはずだったのだが・・・。電話してみると、前日から徹夜の仕事になり、しかも日帰りしなくてはならないので、あまりにハードであるため本日は断念したとの報告があった。 3日に延期されると聞いた。残念だがしかたがない。それでは、どの程度の豊作具合かを観てもらうために証拠写真を撮影しておこう!以下の画像が吉澤家の林檎である!


この樹は50kg程度の収穫がありそうだ!


我々の収穫が終わりに近付いたころ、登録会員00055水野様御一行がようやく到着。独自の路線で収穫に取り組まれていた。





そこで、収穫終了してしまった隊は笠松邸に先に引き上げバーべキューの準備に取りかかることにした。炭を買い、ざる豆腐を買い、さんまを買い、とり肉を買う。広場にテーブルを出し、ビールも飲みつつ火を起こすのは、いつもおっさん達の仕事である。太陽が出て来てかなり暖かくなって来た!



私は椎茸となめこの収穫を始めた。巨大なめこと、巨大椎茸は、枯れ葉やゴミがついているので丹念に洗い「きのこ汁」を作ることにした。一部の椎茸はそのまま丸焼きにして食べることにした。菌を植えるところから始まって収穫・調理まで全部自分でやってみたが、これは自給自足の極致である!このように大きい姿の茸だが、けっして怪しい出所では無い。食べた後に突然笑い出すようなことは無いから、安心して食べるように!そうそう、味噌仕立てにしたが、この味噌も笠松さま手作りのモノだったのだ!


何度観てもでっかいなめこだ!


やがて、さんまが焼かれ、とり肉も焼かれ、キムさん作の浅漬けキムチも「うまいっすねえ!」と大好評だった。「じゃことニンニクの芽キムチ」もあっという間に消費されてしまった。その証拠写真が以下の通りである!お子さまにも大好評のマイルドな辛さなのだ!「じゃことニンニクの芽キムチ」は豆腐に乗せて食べると美味しさが際立っていたなあ!





たまには家族写真もありか?

やがて水野さま率いる後発隊も到着し、場はいっそうの盛り上がりを見せることとなった。新たに持ち込まれた食材「塩ホルモン」は絶品であった!尿酸値なんぞは気にしていられない旨さだ!そのわきで巨大椎茸が焼かれて行く!これもまた採れたて新鮮でジューシー!旨い!さらにカルビも焼かれはじめ、尿酸値地獄はいっそう盛り上がるというわけだ!






徐々に陽が暮れはじめて・・・。


こうして、林檎狩りのバーベキュー宴会は夜まで続くのであったが・・・!
実は、その裏で「驚愕の事実その2」が発覚したのである!時を2時間戻そう。私が食材の買い出しからかえって来た際、清水さまがすれ違いざまに「ユー●リですってえ?私はヒ●サイドなんですよ!」一体何のことだ?と想ったが次の瞬間その言葉の意味に気付いた!「え〜〜〜???そうなんですか〜〜〜!!!」と私は驚きの声を出してしまったのである!

驚愕の事実が発覚したのは、娘が清水様の奥さんと雑談していた時の事だった。


この画像は事実に基づく、再現映像だ!


当家娘 「どちらから来られたんですかあ?」

清水奥様「神奈川の川崎からですよ!」

当家娘 「えっ?川崎のどちらですか?うちも川崎なんですが・・・」

清水奥様「高津区です」

当家娘 「え〜〜〜っ?うちも高津区ですよ!高津区のどちらですか〜?」

清水奥様「うっそ〜!高津区の●●ですよ!」

当家娘 「えっ・・・うちも●●なんですよ!うわ〜〜〜!●●のどちらですか?」

清水奥様「え〜?ほんとに?ほんと〜?●●のヒ●サイドですよ!」

当家娘 「え〜〜〜!!!うち●●のユー●リハイツです!」

なんと当家と清水家は、一つの谷を挟んで向かい合う二つの斜面に建つお向かいマンションだったのだ!しかも二軒ともに一番上の部屋なので、ベランダから見るとお互いの家が良く見える位置関係なのだ! さらにこの時点で判明した驚愕の事実はこれだけではなかった。入居時期までまったく同じだったのだ!ということは16年間にも渡り、向い合せで暮らし続けていたことになる。当たり前だが、清水家の娘さんは当家の娘と同じ小学校に通っていることになる。ここで娘どうしに先輩後輩の上下関係が生まれたのである!こうなると「帰ったら遊びに来てね〜!」と、もういきなり旧知の仲のような様相を呈しはじめ、電話番号の交換まで始まってしまったのだ!

清水様とは半年前に片品村で初めての出合いをしたのだが、ぐるりと巡って再び出会うことになったら、実は自宅はお互いが見える距離にあったとは!不思議な縁だなあ・・・。楽しい時間にもやがて別れの時は来る!腹一杯食って、楽しんでいるうちに解散の時刻がやって来た。夕闇迫る中、先に帰られる清水さま御家族を見送る一同であった!



で・・・清水家御一行が帰宅の途につかれた1時間後になり、冷蔵庫の中から清水様が買われたはずの片品村名物「ざる豆腐」が発見されたのだ!おおお!これは届けてあげなければ!すぐに保冷剤を用意し、発泡スチロールの箱に詰めた。出発!帰宅時の道路はずっと空いていてスムーズに走ることが出来た。22時頃には地元着。自宅に戻る前に清水家に寄って豆腐を届けることにした。

マンション名は分かっていたので、後は部屋を探すだけである。一番上の部屋と言われていたので、郵便受けを探すとすぐに見つかった。幸い、電話番号の交換をしていたので、娘は届けに来たことを電話で知らせた。玄関先で「お豆腐をお届けに参りました!」と奥様に手渡して任務完了!つい数時間前に片品村でお別れをした方にまたすぐ自宅の近所で会うのは妙な気分だ。そんな様々な出来事がありつつ「片品林檎狩りの旅2004」は無事に終了したのである!

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お世話に成りました皆様!御協力感謝致します!
春先から林檎を育てていただいた林檎亭の皆様!大感謝でございます!
毎年、宿泊でお世話になっている笠松さま!今年もありがとうございました!
また来年、雪が溶けたころ片品村にお伺いしますので、よろしくお願い致します!

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本日の結論
77才の母に「オフコース」って知ってる?と聞いてみた。
すぐに「知っちょるが!(知っていますよ)」と返って来た!
さてと、次は誰と知り合いになるんだろうか?人生は面白いねえ〜!

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