崩壊的脳細胞
2004年09月28日 現在どれほどの脳細胞の死滅率だろうか?
 

そして老眼が・・・


「今これを読んでいる40才前後のミュージシャンのあなた!」

本日は、誰にも起こる悲しい話。それは加齢による脳や視力の問題についてだ。

最初に「脳細胞死滅度チェッカー」にアクセスして、自分の脳細胞の死滅度合いを確認していただきたい!

脳細胞死滅度チェッカー


今年の5月から私がジャズギターを習いはじめたのは、もう何度も御報告しているので皆様御存じの通りだ。その切っ掛けとなった理由はいくつも在るのだが、今まで発表していなかった理由の一つに「ボケ防止」がある。脳は生きている間、日々膨大な細胞が死滅し続けている。20才を過ぎれば、歳を取ることが肉体的には緩やかに崩壊し続ける事を意味する。

それでも筋力はトレーニングで何とか維持することはできるが、脳の場合はそうはいかない。確実に死滅し続ける脳細胞に抵抗するためには死滅していない部分の細胞を活性化させるしか防御できない。そのためには日々刺激ある生活を送ることが必要だ。かといって生命の危機を感じるような刺激はかえって命取りだ!

人は容易な仕事を与えられると、思考が停止する。「ルーチンワークなんんぞ小指の先でちょちょいと片付けられる」と思った時にはすでに思考停止を招いている。困難な仕事の状況に追い込まれた時、真剣に対策を考え抜くことが脳の活性化を促すのだ。これとギターのレッスンの関係はどうなのだろうか?

私は52才にしてジャズ・ギターのレッスンを開始した。16年以上ほとんどギターを弾いていない状況でのスタートである。指が動かないどころの騒ぎでは無く、まず「ジャズって何?」から始まったのだ。私にかろうじて在ったのは豊富な所蔵ギターだけで、知識としてのジャズは何も無かった・・・。てなことで、スタート前から「知識的困難」と「指先的困難」が二重苦として立ちはだかっていたのだ。

練習を開始して5か月が過ぎた。月間2回のレッスンだから、10回程通ったことになる。0からのスタートで10回のレッスンはどこまで私を進化させたのだろうか?先週になり自覚できたのは、明らかに曲を覚えるスピードが早くなったことだ。当初は1曲分のメロディーラインを覚え、ギターで弾くのに3日〜4日かかっていたが、いまは集中すれば1時間〜2時間でなんとか覚えられるようになった。この現象は「ジャズの音の流れに対する慣れ」が出て来たからだろう。

当初は、ジャズの独特のフレーズがもつ「外した音」の「違和感」に指が素直に反応せず、どうしてもその音を指が拒否していたのだ!この感覚をなんと言えば良いのか解らないのだが・・・。ある方は「ジャズはひねくれ者の音楽だ!」と言っていた。そのひねくれている部分が初心者の私は無意識のうちに受け入れられなかったようだ。だが、それも少しずつ緩和されはじめているのは、私自身が「ひねくれ者」化しているという事だろうか?

毎回のレッスンは、2週間で練習して来た宿題の成果を披露するところから始まる。自宅ではすんなり弾けたフレーズも、いざ先生の前に座りカウントが鳴りはじめると緊張は一気に高まり、簡単なフレーズでもつっかかりが起こり、ミスタッチ頻発となり「先生ちょっと待って!もう一回!」と叫ぶことになるのだ。それを笑いながら先生は私の体勢が立て直し終わるまでじっくり見守るのである。なんと我慢強い教師だろうか!

そんな状況で、先週ある事実に気付き愕然とする私であった!

カラオケのベースとパーカッションを使って、ジャズ・ブルースのセッションを先生と行うことになった。初めての戦いである!その中で、テーマを2回弾き終わったら、続けて前々回のレッスンで練習していたフレーズを2回弾くようにと先生から指示が出た。12小節分を2回弾くのだが・・・。私は楽勝と思っていた。カウントがスタートして、スムーズにテーマは進んだのだが、いざかつて練習したフレーズを弾きはじめると・・・あら?あららら????あら〜〜〜!!!覚えていたはずのフレーズが弾けないのだ!

なんでだ?なんでだ?なんでだ〜〜〜!!!曲は頭では覚えているのだが、指先が適格な弦、フレットが押さえられない!うおおお〜〜〜!!!新しいフレーズを2週間練習しただけで、それ以前の学習が吹っ飛んでいるのだ!その後なんとか立て直し、かろうじてその場は繕ったが・・・。そのショックは大きいものだった。

さらにショックは続いた!自宅に帰り、念のために今まで習ったフレーズを全部弾き直してみると・・・おおお〜〜〜!!!当初に習っていた部分がほとんどぎこちなくしか弾けなくなっているのだ。つっかえながらなんども同じか所で間違える始末だった。絶望感が大きく押し寄せてくる!脳細胞はこの5か月でどれ程死滅したのだろうか?学習が蓄積しない状況で本当にこの先やっていけるのだろうか?目標は3年後にある程度弾けるようになっていることだが・・・。

冷静に考えてみると、楽器は若いうちから覚えないとモノにはならないと言われているのが実感できる。もう一つのポイントは視力にも原因が在るようだ。このレッスンを始めた時に「老眼」の辛さを知った。眼鏡をかけていても楽譜の細かい文字や記号が読み辛いのだ。

ここで、現在40才〜43才の年齢の方々に申し上げておきたい。これは私の体験談だ。

私は45才のある日突然、仕事で毎日チェックしている書類に判子が押せなくなった。その時私は近眼と乱視の眼鏡をかけていたが、伝票に書かれている文字が判読できなくなったのだ。「老眼」それはゆっくりと時間をかけてやって来る現象では無い。とても短い期間に「老眼」は襲い掛かるようにやって来るのだ。現在、眼鏡をかけていない視力が良い方々は、その時が来たら私よりショックが大きいかも知れないな。
特に「楽譜」を見る機会が多いミュージシャンの場合は、如実に「老眼」の洗礼を受けることになるだろう。

そう!今これを読んでいる40才前後のミュージシャンのあなた!早ければ43才ころから老眼はスタートする。遅くとも45才〜46才には確実にやってくる。「老眼」には「老」の文字が入っているだけに精神的に「俺ってまだそんな歳じゃね〜よ!」と拒否しがちだ。だが!それは現実なのだ!逃げることは出来ない!45才〜46才までにホント〜にやってくるのだ!そろそろ心構えをしておいたほうがよろしいぞ!

ちなみにこのような自覚症状があれば「老眼」のスタートだ!

● 最近、すぐ眼が疲れる。 近くが見づらい感じがする。
● 長い時間、本を読むのが嫌になる。
● 新聞を、いつの間にか遠くに離して読んでいる。
● 今まで使用していたメガネだと、疲れる
● 近くを見るとき、メガネをはずしたくなる




本日の結論
現状の私は、曲を覚えるスピードは上がって来たが、それを忘れるスピードも上がって来てるってことか?

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