読了的千里眼
2004年07月15日 空白のページに何を理解すれば・・・!
 

リーズ10作目


「とっとと買いに行こうっと!」

強く若い女性が主人公である。「千里眼」は映画にもなったが、やはり本の方が私には面白かったなあ。

千里眼シリーズは「催眠」から数えて、この「千里眼の死角」で10冊目である。純粋に「千里眼」だけでいえば8冊目だ。今までは出版されるとすぐに買って読んでいたのだが、このところBOOK OFFに頼った読書を繰り返していたので、新刊が出ているのに先日までまったく気付かなかった。昨年11月に出版されていたようだ。週刊誌をパラパラめくっているうちに早くも「文庫本」になっているとの広告を見つけ、慌てて本屋に足を向けたのだ。

文庫本が出ていると言うことは、新刊本としてはそれ以前に出版されていることになる。てなことで、念のためにまず近所のBOOK OFFを覗いてみたが、まだ古本としては並んでいなかった。で、次に大きめの本屋に足を運んだ。あいにくハードカバーの「千里眼の死角」は1冊も見つからなかったが、レジ横の平台に文庫本化された「千里眼の死角」が大量に積んであった。

老眼がかなり進んでいる私は、できることなら小さな文字の文庫本は避けたかったのだが「すぐに読みてえ〜!」という欲求には勝てなかった。久々に文庫本をひっつかみレジへと向かうのだった。そうなると、本の表紙も上の画像とは違っていた。私が手に入れたのは以下のような表紙だった。「千里眼シリーズ」は私の次に妻が読み、さらに実家の母も届けられるのを愉しみにしている当家一族のお気に入り人気シリーズである!




松岡圭祐著「千里眼の死角」

シリーズ第10巻 = 250万部記念作

遂にメフィスト・コンサルティングとの決着!
「千里眼」岬美由紀と「催眠」嵯峨敏也の恋の行方は!?

世界各地で頻発する人体発火現象。英王室のシンシア妃はそのニュースに過剰反応し、奇矯な行動に出る。シンシア妃の精神状態の安定をはかるため、臨床心理士の嵯峨敏也はバッキンガム宮殿に向かうが、そこで人類の歴史を根底から覆す戦慄のプロジェクトの存在に気づく。嵯峨から事態を伝え聞いた「千里眼」岬美由紀は、アメリカのペンタゴンに乗り込む。美由紀がそこで見たのは自ら考えながらシステムを進化させていく巨大なコンピュータだった。

主人公 岬美由紀がついに宿敵メフィスト・コンサルティングとの最終対決に臨む。
シリーズの謎もすべて解きあかされる待望の特別記念作品

このシリーズはいつもいつも「なんでもありだよね!」と言いたくなるような荒唐無稽の大活劇具合だ。基本は心理分析のウンチクが飛び交う小説ではあるが、推理的要素も大きいストーリーである。毎回「ぜ〜ったい無理!不可能!」と思われる状況が生まれる。「おいおい!ここまで風呂敷を広げっちまっていいのかよ〜!」と心配する程である!だが、最後には必ず合理的な説明がつく決着が待っている。ちびちびと数日かけて読む本ではない。一気に読む小説なのだ!特に今回は全世界を巻き込んだ大騒ぎの戦いなのだ!世界を救うために岬美由紀はボロボロになりながら敵地に飛び込んで行くのである!おおお〜〜〜!!!頑張れ〜〜〜!!!

一部には「千里眼シリーズは荒っぽい小説だ」との批判もあるようだが、私は勢いで読んでいる感が強い。細かいことはいいんじゃないか?面白いんだから!とあまり気にしていないのだ。ここでネタばらしは出来ないのだが、文庫本化された際に ハードカバーにはなかった部分が加筆されている。楽屋落ちに近いネタなのだ。私はその記述にニヤリと笑みを浮かべてしまった。シリーズで読み続けているものにだけ解る「シャレ」だね。

読み終えてほっとしていたら、なんと!早くも11作目が出版されていたのだ!タイトルは「ヘーメラーの千里眼」である。シリーズ最長のボリュームであると紹介されていた。「亡国のイージス」にも匹敵する出来であると評価されているのをWEBで発見した。「亡国のイージス」は私も大好きな小説だけに、大いに愉しみな「ヘーメラーの千里眼」である!とっとと買いに行こうっと!



本日の結論
手元に未読の本が50冊以上溜っているぞ〜!毎週買い足すのでなかなか減らないぞ〜!

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