片品的豆乳謎
2004年06月06日 片品村への旅の最後に謎が残り・・・!
 

この夕景と共にステージがスタートした!


「ううむ・・・わからん!」

それは今から1か月前のこと。登録会員00035橋本様から突然、片品村への旅をさそわれたのだった。いつもと逆のパターンである。何故、橋本様はそのような発言となったのか?その謎を解きつつ久しぶりの群馬県片品村への旅を御紹介しよう!

「オフコース」という伝説のバンドが、1970年代後半から80年代にかけて活躍していたのを皆様よく御存知だろう。メンバーは、小田和正、鈴木康博、清水仁、大間ジロー、松尾一彦の諸氏。1989年に解散。登録会員00035橋本様が中学生〜高校生だった頃「オフコース」は橋本様のアイドルだった・・・。

「オフコース」解散から10年後、元メンバーの清水仁、大間ジロー、松尾一彦、3名は新しいバンド活動を開始した。バンド名は「ABC」これは「アコースティック・ビートルズ・クラブ」の略だ。彼等の音楽の原点はビートルズにあるとの思いから付けた名前だった。メンバーは今年全員が50歳代に突入し、すっかりオッサンの風格が出て来た。

そのメンバーの中でベース・ギター・ボーカル担当の清水仁氏は、他にも独自に様々なライブ活動を行なっている。少し前、登録会員00035橋本様は品川にあるライブハウスに出演した時、そこに清水仁氏が遊びに来ていた。清水氏も時々その店でライブ活動を行なっていたのだ。橋本様にとって清水氏は憧れの「伝説のアイドル」である!興奮した!

やがて、橋本様は清水氏のライブを楽しみに行くようになり、そのうち清水氏が橋本様のギターの腕を認め、ステージに引っ張りあげるようになってしまった。そして、清水氏との共演がここしばらく毎週火曜日の夜に、同じライブハウスで続いていたのだった・・・。

話は遡る。4月中旬に私は橋本様を誘って「片品林檎亭」に今年も林檎オーナーになる為に出かけた。その時「片品林檎亭」のドアに「ABC片品村ライブ6月5日開催」のポスターが張ってあった。橋本氏はそれに気付いた。私も見ていたがそれ程感心を示すことは無かった。「ABC」ってなんだ?という程度である。もちろん橋本様から説明を聞いたのだが・・・。

そして、5月頭になり橋本様から「片品村にABCのライブを観に行きませんか?」と誘われたのだった。しばし考慮した後、スケジュールに問題なかったのでOKした。私にとって「オフコース」はアイドルでは無かったが・・・。片品村は行き慣れたテリトリーである!宿泊先はいつもの「笠松邸」をお願いしてあると橋本様は言っていた!橋本様は私以外に登録会員00160小林様を誘っていた。

かくして6月5日(土)早朝、7時に三宿に集合した3名は私の車で片品村を目指したのであった!ライブは夕方18時半からなので、時間は充分だ。不思議なくらい順調に車は走り、途中少しだけ休んで笠松邸に到着したのは10時30分。いつものごとく、笠松様にはにっこりと柔らかな笑顔で出迎えていただいた。

すぐに私は昼食の準備に取りかかった。今回は一晩だけの滞在だ。食材はある程度準備して来ていた。昼食のメニューは「オムソバ」「野菜入りコンソメスープ」「グリーンサラダ」サラダはすでに笠松様が準備していただいていたので、今回はラクチンである!一気に作り上げ、12時前にはもう食べ終えていた。ううう!満腹!

そう言えば、林檎の実はどの程度になったのだろうか?「片品林檎亭」へ顔を出してみることにした。御亭主は不在だったが、奥様に断って農園の中へ足を進めた。名札で確認すると! おおお〜〜〜!!!小指の先ほどの小さな林檎がたくさんみつかった!豊作を期待させる姿である!

小指の先ほどに育った林檎
豊作の予感にほくそ笑む橋本様

さらに林檎亭の奥様から勧められたのは「ワイルドベリー」だ。農園の前庭に小さな実を付けて、太陽の光に赤く輝いていた。全員でしゃがみ込み、その小さな実を摘んで食べてみた。うまい!少し酸味があり、いかにも「私はイチゴよ!」と主張しているかのような味である。飽きるまで次々に摘んで口に運んだ!

笠松様もワイルド・ベリーを楽しむ!
これがワイルド・ベリー
セージの花も満開だった!
小林様も次々に手を伸ばす!

次に足を向けたのはライブ会場だった。挨拶を兼ねてセッティングの様子を覗きにいくのだ!会場へ着いてみるとそこは「ムートン」という名前のレストランの裏庭だった。もともと畑であった斜面 を雪が残っている時期から重機を入れて整地し、コツコツと手作業でライブ会場へと作り替えたのだ。頭が下がる程の努力具合である!客席は250程度か。

会場はPAが運び込まれセッティングの真っ最中だった。ABCツアーのタイトルは以下の通 り!


早速、橋本様からABCの清水氏を紹介されたが、今夜のライブに向けての準備中なので、まずは挨拶だけとなった。座席は丸太の輪切りや枕木の廃材で作られていた。直射日光がかなりきつい!ジリジリと焼き付く。PAスタッフは林の中の日陰で対応していた。天気も安定しているし、この陽射しならライブにはなにも問題ないなあ・・・と思っていたら、会場のオーナーから意外な発言が飛び出して来た!

ABC 清水氏 客席からチェック中
コンソールは林の中だ!

「今夜は寒くなりますよ〜!昨夜はダウンシャケットを着ていたんですから〜!」なに?なんだとダウンジャケットだと〜〜〜????こちとら半袖のポロシャツとウインドブレーカーしか持ってこなかったのだ!ほんとかよ〜〜〜!!!いささか焦る私であった。どうしよう?笠松邸で何か貸してもらうしかないか!

いったん笠松邸まで戻り、開演時間まで寒さ対策と昼寝をすることにした。私は持ち込んだ本を読みつつ時が来るのを待ち、笠松様からスキーウエアをお借りした。その下には長そでパジャマも着込んでおいた。これで万全である!更に忘れてはならないのが、座ぶとんである!会場の椅子は木の板か丸太だ。さらに大幅な気温の低下が予想される。「痔持ち」お方々にはきつい状況だ!そこで笠松邸にあるムートン製の温かな座ぶとんを全員で持ち込んだのだ。これは大正解だった!

開演直前に会場へ再度乗り込んだ。と、そこへ現れたのは、片品林檎亭の星野様親子。お元気そうで何より!

星野様と息子さん
やがて陽が陰り・・・冷気が!

近郷近在から客が集まり始め、さらに陽はだんだん陰っていった。200名程の客の入りでライブスタート!


気温が徐々に下がり始め、ライブ開始直後には、山の向こうに太陽が隠れてしまった。一気に気温が下がり始めた。ううう・・・寒い。だが!私達は大丈夫!重装備の上に座ぶとんがあるのだ!周りを見ると、半袖Tシャツの子供や女性もけっこう見受けられた。こりゃあ、きつそうだなあ・・・。

そこで思わぬアクシデントがステージ上で始まってしまった。チューニングしてあった数本のギターが気温の急激な低下でチューニングが狂い始めたのだ。そんな時はMCで引っ張りチューニングの時間を稼ぐしかない!しばし、大間ジロー氏の喋りが続いた。で、やがて解決し演奏続行!だ〜が〜!さらに気温が下がり、再度チューニングの必要が生まれた。そして、ついに清水氏が寒さに耐えきれずジャケットを羽織った!客席に対しても「寒さは大丈夫〜?」と声をかける清水氏である!


その後、一気にライブは盛り上がりラストへ向けてひた走り!アンコールも2回行なわれ、多くの方々のボランティアと御協力により、開催に漕ぎ着けた怒濤の「片品村ABCライブ」は無事に終了したのであった!会場を準備された皆様はこの数日間徹夜が続いていたと聞いた。

で、ライブが終わればすぐに笠松邸へ戻り、夕食の準備をしなければと考えていた私だったが・・・橋本様と小林様が清水氏にお別 れの挨拶をしに行ったところ「これから打ち上げがあるから参加して下さい!」とのお誘いがあった。てなことで、私と笠松様も付き合うことにして、ライブステージの場所に設置された打ち上げ会場で、深夜まで盛り上がることになった。ついでに御提供いただいたたくさんの料理やおつまみで夕食も済ませてしまった!ええい!こうなりゃ記念撮影もやっちまえ〜! と勢いで撮影したのが下の画像だ!すでに清水氏はかなりアルコールが回っているなあ!

ABC 清水氏 と 私
橋本様  清水氏  小林様


日本酒を飲んで皆さんは体が暖まっているようだったが、私はウーロン茶だけなので深夜の冷え込みがボディーブローのように効いてきた。持参のウインドブレーカーをさらに着込んだ。片品村は標高800mなのだ。初夏とは言え舐めてはならない!

美しい星空の元、打ち上げ会場から引き上げ車に乗り込むと、室温の温かさが嬉しかった!

6月6日(日)も朝から気持ちよい天気。朝めしも前夜から仕込んでおいたので順調に完成!混むのが嫌なので、今回は早めに11時過ぎに笠松邸を出発した。帰路につく前に「片品林檎亭」に寄り、お土産用の林檎ジュースを全員が購入!さらに、お約束の「尾瀬とうふ」にも立ち寄り豆腐を購入!私は濃厚な「ざる豆腐用豆乳」を購入した。その後は一直線に東京方面 へと走る。

不思議だ・・・不思議だ・・・何も無い・・・何もトラブルが起きない・・・。今まで私が旅をすれば必ずなんらかのトラブルが発生し、その対応にドタバタしていたのだが、今回はあまりにもすべてがスム〜ズに進行してているのである!やがて橋本様を自宅まで送り届け、小林様も送り届けた。まだ何も起きない。後は自宅に着くまでに何か起こるのか?246が少し混んでいたが、問題にする程では無いし・・・。

自宅駐車場の定位置に車を停めた。何も起きなかったなあ・・・。よかった良かった!と車から荷物を降ろし始めた時、異変に気付いたのだ!あら?あららら???無いぞ!ないぞ〜〜〜!!!私がお土産用に買った「ざる豆腐用豆乳」が消えていたのだ!うっそ〜〜〜!と捜しまわったが、車内のスペースなんぞはいくら探したところで1分で終了する範囲である!そうなると、下車した2名の内どちらかが間違えて持っていったのだろうか?いや・・・そんな間違いを起こすような置位 置では無かったはずだがなあ・・・。ううむ・・・わからん!



本日の結論
最終的にトラブルが発生したことで、なんとなく安心感がある私!


追伸
翌朝になり「ざる豆腐用豆乳」のボトルが車内の目立たない片隅に転がっているのが発見された・・・!

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