「ギターを他人に渡す時は」 昨日にひき続き六弦ネタである!もちろんあの「PRS SANTANA2」の正体に迫るのだ!昨日のネタをまだお読みで無い方々は、まず昨日のネタから先に読んでいただきたい!そこに漂う「怪し気な雰囲気」を十分に堪能し、想像を目一杯膨らませてから、本日の続編をお読みいただきたい!
では本日分を始めよう!
オークションで予期せぬ状況の中「PRS SANTANA2」落札をしてしまった私は、しばし悩んでいた。はてさて、どうしたものか・・・。財力はなんとかなるとして、そもそもこのギターは「正しい出品なのか?」の疑問が大きかったのだ。「支払いを確認してから商品を発送する」と、オークションページには明記してあった。だが・・・高額商品の為、これでは私にリスクが大きくはないか?あの過ちをくり返してはならない!
では、どのような交渉術を使って「安全な取り引き」を行うべきか?その方策を考えはじめた。
● ギターを先に送ってもらい、現物を確認してから振り込みを行う。
この方法は、数年前に PRS SANTANA を手に入れた時に用いた方法だ。だが、これは相手の同意が無くては成立しない。相手にとっても「こっちもリスクが大きいぢゃん!」と考えられる提案なので、なかなか受け入れがたいだろう。
● ギターを直接引き取りに行っても良いかと打診する。
この打診で相手が「OK ! 引き取りに来てもらえるのなら助かります!」とでも返事してくれれば、商品がそこに存在することになる。日を決めて引き取りに行けば良い。だが・・・今回の出品者は広島在住だと書いていた。川崎から出かけて行くには遠すぎるなあ。相手がOKと言ってくれた後で「ゴメンンネ!実は現物確認の為のウソでした!すぐに振り込みますので、発送して下さい!」と再度相談する手がのこっているがね。
● ギターをこちらに直接届けてもらい、現金と交換する!
せめて相手が都内在住であれば可能なのだろうが、なにせ相手は広島在住者である!一番現実性が無い願望であるだろう!無理難題というやつだね。理想的ではあるが、相手に交通 費もかかるし、対等な交渉であるとは思えない。あっさり相手に否定されるのは明白である!
● エスクローサービス等の取り引き中間業者を使う。
今回の出品者はそれを採用していなかった。さらに、採用したとしても、金額が大きいので手数料がばかにならない。リスク回避を狙うか、コスト削減を目標とするのか?悩むところである!
これ以外にも様々な手立ては考えられるだろうが・・・。と、その時別の事実に気付いた。オークション落札ページには、出品者のメールアドレスが表記されている。これは落札者だけが閲覧できる情報である。そのメールアドレスに注目した私だ。WEBギャラリー上に掲示されていた同一ブツであろうと思われる「PRS SANTANA2」の画像の横には、所有者のハンドルネームが書かれてあった。そのハンドルネームが、オークションページのメールアドレスの一部にふくまれていたのである!おおお〜〜〜!!!これはこれは〜〜〜!!!どうも本名の一部分らしいぞ!
いよいよ確信に迫ってきた感じがする。やはりオークションのブツと、WEB上のブツは同じ個体である可能性が非常に強くなってきたぞ!夜になり、出品者から落札お礼と自己紹介のメールが届いた。さらに、そのメールには驚くべき取り引き提案が書かれていたのだ!
「今度の土日に東京へ出張いたします。
東京方面にお住まいであれば、土曜日の午前中なら直接お渡しできますよ!」
おおお!!!なんと云う提案だろうか!渡りに船!ギターにアンプ!刺身にワサビ!小説にしおり!痔にウォシュレット!そんな感じの大提案であった!素晴らしいぞ〜〜〜!!!一番可能性が薄い、いや!不可能だと想われた取引手順があっさり相手の提案で実現するのである!なんとタイミングのよい出張なのだ!
つい先ほどまで私が悩んでいた「諸々のリスク回避作戦」は一気に必要無くなったのだ!うおおお〜〜〜!!!精神的プレッシャーもその瞬間に消え去っていた!これで、着払い運送費用とそれに伴う輸送保険料も必要無くなる。私にメリットがかなり大きくなってきたのだ!これは、相手にとっても「直接手渡しできるなら安心だ!」と精神的メリットがあるはずだ。
私もそうなのだが、自分の手を経たギターを他人に譲渡する時は、なるべくなら手渡しをしたい。安全性もあるのだが、やはり素性が分かる相手に譲渡したいと考えるのが、人の世の常だろう。
さ〜て、そうなるとどうなのだろうか?数週間にわたり、この「PRS SANTANA2」のウォッチャー達が居たはずである。彼等は、私と同じような推論を立て、ハゲシク「詐欺では?」と疑っていたはずである!そのため、誰も手を出さず見守っていたはずだ。そうで無ければ理解できない無入札状況だったのだ。
今ここに、私が「これは間違いなくPRS SANTANA2の正常な取り引きです!」と宣言すると、あのウォッチャー達は「ううむ・・・判断を過ったか・・・クソッ!」と悔し涙に暮れるのだろうか?ふっふっふ・・・ふっふっふ・・・。ふぁっふぁっふぁ〜〜〜!!!
東京で土曜日午前中に直接受け取りたいとの希望を返信メールに書いた。さらに、質問も書いてみた。
「ChargeさんのWEBギャラリーに掲示してある PRS SANTANA2 は
今回の出品物と同じ木目に見えるのですが、同一ギターでしょうか?」
「はいそうです。 倉庫さんは、もしかして、HPに紫のサンタナをアップしてますか?」
おおお!!!なんということだ!やはり下の画像の2本は同じギターだったのである!しかも相手も私のWEBを知っている様子が伺える返信がやってきたのだ!これはますます面 白いことになってきたぞ!これから先は、お互いに都合のよい時間と場所を決定し取り引きを行うだけとなる。
= オークション出品物 WEB展示物
ふっふっふ・・・これで、全ての疑問が解決した。残るは土曜日を待つだけとなったなあ。ここまで安心材料が揃ってくると、なんだかつまらない気もする・・・(贅沢な悩みだなあ!)ある程度精神状態がかき乱される状況があると「燃える」私である!といってもネタの為なのだが・・・。かといってもう二度とトラブルの発生は御免だし・・・なぁ・・・。自己矛盾を抱えたままこの先を進むことになる!
だが!土曜日までにはまだかなり時間が在る。次の瞬間に何が起こるのか分からない世の中だ!はたして無事に「PRS SANTANA2」は私の元へ届けられるのか?それとも、再び怒濤の事件が勃発するのか?気になる直接取り引きの結果 は週末まで待たれよ〜〜〜!!!
本日の結論
もう少し荒れる展開だと面白くなるのだが・・・(ひとごとみたいに言うなよ!)
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