目線的犯罪談

2004年04月13日 犯罪のその先に!

鉄道公安官は、1987年JRが生まれた時、鉄道警察隊に生まれ変わった。
現在の活動範囲はJRだけではなく、私鉄、地下鉄へと広がっている。
しかし、規模の大きさからJRが中心となっている現状だ。
鉄道警察隊の任務は駅構内などのパトロールなどだが、
「スリ」の検挙と「痴漢」の検挙が最大の仕事となっている。
このため私服の鉄道警察隊が電車内やホームでスリの活動を監視している。


「独り遊び」

植草某が東京都迷惑防止条例違反の現行犯で逮捕されたと、昨日のニュースで流れていた。「品川駅」の上りエスカレーターで前を行く女性のスカートの中を手鏡で覗いたのがその犯行内容である。植草某はテレビでも顔をよく観ていた「経済アナリスト」である。すでに過去にも東京都迷惑防止条例違反で罰金刑を受けた経緯があると聞いた。懲りないお方である。今回のいきさつは「横浜駅」で鉄道警察隊に目をつけられて尾行され「品川駅」で実行に及んだところを逮捕されたという。

さて、ここで気になるのは「鉄道警察隊」がどうやって植草某に目をつけ追跡したかである。ニュースからの情報によると「エロ目」をしていたので「こいつは必ず実行する!」と判断されたようだ。「エロ目」とはなんだろうか?説明によると「覗きの対象を物色し、女性に対しエロい目線を送り続けている状態」だそうだ。

駅の雑踏の中でそれほどまでに他人に「エロ」を感じさせる目線が 存在するとは大笑いだが、一般人がそれを発見することは難しいだろうな。さすが「鉄道警察隊」が持つプロの眼力である。さらに笑ってしまったのは、植草某が捕まった「品川駅」の状況である。本人は仕事先の「横浜駅」から、自宅がある「品川駅」まで戻ってきた。

通常であれば、品川駅から出るために下りのエスカレーターを使う。ところが・・・上りのエスカレーターで犯行に及んだのだ。この行為はかなり計画的である。一旦降りてきて再度ターゲットを物色し、エスカレータを上るターゲットのその真後ろに付いて手鏡を出したのだ。本人は犯行に夢中になっていたのだろうが、「エロ目をした有名人」を離れたところから観察し続けていた「鉄道警察隊」の冷めた視線が存在したのである。

この時「鉄道警察隊」の心境はどうだったのだろうか?「ほ〜らね!やっぱりやっちゃったね!エロ目大当たり〜!」とほくそ笑んだのだろうか?実害がほとんどない状況のセコイ犯罪で植草某は「テレビ出演」「講演」「大学の教授の座」全てを失うのか?たぶんそうなるんだろうな・・・。

ところで「エロ目」とともに「スリ目」なる目線が存在するそうだ。これは読んでその字のごとく、スリが金を持っていそうな獲物を物色する目線の事だ。しかも、この二つの目線はその雰囲気が全く同じらしい。その目つきで行動した結果として「覗き」に到達するのか「スリ」を行うかの違いで使い分けている「エロ目」「スリ目」のようだ。

そうなると、植草某は鉄道警察隊に「スリ」の疑惑で尾行されていた可能性も否めないなあ・・・。

自分を振り返ってみよう。私は駅のホームでどのような「目線」をしているのだろうか?使い慣れた「渋谷駅」「大崎駅」では他に目をやることも無く一気に目的方向へ足を進めるのでキョロキョロすることは無い。だが「横浜駅」に行ったとしたらどうだろうか?勝手が分からない駅では、行くべき方向を探してキョロキョロするはずである。そうなるとこれを目撃された場合「エロ目」と判断されないだろうか?

と、その時!新しい「独り遊び」を思い付いたのである!
「エロ目探し」がそれだ。駅構内でそれとなく「エロ目」の人物を探し出し観察し続けるのである。上手く行けば「鉄道警察隊」がその人物を尾行しているのを目撃できるかも知れない(そんなことやるなよ〜!)

だが、それが発展すると「エロ目探し」の目線が「エロ目」と判断されて自分がいつの間にか「鉄道警察隊」に尾行されているかもしれないなあ・・・。ううう・・・やっぱりそんな遊びは止めとこうっと!


本日の結論
駅のホームではなるべくキョロキョロしないようにね!

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