改造的妄想四

2004年03月02日 カーナビの指示を無視するとどうなる?


カーナビ初心者話しはまだまだ続く!

「これを勝利と言わずして」

2月28日午後、膨大なカーナビの配線を前にして、しばし呆然とした私は悩んでいた。このケーブル群の中からパーキングブレーキセンサーを見つけ出すにはどうしたら良いのか?私の感では右側の赤いラインだろうと読んでいたのだが・・・。取りあえず赤いラインをコネクタから外しチェックしてみる必要があった。

一旦コネクタごとカーナビからラインの束を外し、赤いラインをさらに外す行為に出てみた。指で引っ張った程度ではとても固くて取れない。当たり前だな。そこでラジオペンチでラインの接合部分ギリギリを挟んで引っ張ってみた・・・。ううむ・・・これまた外れてくれなかった。赤いラインの終端部分には金属パーツが取り付けられ、コネクタにセットしているのが見えた。簡単には外れないように見える。

では、その手前でカットしてみるか?しかし、このコネクタには4本のラインが繋がっていて、赤いラインは白いラインと束にされ皮膜が被されているのだ。赤いライン単体で表に出ている部分は3cmほどしか無い。ハンダゴテが使えない車内の状況ではここをカットして繋ぎ直すのはいささか困難だ。もし、この赤いラインが違っていた場合、カットしてしまうと余裕が無い長さだけに美しく元に戻すのが辛くなる。

私の理想は、まずコネクタから赤いラインをすっぽり外し、その末端を絶縁する。その後に、コネクタに新しいラインを取り付けアースに繋ぐことだ。こうすれば間違っても元通 りに復元できるのだ。どうやればコネクタからケーブルがスムーズに外せるのだ?それがクリアできなければ作業に取りかかれないなあ・・・。

複数の方々から改造情報を頂いているが、過去に自力改造された方々に共通しているのは「パーキングブレーキセンサーのラインをアースせよ!」であった。今私がやろうとしている方法論に間違いは無さそうだ。以下のような画像による情報も届いた。シンプルで分かりやすい御指導である!


だが、肝心のパーキングブレーキセンサーライン確定及び加工には時間がかかる。よりよい手順を目指し、しばし時間を重ねることにした。だが・・・それまで目の前のカーナビ周りをむき出しのままにするのか?いくらなんでもそれはカッコウが悪すぎる。いつまで放置するかも分からない状況でパネルを外しっぱなしにはできないだろう。てなことで、いったんパネルを取り付け「新車」の雰囲気を味わうことにした。次に上手く外れてくれることを祈りつつ パカッ!ゴンゴン!きっちりはめ込んでおいた。これで本来の納車状態の完成だ〜!

その後、新車で妻を迎えに行くことになった。ついでに、カーナビの機能を一つだけチェックしてみることにした。CDの録音機能だ。HDDカーナビなので、CDをプレイすると同時にHDDに録音できると聞いていた。それを試してみるのである。SANTANAのCD「シャーマン」を入れてみた。おっ?なんだこりゃ〜?いきなり「REC」の赤い文字が表示されたぞ!

いきなり録音が始まってしまったぞ!デフォルトの設定は強制録音なのだな!しかし・・・いいのかよ?こんなに簡単にコピーしちまって・・・。個人的に楽しむのだから著作権的にはOKなのだろうが、他人が助手席に乗り込んだ時「このCDを聴きたい!」と持ち込んできたCDをかけても勝手に録音しちまうんだな・・・。

アクセルを軽く踏み込みスタートすると・・・おおお〜〜〜!!!軽い!軽いぞ〜〜〜!!!今まで乗っていた車とは比べ物にならない程の加速具合である!この6年で、確実に車は進化したのだと実感した瞬間であった!燃費も25%程度よくなっているらしいが、それはまだしばらく分からないなあ。2回目の給油が楽しみだ!

妻をスポーツクラブまで迎えに行き、すぐさま自宅に向かって走り出した。が・・・自宅の近所に来てもCDの録音はまだ半分程度だった。ここでエンジンを切ったら、この録音はどうなるのだろうか?取りあえずぶっつり切れて、その次はどう処理されて行くのだろうか?気になる・・・気になる・・・。

今回は取りあえず、録音が終了するまで走り回っていることにしよう!車内も新車臭くて目がチカチカするので、窓を少しあけて走り回り、防臭グッズも手に入れなくてはならない。ガソリンも満タンにしなくてはならない! かくして録音終了待ちのなさけない走行が始まったのであった!30分後、無事にCD一枚分全てがコピーされた。

ちなみに、その後娘に聞いたところ「エンジン切っても録音は大丈夫よ!次にエンジンかけた時に続きが録音されるから!」と言われてしまった。そりゃそうだよなあ・・・。だが・・・録音途中でCDを抜いてしまったらどうなるのだ?次回はその続きから録音してくれるのだろうか?してくれるんだろうなあ・・・。たぶん。

2月29日(日)午後、妻の新車習熟と各機能の確認、そしてカーナビの実践使用実験に夫婦で立ち上がった!つまり、家庭内試乗会の開催である!今度の車は前のに比べ横幅が広い。そのため、使い慣れているはずのマンションの駐車場では、ちょっと気をつけないと擦ってしまう危険性がある。私も一番最初に駐車した時に柱スレスレに停めてしまったのだ。

カーナビにはカメラが連動していて、バック時にリアの映像が出る仕掛けになっている。妻もまず駐車の実験から始めた。いつものようにバックしてみると・・・ほうらね!やっぱり柱スレスレになってしまった!いわんこっちゃ無い!てなことで、慌てて入れ直した。後方の画像があることで、ギリギリまで下がれるのはありがたい。後ろに子供が隠れていてもこれなら見えるぞ!

次に電動スライドドアの動作テストだ。一旦車からおり、キーに付いているボタンでドアロックした。この状態でリモコンのスライドドア・オープンボタンを押してみた。音はするがスライドドアは開かない。焦る妻である!「え〜!!!電動スライドドアって、一旦手を使わなくちゃ開かないの〜?そんな〜!」そんなわけは無い。ドアロックがかかっているのだから開かないだけだ。ドアロックをリモコンで解除し、再びスライドドア・オープンボタンを押した。

ズン・・・ウイ〜〜〜ンと静かにスライドドアが開いた。おおお〜〜〜!!!SF風だ!サンダーバードだ!これだこれだ!では閉めてみよう。リモコンでピッ! ウイ〜〜〜ン・・・ズン・カチャ・・・おおお〜〜〜!!!閉ったぞ!今どき当たり前の機能なのだが、初めての経験では妙に嬉しいのだ!特に妻は、車の両サイドに電動スライドドアが付いていることが、ことのほか嬉しいようだった。

さて、次はいよいよカーナビに目的地をセットして出かけてみよう!

前日に用意した「逆貢ぎ物」を持って、めざすは登録会員00197シーサイド鈴木様の御自宅だ!住所をセットした。ほぼ目星は付いている住所なのだが、カーナビの指示に従うことにした。家を出て5分程して右折する信号に来たが・・・カーナビは突然、渋滞情報があるので5km先まで直進するようにと音声で進路変更を命じてきた。納得できる情報である。いつも渋滞しているルートだったのだ。ううむ・・・やるなあ・・・。

5km進んだところで「この先300mを右折です、目印はエネオスです」と聞こえてきた。おおお!メーカー名まで口走るかオヌシは!その後も何度か音声ガイドに従いズンズン進んで行った。そして、突然カーナビの道路に示されていた青いラインが途切れた。「目的地付近です。音声ガイドを終了します」おいおい!なんでだよ!なんでだよ〜〜〜!!!

詳細な住所を入れていたのだから、そこまで連れて行ってくれてもいいじゃないか〜!てなことで、私達は幹線道路の上で呆然とするのであった。すぐ横の家の住所を確認すると、全然違う番地。本当はもっと先なんじゃないか?と疑いはじめ再び走行を開始した。しばらく走るがどうも変だ。とっくに番地を通 り越している。

某電器量販店の駐車場に入り、しばし悩んだ。ひょっとして入力ミスか?もう一度住所を入れてみた。カーナビは来た道を戻れと指示している・・・。ううむ・・・わけが分からん・・・。指示に従ってみると、最初に停めた付近で再び案内が終了してしまった。やはり正しいようだ。取りあえず車からおりて、近所を歩き回ってみた。それらしい番地に出くわさない。どうなってんだ?

念のため、シーサイド鈴木様に電話をかけてみた。聞いてみると、私はかなり近い位 置にいるようだった。4分〜5分でこちらまできてくれるという。車まで戻り妻に状況報告。その直後、シーサイド鈴木様が歩いてくるのを発見した。鈴木様の話によると、そのあたりは番地か錯綜していて、順番通 りに並んでいないようだ。最初に車を停めた辺がかなり近いポイントだったようだ。

さて、ここで気付いたのだが、カーナビは住所を入れるとかなり近い場所まで連れて行ってくれるが、ジャストポイントまでは無理なようだな。こうなるとWEBの地図検索で目的地周辺の最詳細地図をプリントアウトして、一緒に持って行くのが個人宅を目指す時のコツか?

さあ!今度は自宅へカーナビの指示通りに帰ってみよう!な〜んも問題ないはずだが・・・。

来た道を逆走し始めた。ここで、妻からの提案である「カーナビが示す最短ルートをわざと外したらどうなるのか?」面 白い!やってみよう!カーナビは幹線道路を直進せよと指示していたが、わざと右折してみた。直後に新しいルートが青いラインで描かれた。そして・・・カーナビは「2km先を右折して下さい」そう言うのであった。

どう考えても2km先を右折すると、とんでもない方向に行くことになる。理解できない指示だった。無視することにした。直進!さらにその先の交差点に向かったがここでも右折せよとの指示が出た。「ごめんね〜!そっちには行かないんだよ〜〜〜!!!」とカーナビに詫びを入れつつ車は直進した。

さらにさらに次の交差点でも執拗に「右折して下さい」と指示をするカーナビであった。「おいおい!おめえは右折しかしらねえのかよ〜!」と突っ込みも入れる私である。カーナビはいったいどこに向かわせようとしているのだろうか?この辺の土地カンはカーナビより我々の方が持っているのだ!明らかに我々の知識の方が有利なのだが!4回目の右折指示を無視した段階で、カーナビはもう右折指示を出さなくなった。ふっふっふ・・・諦めたか?

自宅にかなり近付いてきたとき再びカーナビはこう言った。「この先700mを左折してください」なんだと〜〜〜???なんだと〜〜〜!!!左折しろってか?わしゃ〜〜〜!!!いままで15年間この道は右折しかしたことねえぞ〜〜〜!!!もちろん車を右折させる妻であった!もう・・・カーナビは何も言わなくなった・・・。我々夫婦の勝利である!カーナビの指示をことごとく無視することで自宅まで生還できたのである!これを勝利と言わずして、なんというのか〜〜〜!!!


本日の結論
喋るカーナビに突っ込みを入れつつ走る愉しみを覚えた!妻よ、テレビを観ている暇は無いぞ〜!

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