六弦的即配達
2002年12月27日 私なりの別チャレンジ!
 

Patrick Eggle Guitars
BOSTON Iommi
Ibanez 2681NT
Bob Weir Model
  


「なんだか久しぶりにスッキリした気分だ!」

皆様お待ちかねの「アノ話」はまだ掲載できないが、結果が出るまでに別の六弦話をしようか。

私の「六弦倉庫」を観て「譲ってほしい!」と申し込まれる方が時々いる。だが、あのページに表記している通り、様々な苦労をしたり、オークションで競りあったりして手に入れた戦利品である。私はこれで商売をしているわけではないので「譲ってほしい!」と言われても、まったく素性の分からない方の申し出でに頷くわけには行かないのだ。

そのような申し出でには失礼なヤカラも多い。「いくらにするのか値段を教えろ!」や「●●円で売ってくれ!(信じられない程安い価格)」「価格表をくれ」など、他人がコレクションしているギターを譲ってもらう態度にしては、何か勘違いしている者が多かった。さらには「とても欲しいが、金がないのでタダで譲ってくれ!」と理解不能な申し入れもあった。一体世の中の道徳教育はどうなっているのだろうか?

先日の事だった。12月23日に当家に来られた方がいる。この方はすでにメールで何度もやり取りをし、実際に事前に一度お会いして、熱狂的「ブラック・サバス」フアンだと判明していた。さっそく登録会員にもなっていただいた。真面目な営業系サラリーマンである。譲渡が決まっていたギターは「Patrick Eggle Guitars BOSTON Iommi」。ギターの引き取りに来られたのだった。

かなりマニアックなギターである。某ショップで6年近く売れずに残っていたギターのようだった。そりゃそうだろう無理もない。ところが・・・。営業系サラリーマンは、このギターについて調べまくっていたようである。日本国内では今までその存在が全く確認できなかったと言う。六弦倉庫にあったのを見つけて「もうビックリ!」したのだとか。一般人が何故これを持っているのだ?との疑問もあったようだ。「このギターは日本に1本しか存在しないかも知れません!」とまで言っていた。

私は思いつきで買ったようなものだった。まったく想い入れはなく「面白そうだ!」が収集の動機であった。本当にこれを探していて、熱心なIOMMIフアンであれば 、譲り渡す事に異論はない。スムーズな価格交渉であった。さらに私としては「当家で実際にサウンドチェックをして、納得されてからであれば譲渡する」との条件を出していたのだ。そして、12月23日午後「喜んで行きます!」と船橋方面から来られたのであった。

1時間程あれこれとギター談義は続いた。もちろん譲渡されるギターのサウンドチェックもその間続いた。メサブギーのウッドキャビネットから出てくる音に「これチューブですか?いい音ですねえ!ギター弾き易いし!」嬉しそうに話す営業系サラリーマンだった。やがて大満足のサウンドチェックは終わった。せっかく当家に来られたのだからと、いくつかのお土産もお渡しておいた。長年の夢が叶ってとても嬉しそうな営業系サラリーマンであった。

と、同時進行で別の譲渡話が持ち上がっていた。
おずおずとした様子のメールだった。このメールは失礼な申し入れになるかも知れないが、是非とも譲っていただきたいギターがあるとの内容だった。不快ではないメール。行間に律儀さを感じた。返事のメールを送り、相手の出方を待った。ついでに相手のメールアドレスと住所、氏名で検索し、ほぼどのような立場の方であるかをその夜すでに特定していた。長野県にある某企業の代表取締役だった。つまり社長である。まっとうな中年の方だった。このような申し入れをするにあたり、初めての経験なのでかなり躊躇されたようである。

やがて希望譲渡価格の申し入れがあり、こちらも納得できた。そして、何故そのギターを探していたのか綿々と綴られていた。1985年からグレイトフル・デッドの大ファンでバンドも組んでいて、昔から「Ibanez 2681NT Bob Weir Model」が欲しかったのだという。私はバンドとは全く関係なく、あのデザインが好きで手に入れたギターだった。手に入れてから2年近く経っているが、当然のごとく弾く事はなく、ケースに入れたまま「六弦倉庫」で眠り続けていたのだった。

譲渡するに障害はなかった。快く了解をし、取り引きの手はずを整えた。と、その時!私はある考えを思い付いた。現在私は、別の取り引きで、お金は払ったのだがなかなか商品が届かず苦慮している。それはまだ深く静かに進行中であるが、それに対抗して「一体どれ程早く相手に届ける事ができるのだろうか?」と「即納作戦」を思い付いたのである!それに挑戦してみるのも面白いかも知れない!

かくしてその戦いは始まった!まず12月24日。相手から「振り込み予定日」の連絡があった。12月25日中に振り込まれるという。今回の実験は、私が振り込みを確認してから、相手にギターが届くまでの時間を算出することにした。そして、12月25日午後15時ATMで確認完了。確かに振り込まれていた。

すでに前夜、自宅でギターの梱包を済ませ、配送伝票まで書き込んでいた私は、25日17時30分になり妻が帰宅する時間を見計らって電話を入れた。「俺の部屋に置いてある梱包されたギターをヤマト便に集荷に来てもらって!」妻はすぐに手配し、1時間以内に当家から出荷された。さらに時間的にヤマト便の25日最終配送便に間に合うことが判明した。いけ〜〜〜!!!いくんだ〜〜〜!!!ヤマト便よ〜〜〜!!!今夜中に長野県の集配センターまで届けるんだ〜〜〜!!!

明けた26日12時07分。「到着しました!」とメールが届いた。ほほう!午前中に届いたか〜!それでは計算してみよう。私が振り込みを確認したのは前日15時であった。梱包を解きギターの損傷確認をしたと考えれば、配送終了は11時頃だと推定出来る。となれば、20時間で配送が完了した事になる。ほほう!1日もかからないってことか〜!当家から搬出された時間を基点にすれば、更に3時間短縮となり17時間となる。日本の運送業会の底力を観た気がした!

無事に送り届けた満足感があったなあ!なんだか久しぶりにスッキリした気分だ!




本日の結論
でも私は35日も待ち続けているぞ〜〜〜!!!

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