悲劇的記録体

2002年12月12日 こいつがその現物である。


このサイズで128MB

「かなり正しい選択のように思えるが・・・」

デジタルカメラはすっかり民衆のモノとなった。純粋デジタルカメラだけではなく、携帯電話にも装着された。そして、予想された事だが「盗撮」が問題視されている。先日テレビのニュースでやっていたのは、携帯電話を使うようなそぶりをしつつ、スカートの中を撮影する手口だと言う。特に本屋で立ち読み中の女性が狙われ易いようだ。本に集中しているのと、後ろ姿が無防備だからだ。その「盗撮」行為がどのように「楽しい」のか?私には理解できない。

このような状況が生まれてきたのは、カメラ本体が小さく製造出来るようになった事もあるが、実は画像データを記録する媒体が小型化した事にも一因がある。現在私が使っているデジカメはRICOH RDC-7だ。使っているメモリは「スマートメディア64MB」である。切手サイズの小さく薄く軽いものだ。最近では128MBのモノも発売されている。データサイズをフロッピーディスクに換算すれば約89枚分にも相当する。いまさらフロッピーディスクに例えたところで意味はないが・・・。

128MBを使うと、RICOH RDC-7では10分弱のムービーが撮影出来る。これだけ撮影出来れば結構楽しめそうな気がするなあ。64MBだと5分弱なのでちょっと辛い。スチールだけでは飽きて来ていたので、そろそろムービーでの新展開を考えてみるかと企て始めていた矢先の出来事だった。

12月9日夜。娘がRICOH RDC-7とスマートメディア64MBを持って私の部屋にやって来た。

「メモリが壊れたみたい・・・」
「どうしたんだよ?」
「メモリを落としたんで拾おうとしたらイスで踏んだ・・・
 デジカメに入れても認識しないんだけど・・・ 」

私が試してみてもやはり認識はされなかった。ううむ・・・もともとスマートメディアは「洗濯してもだいじょうぶ!」というくらい頑丈な記録媒体であったはずだ。だが・・・その使用耐久テスト項目に「イスで踏む」なんてな暴挙は含まれていなかったに違いない!(ったりめ〜だろ!)

だが・・・いったいどうすればイスで踏み付けるなんてなアクションができるのだろうか?その方がよっぽど不思議であるが、目の前のブツは言われなければ外見は何ともなかったように見える。わずかに彎曲しているかなあ?その程度の形状変化なのだ。だが、使えないものはしかたがない。新規購入するしかないなあ。で、その購入財源はどうするかだ。まずは、娘の不注意で破損させたのだから娘に買わせる案。私が購入して娘に代金請求する案。私が自腹購入する案。の3案が考えられる。

では、それぞれの案を検証してみよう!

その1「娘の不注意で破損させたのだから娘に買わせる案」
・この案だと娘は64MBしか買わない恐れがある。

その2「私が購入して娘に代金請求する案」
・一見正しいように思えるが、これだと64MBのスマートメディアしか買えない。

その3「私が自腹購入する案」
・親としてこうするしかないのか?だが、それでは娘に報復的制裁が出来ない! (報復かよ〜!)

ううむ・・・そうなるとやはり新しく「その4」の案を作り上げるしかないなあ。

その4「私と娘で折半して128MBを購入する」
・かなり正しい選択のように思えるが・・・。本当に正しいのだろうか?

娘と代金折半にすれば問題は無さそうに思えるが・・・。何となく釈然としないヒッカカリを感じるのである!何がそう感じさせているのだろうか?気になる・・・。気になる・・・。うう・・・そうか・・・やっと気付いたぞ!そもそもどのような経緯で64MBのスマートメディアを手に入れたのかを計算に入れてなかったのだ!

私はこのスマートメディアに対し、対価を支払っていない!つまり無償提供されたスマートメエディアを使用していたのである!しかるに、破損させたからと言って一方的に娘にそれを要求するのは酷と言うものでは無いのか?親としてはそのような殊勝な気持に陥るのであった。

昼休みに近所の「モナミカメラ」でスマートメディアの価格を見た。んんん・・・なんだこりゃ?64MB2枚の価格より、128MB1枚の価格の方が高いのである!おおお〜〜〜!!!なんということだ!そうなると私には64MBを2枚買うとの選択肢も出て来たぞ! しかしなあ・・・それでは10分の映像が一気に撮影出来ないしなあ・・・。といっても価格差はわずかなものなのだが・・・。ボーナスも出たし思いきって128MBを買うか〜〜〜!!!なんてなヤッス〜イレベルのボーナス戦線の当家である!




本日の結論
これでムービー作戦がホントに楽しくなるのかなあ?

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