鼈甲的椎茸噺

2002年12月05日 素材の違いはあるのか?


乾燥させると味が良くなるのは不思議だなあ!

「目が覚める思いだぞい〜〜〜!!! 」

まずは「鼈甲噺」から。

ギターを弾く際に使う道具「ピック」について、皆様は御存知だろうか?弦を弾くために使う爪代わりの道具だ。1枚100円程度で売られている。こいつについて、今まであまり素材の違いを真剣に考えた事はなかった。確かに使い比べてみればそれなりに素材感があり、弾き心地も違うのだが、目の前にあればどれだって使ってしまう道具でもあった。

通常は、ポリエステル製の物が多いのだろうか?それ以外では「石」や「木」「貝」「カーボン」なんてのもある。そして高級ピック材に「鼈甲」がある。「ベッコウ」と読む。亀の甲らである。現在は捕獲が禁止されているので、材料そのものが手に入らず、高値をよんでいる。

ベッコウピックは通常1枚1000円程度で販売されているようだ。ううむ・・・あなたはピック1枚に1000円も払えるだろうか?私はかつて登録会員から貢ぎ物で1枚いただいた事があった。確かに弾きやすいピックだった。だが、しばらく使っているうちに「形状」の問題が出て来たのだ。

いただいたピックは「ティアドロップ型」を削ってさらに小さくしたオリジナルの物だった。プロ仕様の形状なのだろうな。だが、私が使いやすいピックは「おにぎり型」なのだ。そこで「おにぎり型ベッコウピック」を試してみたいと想っていたのだった。

ヤフーオークションでその「おにぎり型ベッコウピック」が時々売りに出されている。そこで今回入札してみた。するとこれがあっさり落札できたのだ。落札価格は10枚で4,100円だった。振り込み手数料を入れても4,310円。1枚あたり431円である。さて、ピック1枚にこれ程の価値があるのだろうか?疑問である!

入手してすぐにギターを引っぱりだした。軽く「おにぎり型ベッコウピック」で弾いてみた。ん?なんだ?さらに引き続けてみると、これが気持ちよいのである。薄くて軽いのに硬く、抜群の弾力性があるのでレスポンスよく感じる。絶妙な硬さなのだ。ピックの素材一つでこれ程気持ち良くなるとは思わなかったなあ!目が覚める思いだぞい〜〜〜!!!

だが、ここで一つの疑問もうまれる。私の使用頻度では、このピックを1枚消耗するのにどれほどの時間がかかるのだろうか?たぶん1年で1枚の消費もしないと思うのだ。2年で1枚消耗したとして、10枚は20年分になる。¥4,310円で20年分だとすれば、安いなあ!しかも私が70歳になるまで使用できる分だという事だ!うおお〜〜〜!!!くたばるまで使用できる計算になるぞ〜〜〜!!!

さて次は「椎茸噺」にしよう。

椎茸は私の故郷である宮崎県の名産品である。子供の頃から頻繁に食べていた。だが、あまり「生椎茸」は食べていなかったような気がする。乾燥椎茸を戻して煮物に使用したり、そうめんの出汁に使ったりしていたなあ。で、先日某テレビ番組の中で「乾燥椎茸」の正しい使用法が紹介されていたのだ。

皆様は椎茸をどのように「戻し」ているだろうか?お湯に乾燥椎茸を浸し1時間程度ふやかして使っていないだろうか?当家ではそうしていたし、今でもそうしているのが正しい使用法であると思っていた。だ〜が〜!!!そうではなかったのだ〜〜〜!!!

正しい戻し方とは「乾燥椎茸を水に浸し24時間かけて戻す」のである!うっそ〜〜〜!!!そんなに時間がかかるの〜!と思われるだろうか?実は私もそう思ってしまったのである。では、なぜその時間のかけ方が「正しい」のだろうか?最大限の旨味が引き出されるというのだ。実際に当家でそれを確認する事にした。

妻はきっちり24時間かけて乾燥椎茸を戻し、煮物を作った。シンプルに椎茸のみを出し汁で煮るのである。出来上がったモノは、まず見た目に違っていた。ふっくらと分厚くいかにも旨そうな姿をしていたのだ!さらに一口食べてビックリである!なんだこれは!と思う程旨い椎茸になっているのである!永年作って来た戻し方が確実に間違っていたと思わせる味である!ホント〜〜〜に旨いのだ〜〜〜!!!

皆様も一度「椎茸の24時間水戻し」をお試しいただきたい。目が覚める思いだぞい〜〜〜!!!




本日の結論
ベッコウと椎茸には何の関連性もなかったなあ!

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