電話的不審者

2002年11月28日 このような電話はどうやって撃退を!

先物取り引き業者の営業
おい!すでにバレているのだぞ!

「おいおい!私を殺すんじゃないよ!」

このところ連日、会社宛に変な電話がかかって来ていた。ボーナスシーズンを前にして、さまざまな「先物取り引き」とか「金融商品」会社の営業が攻勢をかけて来はじめたようだ。毎年の事だが、嫌になる!それに果敢に対応したのはデスクの女性軍団である!まずは、その一部始終を御覧いただきたい。

不審者1 「A社人事部の長谷川ですが、部長さんのお名前はなんていいましたっけ?」

デスク1 「A社に人事部はありませんが・・・どちらさまでしょうか?」
不審者1 「絶句・・・ガチャン!」

A社は当社の親会社なのだ。デスクはその組織構造はみんな頭に入っている。そこに人事部は存在しないのだ!さらに総務系統にも長谷川なる男は存在しない。極め付けは、そもそもA社の長谷川氏は女性がひとりしか存在しないのである!そして翌日、再び不審な電話がかかって来た。

不審者2 「■■さんをお願いします」
デスク2 「どちらさまでしょうか?」
不審者2 「●●●のカジといいますが・・・」
デスク2 「●●●のカジさまですね?少々お待ち下さい」

と私の方を振り返り、デスクは私に目線を送って来た。うなずく私。デスクは再度電話を取り上げた。

デスク2 「■■は今手が離せませんので、申し訳ございませんが御伝言をお願い致します」
不審者2 「沈黙・・・またかけます・・・ガチャン!」

●●●というのは同業者の会社名を省略したものである。しかし!本当にその会社の人間であれば、省略形を使うわけがなかった。ふつう、電話で自分の会社名を名乗る時はフルネームで名乗るはずである。●●●は、本来とても長い企業名なのだ!

会社勤めをしてある程度経験を積むと、社員名簿等の漏れから、どこともしれぬ「名簿屋」に自分の名前が商品価値をもって流れて行く。その結果、名簿を買い取った「業者」は片っ端から名簿に記載された電話に営業電話をかける事になる。だが、昨今はなかなか相手もガードしているのですぐには出てくれない。そこで「思わず出てしまう業界の会社名」を使ってコンタクトするのである。

総務、経理関係者には「銀行名」を使ってアクセスして来る。銀行だと言われれば電話に出ないわけには行かないだろう。だが、その実体は「先物取り引きの売り込み」や「投資型マンションの売り込み」がほとんどだ。一日に何度もかかってくると、さすがに穏やかな私もブチ切れる場合がある。「迷惑だ!二度と掛けてくるな!」と叫んだ事も数度あるのだ。特に春先の「業者新人研修直後」あたりにその確率が高くなる。

さて、このような迷惑売り込み電話に対し、どう対処すれば良いのだろうか?

その後、デスクの女性達と話し合ってみた。不審者だと気付いたらどのような応対をすれば撃退出来るのか?話は盛り上がる!まさにこうなると「不審者イジメ」の様相を呈してくる!日々の真面目な仕事に対してはそれほど鋭いアイディアは出て来ないのに「イジワル」に関しては出て来るでてくる!

「どのセクションの部長でしょうか?って聞くのはどう?1セクションしかないけど」
「■■は4名在籍しますが、どの■■でしょうか?なんてのもありますね〜!」
「■■はメールでしか対応しませんので、メールアドレスをお知らせ下さい!なんてのも」

極め付けは

「えっ?■■ですか〜?昨日亡くなりましたが・・・御存知なかったんですか・・・
  葬儀の御案内をFAXでお送り致しましょうか?なんてのはどうでしょうかね? 」


おいおい!私を殺すんじゃないよ!

だが・・・考えてみればこのような卑怯な電話をかけなければならない程追い込まれている「営業さん」も哀れである。一日中電話をかけていったい何人が相手してくれるのだろうか?ほとんどの場合、相手に罵倒されるような気がするなあ。こんな時代である。そうそう金余りの人間にぶち当たる確率は無いのでは?せっかく就職出来ても、こんな風じゃすぐに辞めていきそうな気がするのだが・・・。時には電話で逆切れする営業もいて、おおいに哀れである!




本日の結論
こんな電話を掛けて来るやつはみんな「馴れ馴れしい口調」である!すぐバレちまうのだ!

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