足下的相似形

2002年11月19日 2度目には・・・嗚呼・・・。


こんな派手なスニーカーは・・・。

「やはり私は「幼稚」ってことか〜?」

私は長い間スニーカーを愛用している。もう20年になるだろうか?慶弔のイベントの時にはさすがに革靴を履くが、通常生活ではスニーカーである。昔で言う「ズック」のような布製スニーカーではなく、皮や合成皮革のような素材を好んでいる。大きな理由は、長時間歩くと「革靴は足が痛くなる」現象が出やすいからだ。

特にゴルフの時は最悪だ。私の足の小指は薬指の下にやや潜り込んだ位置にある。革靴で、一日中バタバタと野山を歩き回っていると薬指にしいたげられた小指は徐々に痛みを持ち始める。そして、潜り込み具合は一層ひどくなり血が滲んで来る事もあるのだ。靴下の小指付近が血まみれになったのは何度も経験している。

そんな肉体的ダメージを軽くする為に、横幅にゆとりがあるスニーカーを愛用しているのだ。革靴よりクッション性が良い事も愛用の理由の一つだ。

足の形状は人それぞれ特徴がある。購入したばかりの靴はスニーカーと言えどもすぐには足に馴染まない。数日間は足の形状を靴に記憶させる為に時間がかかる。いったん足に馴染んでしまえばこっちのモノだ!履き易くなったスニーカーを日々履き続ける事になる。なかなか他の靴に目が向かなくなる。その為、私の場合はスニーカーの数があまり増えない。ほとんど履きつぶしになるのだ。

さすがにそれではマズイだろうと、最近では複数を日々取り替えつつ履いているのだが・・・。1か月程前だっただろうか、それまで履いていたスニーカーのクッション性が悪くなって来たので、買い替える事にした。某ショッピングセンターで2足購入し、その場で履き替え古いやつは店で廃棄処分にしてもらった。

メーカーは2足共に「ダンロップ」だった。バーゲンをやっていた為だ。メーカーにこだわったわけではない。私にはあまり「ブランド指向」はない。靴は気持よく履ければそれで良いだけだ。手に入れたスニーカーは「スーツでもOK」タイプと「ちょっとゴツイ感じ」の2足だった。両方共にすぐに足に馴染み、快適な通勤生活が復活したのであった。



そして・・・最初の出合いは先週頭の帰宅時だった。田園都市線に乗り帰宅途中の事。私はいつものように片手でつり革に捕まりながら小説を読みふけっていた。少し電車が揺れた。足下がよろけた。他のお客の靴を踏んではならじと本から目を離し、電車の床面を観た。うっ・・・なんぢゃこりゃ〜〜〜!!!目の前に座って眠っている青年が、私と全く同じ「ダンロップ」のスニーカーを履いていたのである!ううう・・・なんと言うか・・・複雑な心境であった。

時は2日程流れ、やはり同じ田園都市線での帰宅時の事だった。この日もやはり小説を読みつつ電車に揺られていた。左隣には「少年マンガ雑誌」を読みふける青年が立っていた。何気なくその足下を見下ろすと・・・うおおお〜〜〜〜!!!おのれ〜〜〜お前もか〜〜〜!!!またしても「ダンロップ」の同じスニーカーをその青年は履いていたのである!

電車の中で出くわした二人は同じような年齢の青年だった。20才そこそこの学生風だったが・・・その若い人々と同じデザインの靴を50才の私が選択してしまった事に「俺って精神状態が若いのか?」や「俺って精神状態が幼いのか?」と思いを巡らしてしまうのである。ううう・・・やはり私は「幼稚」ってことか〜?

女性が、自分と全く同じデザインのワンピースを着た他人とすれ違った時の心情よりは、まだはるかに穏やかなものだろうが、いささか焦りを感じる。反面「同志」的感情も沸いてくる。不思議な心情だなあ・・・。女性の場合、服ではあれ程同じものを着用する事に抵抗を示すのに「バッグ」に関しては別のようだ。同じようなブランドバッグをあちらこちらで見かけるなあ・・・。ブランドバッグの「制服化」とさえ感じる光景だ。

18日深夜のTV番組で、某女性タレントの持ち物を売り払い、そのお金で豪遊する企画があった。タレントの自宅から持ち出された品々はアンティーク家具やヌイグルミ、服などもあったが、もちろんブランドもののバッグも多数存在した。そして、最初に入ったブランドものを買い取る店では、驚愕の事実が告げられる事になった。持ち込んだいくつかのブランドバッグは「店の規定により引き取れません!」と拒否されたのである!つまり「偽物」てえことだね!ただただ呆然とする某女性タレントだった。

「男からプレゼントされたバッグなのに!」とか「海外で自分で買ったのに!」とかいろんな事を口走る慌て振り。「贋ブランドを掴まされない為にはどうしたらいいの〜?」店員は言う「ブランドバッグは正規販売店でお買い求め下さい!」正論である!

1軒目でかなりの品物が突っ返されたので一行は次の店を目指した。2軒目は「何でも引き取りまっせ!」と意欲満々である。しばし店側の「鑑定の時間」があり、出された結論は20万円以上で引き取るとの回答だった。大喜びの一行である!これで一行4名の豪遊が可能となった!だた一個だけブランドバッグがここでも「引き取れません」と突き返されていたのは御愛嬌であった。

だが・・・その時、気になる事実があった・・・。1軒目の店で「店の規定により引き取れません!」と「偽物と疑わしいバッグ」である事を理由に突っ返されたブランドバッグの一つが、2軒目では無事に引き取られたのである。ううう・・・ううう・・・これはどのように解釈すれば良いのだろうか?

2軒目の店で引き取られた「疑惑のブランドバッグ」は「真正ブランドもの中古品」として販売されるのだろうか?それとも「偽物ブランドバッグ中古品」として販売されるのだろうか?「偽物ブランドバッグ中古品」と表示して販売するわけには行かないだろうし・・・かなり気になるバッグの今後であった!




本日の結論
その昔、日本人はみ〜んな「ふろしき」だったよなあ・・・。

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