英国的会員訪

2002年11月14日 イギリスから登録会員がやって来た!


登録会員00061青木様は当社に突入された!

「私を呼び出していただきたい」

いままでに、メールをいただいたり直接お会いしたりした海外在住の方はまだ少ない。総勢20名程度だろうか?明確に「国際登録会員」となっていただいた方もいるが、その後帰国されて音信不通になっている方もいる。世界中に一体どれほどの「独断倉庫」ウオッチャーが存在するのだろうか?

そのなかで、現在判明している「イギリス在住登録会員」は、登録会員00161青木様1名のみである。現在ロンドンに出向中の家族持ちだ。その青木様が久々に2週間の日本帰国となった。そして帰国直前になり、ありがたい事に「倉庫番に会いたい!」とメールをいただいたのであった。何度かメールやり取りのすえ、お互いのとれる時間は14日13時で合致した。

かくして11月14日13時ジャストに「JR大崎駅」で待ち合わせたのであった。

青木様は小柄であった。黒い服に身を固めていた。この時間なのでまずは昼飯である!「何を食べたいですか?」リクエストをうかがってみた。私の経験から言うと、イギリスは食い物の味付けがどうも芳しく無い国である。青木様は家庭持ちなのだが、奥様がいくら日々調理に頑張られていても、家庭ではじっくりダシをとった美味しいラーメンを作る事は難しい。きっと青木様はそのような日本の味に飢えているはずである!

返って来た答えは「簡単な和食が・・・ラーメンとか・・・」ほらね!建前上リクエストはうかがったものの、実は青木様にお会いする前から本日の昼飯は「味噌ラーメン」に決めていたのである!しかも店まで絞り込んでいたのだ。「味噌ラーメン」といえば近所ではこの店!と決めているので迷わず選んだしだいだ。

小さい店だ。13時過ぎなのに相席となった。つもる話もそこそこに「味噌ラーメン」は出されて来た。まずは食う事に集中しよう!フ〜〜〜!ズルズル!ズズズ〜〜〜!!!ズルズル!フ〜〜〜!!!ハフハフ・・・とズルズルサウンドが響き渡り食は進んだ。

イギリスは湿気が少なく、乾燥しているのでしばらく住んでいると汗腺が小さくなり汗をかかなくなると話していた矢先だった。青木様は顔面全体に汗がぼたぼた垂れ始めたのである!ふはははは!!!やはり、ラーメンはこれでなくちゃなあ〜!

ヨーロッパでは「汁もの」はヌルイ傾向にある。熱いものは食えない民俗的体質・食習慣なのだろう。そのため、ヨーロッパに進出した和食店、特にラーメン屋は厳密に日本人ターゲットにしていない限り「ぬるいラーメン」を出さざるを得ないようだ。「熱いラーメンを食いたい!」はヨーロッパ在住日本人の夢なのである!って・・・本当なのだろうか?

かつて、某北欧の王国で国王の料理番をしていた日本人がいた。彼は北欧料理を日々造り続けながらも、日本の食材を手に入れては「和食」を時々出していたという。そして、何度か食べるうちに国王はすっかり和食が好きになってしまった。そこで、国王がそろそろ目先を変えた和食を食いたいと思いめ始めた頃、ついに秘策の「味噌ラーメン」を出したのだった。

「北欧の王宮で味噌ラーメン」なんという組み合わせだろうか!まず国王は「味噌スープ」の香に酔いしれ、麺の旨さにも感嘆したという。「味噌ラーメン」に感動した国王がエックセレント!と叫んだかどうかは知らないが、その後国王からかなりの頻度で「味噌ラーメン」のリクエストがあったようだ。だが・・・そのラーメンは私達が食べるものとは明らかに違っていた。それはスープの温度である。日本人が口にしたならば「これぬるいぞ〜!」と不平を漏らす程冷ましてあったのだ。

このように国王の料理番と言えども、和食推進派の国王と言えども「スープの温度」だけはクリアできなかったのである!この事実から推察するに「北欧では鍋物屋は流行らない」と判断出来るだろう(そうか〜?)

さて、話を戻そう。店の小汚さやテーブルの狭さは問題ではない!アツアツであってこそラーメンである!我々が本日口にした「味噌ラーメン」は湯気が立つアツアツのラーメンであった。日本人にとって国王が王宮で食べたラーメンよりはるかに「グレードが上である!」と断言出来る!ハアハアハア・・・「味噌ラーメン」ごときになんだが、ちょっと力をいれ過ぎた様だな!(ごときって言うなよ!)

食後は、私の勤務先に青木様をお連れして、コーヒーを飲みながら「独断倉庫」「六弦倉庫」ねたでしばらく話し込んだ。初めて会うのに旧知の感が有るのは、日々ネタを読まれて話題が共通しているからだ。時間はあっという間に過ぎて行く。さてそろそろお別れかと思った矢先にある事実が判明した。

「うちの娘は5才半なんですが、キティちゃんが大好きなんですよ。でもロンドンじゃキティちゃんがなかなか手に入らなくって・・・」なに?なんですと〜〜〜!!!早う言うてんか〜〜〜!!!ここは大崎だぞ〜〜〜!!!サンリオの本社は目の前だぞ〜〜〜!!!なんでもそろったサンリオショップが目の前のビルの中に有るんだぞ〜〜〜!キティちゃんを買い放題だぞ〜〜〜!!!

かくして、昼時にオッサン二人が連れ立って「サンリオショップ」へ乗り込んだのであった!青木様の驚きはいかばかりか!目の前にはロンドンで夢にまでみた「キティーちゃんグッズ」が山積みなのである!選び放題なのである!青木様がすぐさまキティちゃんグッズ数点を選びだし、恥ずかし気に娘さんへのお土産に包んでもらったのは言うまでもない。

このように「国際登録会員」とのささやかな会合は無事に終えたのであった。これを御覧の皆様!東京方面へお越しの際にはお気軽に私を呼び出していただきたい。できる限りおつき合いする覚悟である!ただし、私はお酒を飲まないのでそこんとこはよろしく!




本日の結論
青木様からいただいた貢ぎ物はイギリス定番の「高級缶入り紅茶」であった。
入れてあった袋はもちろん「Harrods」の袋である。これまたイギリス定番である!

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