即興的文筆論

2002年11月08日 やはりかけ声が必要である!


本日の画像は再利用とした。

「最大のファンはいったい誰なのだ?」

ジャズ・インプロビゼーションはジャズのジャズたる表現手法である。簡単に言えば「即興演奏」のこと。全くのジャズ素人にジャズを難解に感じさせる部分でもある。毎回演奏が違うのだから、聴衆は演奏を聞きながら「メロディーを覚える」事は出来ない。演奏者自身もアドリブ演奏なのだからメロディーをあらかじめ用意しているのではない。その場のノリや気分次第でいくらでも過激なフレーズを生み出す事ができるのだ。

では、ジャズライブ現場のノリを良くし、ミュージシャンを持ち上げる行為とはどのようなものだろうか?まずはソロパートごとに沸き上がる拍手だ。これによって個々のプレイヤーの演奏振りを誉めたたえる事になる。演奏途中にも「イエイ!」なんてなかけ声が出る事もある。「合の手」だとも解釈出来る。下品ではあるが口笛、指笛が発せられることだってある。「私達はあなたを注目し賞賛しているのだ!」と聴衆はプレイヤーに意志表示をするのだ!

ミュージシャンとオーディエンスは一体のモノである。どちらが欠けてもライブは成立しない。ミュージシャンだけであれば単なる「練習」にしかならないし、オーディエンスだけであれば「なぜ集まったのか?」とワケが判らない状態に陥る。単なる「飲み会」にしかならない。ミュージシャンはオーディエンスを煽り、またオーディエンスもミュージシャンをノセてこそ「ライブ」なのである!

さて、独断倉庫を振り返ってみよう(なんだよ?いきなり!)日々書き飛ばしているこの文章の実体は「ライティング・インプロビゼーション」である。「即興文章」という言葉は日本語としてあるのだろうか?まあ、意味としてそのような事である。そして「ジャズ・インプロビゼーション」と対応させ「ギャグ・インプロビゼーション」と呼ばれる事もあるのだ!(ホントかよ〜?)いちいち下書きをし、推敲を重ね、公の出版物のように厳密な表現管理をしているワケじゃ無い。そんな事をしていたら、とてもじゃないが日々これだけの量産は出来ない。

ジャズ・インプロビゼーションでも、フレーズのアイデアが詰まれば演奏はみじめな結果となるはずだ。同じように「即興文章」もネタに詰まれば身動きが出来なくなる。みじめな結果に終わるのは明らかだ。最近はそのケースが頻発している!そのような「ネタ枯渇状態」の時でも「イエイ!」とか「拍手!」に匹敵する後押しがあれば「無理矢理ひねり出しの技」が使えるのである!(むりやりかよ〜!)

先月末の「一時休筆宣言」に対し多くの方々から「イエイ!」をメールや書き込みでお送りいただいた。それは「ライティング・インプロビゼイション」への「合の手」または「拍手」だと信じ、数日後に再び走り出す事を決意したのであった。独りMacに向い深夜に独断倉庫を書く行為は「手ごたえのないむなしさ」を感じる時がある。読んでいる方々の存在が見えなくなる瞬間があるのだ。

その為「仮想ユーザー」を設定しつつ書く事も多い。「本日は登録会員00XXXに向って書いてみよう!」と決めてしまえば、明らかに文体や構成が「その方のスイートスポット」にヒットする様に書き続けられるのだ。それが上手く行くと「面白かった!大笑いしたよ!」とターゲットからレスポンスが届くケースがある。思わずニヤリとほくそ笑む瞬間である。

そんなわけで「純正ROM」の方々もたまには掲示倉庫に書き込んでいただいたり、メールをお送りいただけると当方の気力が維持出来るのである。もちろん「貢ぎ物」をお送りいただければ大いにお〜いに意欲が出ることは、容易に御理解いただけるものと信じている!(やっぱりそれかよ!)

今回のドタバタを経験し、ふと過去の「独断倉庫」をかなりの数読み返してみたところ、恐いもの知らずで書き飛ばしていた頃の勢いに、自分で書いていながら「大笑い」する事が多かった。さらに読むみ進むうちにある事実に気付いた。 「独断倉庫」最大のファンはいったい誰なのだ?の答えがそこに見つかったのだ。何の事はない。私自身が「登録会員」になるべきではないのか?そう思える程のファンなのである!

自分が読みたい為に自分で書く。自分で自分を面白がり、自分の苦境を笑い飛ばす。それが「独断倉庫」の真実だったのだ。「自分で食べる料理を自分で作る」例をあげれば、納得行く説明になるだろうか?と書きながら、この文章は明らかに他人に向けて書いているように理解出来る。それで良いのだ。「独断倉庫」を書く際には私は別の人格である。「倉庫番」という名のバーチャルな存在であると理御理解いただきたい!(だから誰に向って言い訳してるんだ〜?)




本日の結論
今日も「無理矢理ひねり出しの技」を使ったんじゃないか?

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「独断倉庫」に関しての御意見は「啓示倉庫」へ書き込んで下さいな。



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