横顔的正面談

2002年10月10日 物事には二面性がある!


DAVID COPPERFIELD
この人は裏表があって当たり前だね!

「ううむ・・・横顔美人を見たばっかりに」

10月10日は国民の休日であると長年に渡り体感していただけに、単なる平日となってしまった昨今はいささか奇妙な感じがする。やはり私の年齢だと10月10日の「晴天確率60%」は休みであって欲しいものだ。そういやあ数年前、登録会員でこの日に東京湾上で結婚披露パーティーを開いた方がいたなあ!結婚して幸せになるのか?はたまた逆走を始めるのか?人それぞれだが・・・。通年で観察している限り、この登録会員は今のところ大丈夫のようだ。

さて、人生は観る角度によって「幸福」であるのか「不幸」であるのかの価値基準が大きく変化する。独裁政権のまっただ中に暮していても、その環境だけしか知らなければ「子供達」はそれなりに「幸福」なのかもしれない。だが、いったん外の世界を経験し、大人になり振り返った時、独裁政権下の環境の実体を知り「不幸」であったと感じさせられる事になる。

会社勤めも同じようなものか?不満たらたら働いて辛抱たまらず、会社に見切りをつけ飛び出した時、そこに待っていたのは厳しい社会の現実。次の会社はもっとひどかったなんてな事もあるんだよな。組織は「内部」から観るのと「外部」から観るのでは大きく違って見えるもの。隣の芝生は常にあおいのだ!

本日の朝の出来事だった。汗ばむ事もなくなった今朝の出勤時、渋谷駅でのこと。山手線東京方面行きを待つ列に並んだ私は、いつものように本を読んでいた。ふと右横を見ると、身長158cm、グレーの半袖セーターに黒いパンツ、肩からグッチのトートバッグをぶら下げた黒いショートブーツの女性が並んで立っていた。

髪はポニーテールで顔にはほとんど化粧っ気が無かった。特筆すべきはその横顔だった!美しいのである!大きく見開かれた眼、長いまつげ、すらりと高い鼻梁に、美しくバランスを保った唇。おおお〜〜〜!!!これはこれは!朝から素晴らしいものを拝見させていただいたぞ!

だが、その女性の観察をいつまでも続けるわけにはいかない。すぐに電車がやって来た。人波に押されてドドドドと乗り込んだ私は入り口から右の方へ押されて行った。電車連結部のちょいと手前で止まる。窮屈だが本は読み続けた。

恵比須を過ぎた辺りで「ん〜〜〜ん〜〜〜ん・・・」と変な低音の声が聴こえて来た。なんだ?この声は?右耳と左耳の到達時間の差から、その声は私のすぐ右側から発せられていると、私の老朽化した脳は瞬時に判断した。目線を本に落としたまま「その声」が何であるのかを判断しようとした・・・。

ん?これは「携帯電話を掛けていて、その会話のあいづちでは無いのか?」そう気付いた。実にやる気のない「あいづち」なのである。「ん〜〜〜ん〜〜〜ん・・・」延々繰り返されるその低い声は、イライラさせる響きを持っていた。ひたすらあいづちだけの電話なのである。そろそろ限界だなあ・・・出勤電車の中で長時間の電話はいい加減にせんかい!と言ってやろうかと右方向に顔を向けた。

えっ?・・・絶句!そこに携帯電話を持って立っていたのは、先ほどの「横顔美女」であった!今度は電車連結部のドアに背をもたれて私に正面を私に向けていた。「どうしたのだ!おい!どうしたのだ〜〜〜!!!」そう呟きたくなる光景がそこにあった!その時私が眼にしたものは「横顔美女の正面顔」である!先ほど電車に乗る前に観た「横顔イメージ」とあまりに違うのである!どう違っていたかは御想像いただくとして・・・。(おい!書けよ〜!)

「横顔ノイメージ」と「正面顔のイメージ」がこれ程までに違っていたとは〜〜〜!!!もうガックリ・・・朝のささやかな喜びがシオシオと消えて行く瞬間であった・・・。だが、ここで皆様には勘違いしないでいただきたい。私はここで女性の美醜をあれこれあげつらって言おうとしているのでは無い!(ホントかよ〜?)

私自身の「モノの見方」に対する反省でガックリしたのである。世の中の現象や眼にするものは、眼に出来る部分だけで判断しがちだ。またそれによって批判もしがちだ。現象の裏側を見抜かなければモノゴトの本質に迫る事は出来ない。それを分かっていながら「横顔美女」の正面も「グレート」であると無意識に思い込んでいたのである。実に甘い予測である!

出勤時のたったそれだけの現象からしても、世の中の事象の二面性を感じる取る事ができる。ましてや、某独裁国家の乱行はまだまだ別の驚愕的側面がアルに違い無い。日本ではあまり知られていないが、某独裁国家には悲惨な「身分制度」がある。「成分」と呼ばれるそれによって「国家的に安全な人々」「国家的に危なそうな人々」がその危険度によって細かく分類される。「本当に危険であるかどうか?」は問題では無い。51種類に分類されているようだが、一度下層ランクに分類されるともう二度と浮かび上がれない。これがあの国の現実である。

田●ヨーコ議員の離党で、社●党も大ボロが世間に曝された。この時期に大笑いである。もとより思想的にボロボロの党であるとは思っていたが・・・。田●ヨーコ議員は議員辞職すべきであるとの意見も世の中には多いが、土●委員長もこのまま国会議員を続ける事に何の疑問も抱かないのだろうか?

休眠している「宗教法人」がかなりの数に上ると言う。犯罪の温床となるため、解体が始まったね。そして先日、某タレント住職が捕まった。彼が行っていた水晶玉を使った「除霊」やポラロイドによる霊の撮影は何だったんだ?あいつを持ち上げのさばらせていたのは「TY局」の「企画屋」たちである。それがエンテテイメントであれば許されたのだろうが。

ではエンターテイメントと詐欺の境目はどこにあるのか?

かつてアメリカで「降霊会」が大ブームとなった事がある。人々は熱狂し、国中で「降霊会」が催された。亡き父母や祖父の霊と出会う為に人々は集まった。だが、やがてそのブームは突然あっけなく崩壊した。「降霊会はすべてトリックだった!」と最初に「降霊会」を始めた人物が告白し、民衆に広く知れ渡ったからである。つまりポルターガイストはすべてトリックだったというわけさ。実体は単なるマジックショーだったのだね。

すでに崩壊してしまった「降霊会」と同じような事を、日本のテレビ局は現在も垂れ流している。そして犯罪者を助長させる。「足裏診断」しかり!「オ●ム」しかり! 「霊感商法の宗教」しかり!正面から見れば「宗教」あるいはそれに似た団体である。だが、裏面から見れば見事に詐欺師または犯罪者の集団であった。異常な程の集金能力。本来、宗教家が金を集めたらいかんだろうが?

ところで、何故宗教法人の「法人税」は極安なのだろうか?しかも、お布施には課税されない。布教活動の為優遇されているのは判るが・・・。そもそも布教活動とはなんぞや?私は今までになんどか「布教活動」に巻き込まれそうになった事があるが、いずれも場合でもハタメイワクなものであった。その宗教を本当に守り育てる気があるのであれば、単なる集金団体とならない為にも、一般の法人と同じだけ「税金」を払うべきではないか?脱税の隠れ蓑にしちゃあいかんだろうが?

ううむ・・・朝っぱらから横顔美人を見たばっかりに話が変な方向に動き始めたなあ!ワケがわかんなくなってきたぞ〜!なんだかストレスが溜まっているようだなあ。いいかげんにしないと、ヤバい事を書きそうなので、ここいらでそろそろ止める事にしようか。

さて、二面性についてウダウダと書いちまったが、最後にひとつ例題をだそう。

「出産費用を無料にする方法がある。嘘ではない!
  しかも違法ではない!1万円でこの方法を伝授するが買う?」


出産が間もなく迫った方々にこのような誘いがあったらどうするだろうか?「嘘ではない」さらに「違法ではない」ときたら「1万円」は魅力的な価格である。数十万の費用が1万円で済むのだ!さあ、どうする?もし、ここで1万円払ったとしよう。そこでもたらされる情報とは以下のようなものである。

「外国行路の客船に乗客として乗船し、船旅の途中で出産するべし。
 同乗している船医が赤ん坊を取り上げてくれる。
 船内での出産はその費用を請求されない国際慣習になっている」

確かにこの情報には「嘘」はない。違法でもない。だが、とんでもない船旅の費用を必要とする。「横顔は1万円」だったが「正面顔は100万円」だったというわけだ。大笑いである。だが、笑っては居られない。世の中の「おいしそうな話」にはほとんどの場合、このような「裏のリスク」や「裏の仕掛け」を伴っているものだ。これが情報の二面性ってやつだね!騙されるんじゃねえぞ〜〜〜!!!



本日の結論
で、その女性は正面から観て可愛いかったのかよ?

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