海鳥的小編成

2002年10月05日 レポートは書かれるのか?


ピアノトリオになっていたのだ!

「メールチェックをして驚いた」

毎月第一金曜日と言えば「SEABIRD」でジャズライブを楽しむのがすっかり定着してしまった私の暮らしだ。ところが、10月4日金曜日は、どう言うわけかライブの事をすっかり忘れていたのだ。そのため、デジカメも自宅に置きっぱなしだった。夕方になりギターの橋本様から「本日ライブに出席できず!」のメールが送られてきた。その時やっと「おおお〜〜〜!!!そうか〜〜〜!今日はライブだったか〜!」と思い出したのであった。

さて、ここで壁が一つ出現してしまった。私が「SEABIRD」に行けば、独断倉庫でそれなりのレポートがなされるものであると常連客は思っている。だが、そのレポートを作成するには画像が付き物なのだ。肝心の画像が撮影できない!そんな状況の私がライブに行って何ができると言うのだ?

私のSEABIRDライブ観戦記は、基本的に「音楽の批評的表現」はしない事にしている。さらに、曲名もほとんど書く事は無い。これはジャズに対する知識の無さもあるのだが、曲そのものに対するアレコレはどこでも目にする事ができるからだ。私が書く以上、他人が書かないような、ねじれたた目線で書かなければ意味が無いだろう。

文章を書くようなネタが拾えない日は、写真の数を増やしてゴマカスのが最近の手でもある。だが・・・本日、その技が使えないのだ。デジカメがない・・・。こんな私が「SEABIRD」に行くべきか?さらに1か月前からリーダーの和田様も参加できないと聞いていたし・・・。さあ!どうする?どうする〜〜〜!!!

退社時間が迫ってきた。まだ出撃するかどうか定まっていないが、取りあえず会社を出た。山手線に乗り込む。渋谷駅に着くまでに決定しなければならない。「メンバーが少ない時に行ってこそ私の役目では無いのか?」そう思いはじめたのであった。(役目ってなんだよ?)レポートを書くと考えるから躊躇するのである。それを放棄する事にすれば私が出撃を渋る理由は無くなる。そうか〜!そうだよな〜!行っちゃえ〜〜〜!!!渋谷駅に到着した。

秋だと言うのに暑い日だ。渋谷の街を歩く。ずんずん歩く。体重が軽くなっているので、以前より坂道をのぼっていくのが楽になっている。ダイエット効果をこんなところで感じるとは思わなかったなあ。青山通りを歩き続け「渋谷二丁目交番」を過ぎ、さらに歩く。鞄屋の先を右に曲がり、裏通りに突入。実は私の手には本があった。それを読み続けながら歩いているのだ。夜だが、目抜き通りは明るいので読書に不自由しない。だが、一歩裏通りに入ると、とたんに読みづらくなる。それでも少しでも明るい方に本を向けて読みながら歩く。ズンズン。

「SEABIRD」に辿り着けば、めずらしくドアが開け放されていた。店内を覗くと・・・うっ・・・バンドメンバー3名と客2名だけだ・・・。私が入っても3対3のタイマン勝負ではないか!さあ!どうする?どうなる?だが、本日はレポートを書かなくてよいのだ。お気楽に、飯でも食ってライブ開始まで待つか〜!

「いつものやつでよろしいですか?」ママさんにいつものごとく声をかけられた。トマトジュースとオムライスの組み合わせだ。いつものごとく平らげた。だが・・・だが・・・ここでいつもと違う違和感を覚えたのであった!お腹が苦しいのである。ううう・・・どうしたのだ?ん?んんん?そうか・・・そうだったのか・・・。このところのダイエットで私の胃はかなり小さくなっているようだ。オムライス1人前の米の量が、今では私のキャパシティーをオーバーしていたのだ!これでダイエットはさらに加速しそうな気がしてきたぞ!

さあ、ここで皆様はそろそろ疑問を持たないか?私はいままでに「本日はレポートしない」と書いてきたはずだ。では今目の前にある文章はいったいなに?矛盾しているでは無いか!これはライブレポートでは無いのか?ふっふっふ・・・大丈夫!まだライブは始まっていないのだ!

そのうちお客は増えてきたが、私のレポートを毎回読んでいただいている方々には「すみません!本日はネタが無いのでレポートは書けません!」とお断りするばかりであった。

だが・・・ライブ終了後、さんざん写真を取り捲っていたシンガーの西郷さまから「そんな事言ってても書くんでしょ?期待してますから!」と言われてしまったのだ。ううむ・・・何を期待されているのだ?何を書けと言うのだ? 本日私はデジカメを持って来ていないのだぞ〜〜〜!!!

そして帰宅後、メールチェックをして驚いた。西郷さんからメールが届いていたのだが・・・

「お写真お送りします。これをネタになんとかお願いします」

その文章と共に、2枚の画像が届けられていたのだ。ううむ・・・ここまでレポートを強いるか!あんたは〜〜〜!!!てなことで「ライブ部分無しのライブレポート」が完成したってわけだ!これで許していただけるだろうか?



この画像で気付いたのだが「SEABIRD」で私がライブを聞く姿は撮影された事が今まで無かった。自然に音楽を楽しんでいる風情である。実はこの写真には秘密がある。人はカメラを向けられると意識するが、私もこの直前までは意識し目線をカメラに向けていた。だが、ここで職業意識が出てくるのである。

私は映像を創る仕事を永年やっている。そのため、他人が私にカメラを向けると「今どのような映像を撮影したいのか?どのような演技を要求されているのか?」を推察してしまうのである。そうなると、さり気なくシャッターチャンスをうかがいながら、自分の置かれた状況を把握して演技してしまうのだ。てなことで、この画像は私の演技力の集大成なのである!(ホントか〜?)




本日の結論
ね?ホントにライブレポートではなかったろう?

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