携帯的大捜索

2002年09月18日 なぜその時PHSを持ち出したのか?



「おなつかしやPHSどの〜〜〜!!!」

昨日の続きである!

片品村のジャズの余韻を引きずりながら、片品林檎亭でお土産を受け取り出発したのは9月16日13時だった。その後「尾瀬とうふ」でもお土産用の「ざるどうふ」を買い込み、一気に川崎の自宅を目指した。120号線は渋滞する事もなく順調。関越自動車道も当初は順調だった。関越に乗って30分したころ、やや眠気が襲って来たのであわててカフェイン入り「目覚まし用ガム」をガシガシ噛む。やや持ち直して来た。

やがて断続的な5km程度の渋滞がいくつか始まり、連休最終日の定番を感じさせる。しかたねえなあ!さらに、ガムの消費量は増え続けた。渋滞に堪える事4時間。ガムを噛む顎も疲れ始めた頃やっと関越を抜け出したが、まだまだ先は長い。環八が詰まっているとの表示が見えた。迂回しよう!環七まで直進し、右折した。だが、環七もそう簡単に走らせてはくれなかった。ところどころ渋滞が起こっていた。

では、この渋滞を利用して「もうすぐ帰り着くぞ!」と自宅にPHSで連絡を入れるか〜!助手席に置いたショルダーバッグを引き寄せ中を見ると・・・あら?いつものポケットに入っていない。では隣か?あらら・・・そこにもない!そうかそうか!着替えた時にPHSをポケットに入れたままだったのだな!リヤシートのバッグを手繰り寄せチェック!うっ・・・ここにもない。

衣装とお土産が詰まった紙バッグが2つある。これも覗いてみるか!だが・・・だが・・・見つからない!見つからないぞ〜〜〜!!!では、この車のグローブボックス近辺にあるのか?ううむ・・・見当たらない。そもそもそんなところにPHSを置いた記憶はないのだ。無いのは当たり前だな!

思い起こせば9月13日深夜。女房、娘の「片品村に行って料理作るだけでしょ?つまんないから行かな〜い!留守番してる〜!」との「誤った認識による発言」を背に受けながら出発した直後、ショルダーバッグの中にPHSが入っているのを視認していたのだ。私のPHSが川崎から群馬県片品村へ移動したのは間違い無い!

私は以前、携帯電話を使っていた時期もあったが、しょせん自宅と会社の往復にしか持ち歩かない携帯電話である。音質と利用料金、利用範囲を考慮し、今はPHSで充分なのだ。だが、PHSを片品村笠松邸に持ち込んだところで意味は無い。山奥なので圏外となり、PHSが使用出来ないのだ。すなわち、私が笠松邸の中に持ち込みそこで使う事はあり得ない。なのに、ショルダーバッグの中から消えているのだ。これをどう解釈すれば良いのだろうか?

帰宅してすぐに、4つのバッグを目の前にしてPHSへ掛けてみた。ここで呼び出し音が聞こえれば、バッグの隅に潜んでいるはず。だが・・・「この電話は現在電波の届かないところか・・・」うっ・・・例のアナウンスが聴こえて来たぞ!そうかやはり・・・この部屋の中には無いのか・・・。となれば、ターゲットは片品村になる。

猛烈に記憶を掘り起こし始めた。あの日辿り着いた時は、PHSはまだバッグの中のはず。取り出すとすれば、デジカメや財布を取り出した時に転げ落ちたかもしれないなあ・・・。そうなると、笠松邸のリビングに転がっている。そうであれば、帰る時に気付いたはずだが・・・。もしかして、ゴミ箱の陰にでも隠れていたか?

他に可能性は無いのだろうか?私の意志でPHSを握りしめ取り出した可能性は無いだろうか?おっ?そうだ!あの時はどうしたのだろうか?9月14日に笠松様の車で「肉の買い出し」に出かけたが、そのとき無意識のうちにPHSを握りしめポケットに入れなかっただろうか?ううむ・・・記憶が薄い・・・人には常日頃無意識にとっている行動がある。その一つに、出かける時に携帯電話をポケットに入れるというのもあるのだろうか?無意識ゆえに記憶の中に定着しないのだ。

そうしたような・・・しなかったような・・・でもそうした気がし始めた。であれば、笠松様の車の助手席叉は足下に転がっている可能性がある!笠松様に確認のメールを送ってみよう。

その頃自宅ではこのような会話がなされていた。妻は「PHSが1日待っても見つからなかったら、機種変更にして!新しいPHSは私が使うので、あなたは私が今使っているのを使えば〜!」まったくもって妻の論理は自分勝手であるが、気持はわかるなあ。どうせ私が新しい機種を持ったところで電話としてしか使わないのだ。

さらに思い出す事がある。片品村の夜、携帯電話の紛失についての話題になった時「みんな、なんで携帯電話を頻繁に無くすんだろうねえ?そんなに大事なものなら、ケツポケットなんかに入れずに、紐をつけて首からぶら下げてリゃいいのに!」と言ったのは私である!あの夜の発言を今ここで撤回したい程の、ヒジョ〜〜〜に恥ずかしい状態に追い込まれたのである!

やがて笠松様から返事のメールが届いた。「リビングでは見つからない」との回答だった。翌朝、再度探してもらう事にしてメール連絡を終えた。ううむ・・・ううむ・・・どこにあるのだ・・・PHS。その夜、片品村のバーベキューコーナーで備長炭にまみれ薄汚れたPHSが転がっている夢を見た(ウソ)

翌日昼前に笠松様からメールが届いた。「車の助手席にPHSがありました!」おおう!あったか〜!やはり肉の買い出しの時に落としたのだなあ・・・。その後、受け取りのお約束を交わし、9月18日夕方、わざわざ私の勤務先まで笠松様にお届けいただいたのである!おなつかしやPHSどの〜〜〜!!!ありがと〜!笠松様〜!

さて、このような結果となり、無事「一件落着」したように感じるが、実は私の中で決着していない事がある。まず、私が無意識のうちにPHSを掴んでポケットに入れたのは、いったい何の為だったのだろうか?無意識に電話を掛けたいと思った相手は誰だったのだろうか?笠松様と行動を共にしていた時なので、かける相手は片品村にいなかったはずなのだが・・・。それが無意識という意識なのか?

さらに「これでPHSを新しく出来る!うふふ!」とほくそ笑んでいた妻の心中はどうなのだろうか?すでに、妻は友達に「私のPHSはもうすぐ番号が変わるからね!」と言ってしまったようなのだ!ふはははは!!!愚か者め〜〜〜!!!




本日の結論
本日から私は、PHSを首にぶら下げる事にした。

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