電脳的新愛人

2002年07月15日 ついにこのような家庭内乱である!

主な登場人物
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その実体
本妻
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OS 9.2
愛人
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OS X.1
新愛人
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OS X.15
隣のおじさん
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ノートン・ユーティリティー

「今度は本妻がくたばっちまうかもしれんなあ・・・」

先日、一度御報告した、MacintoshのOSトラブルの続報である。

あれ以来、OS9.2は動くが、OSX.1は全く認識されない日々が続いていた。一つのハードディスクに、パーテーションも切らずに2つのシステムが同居しているのは「本妻と愛人の同居」であると、登録会員00013ごるごぢゃ様から書き込みをいただいた。まったくその通りである。いずれトラブルが起きるのは明らかに予測できたのである!

しかし!Apple社は平然とそれを行い販売を続けているのだ。OS移行段階の暫定的処置かもしれないが・・・。それにしても「本妻と愛人の同居」である。当家Macにおけるその破たんは1年で訪れたのであった。ふう・・・。

愛人であるOSX.1はハードディスク内に存在しているのだが、どうやっても認識されない。本妻が愛人の存在に気付きながらも「そんなもん居ないわよ!」とシラン振りを続けるのである。さらに、隣の世話好きおじさんである「ノートン・ユーティリティー」も「隣の家には愛人なんていやしねえよ!」と自信を持って公言するのである!

アイコンを確認する限り、そこに愛人OSX.1が存在しているのは「神の眼」を持つ私にハッキリ見えているのだが・・・世間は「居ないもの」としてシラン振りを続ける気らしい。「傷つき汚れた愛人」を誰も見向きもしないのなら、さてどうするのか?愛人が欲しい私の心は千々に乱れるのであった〜!(なんだよそりゃ〜?)

さて・・・そこで冷静に考えてみよう。そもそも「本妻と愛人の同居」に問題があるのだ。それぞれに家を与えて、それぞれの家の本妻として住み着いてもらえれば「家庭内乱」は「家庭内LAN」となり無事に運営出来るであろう。そうだそうだ!そうしよう!だが、これは重婚であるかもしれない・・・。

かくして7月14日のうだるような暑い午後、第三京浜都筑インターすぐそばにある「Macステーション」へ突入するのであった。目指すは愛人OSX.1に与える為の家とする「80GBハードディスク」であった。2階のパーツ売り場へ足を踏み入れた。すぐにIBM製品が¥10,800-で見つかった。ほほう!この価格は〜!感慨深いものがあるなあ・・・。

12年前、私が初めて買ったハードディスクは、100MBで12万円であった。単価計算だと1MB=1,200円である。ところが現在は1MB=0.135円になっていたのである!うおおお〜〜〜!!!この価格差は技術の進歩、科学の進歩そして、人類の進歩である!80GBのハードディスクを12年前に買ったとしたら・・・なんと単純計算で9600万円になっていたのである!約1億円のハードディスクなのだ〜〜〜!!!ひえ〜〜〜!!! それが個人で気軽に買える時代になったとは・・・。

てな経済論はさておいて、購入すればすぐに取り付けるのが掟である。自分の部屋の冷房をガンガンかけ、Macの蓋を開けた。このようなハードディスク取り付け作業は何度も行っているので恐いものは無い。しかもかなり取り付けやすい構造に改良されているので、2分後には作業終了となった。ふっふっふ・・・リブート!これで新しいハードディスクが認識され・・・ないぞ〜〜〜!!!エラーが出て立ち上がらないぞ〜〜〜!ど〜したのだ〜?

おおお!!!そうかそうか!ジャンパーピンの位置がデフオルトのままだったな!これでは二つのハードディスクがお互いに「私が本家だ!」と主張し合い、システムが「どちらを立てたものやら」と困惑している状態である。主従関係をハッキリさせなければならない。「本家」と「分家」を指定しなければならないのだ。

新しく買って来た方を「分家」としてジャンパーピンを移動させた。再度リブート!ふっふっふ・・・今度こそ・・・本妻は立ち上がったが、「分家」が認識されないぞ〜〜〜!!! 「分家」はどうしたのだ〜〜〜!!!システムプロフィールでチェックしてみると「分家はあるのだが認めたく無い」と「本家の本妻」が言っているようである。なぜだ?いつの間にそのようなワガママな本妻になったのだ?ううむ・・・どうしたものか・・・。

そこに大きな盲点があった。「HDの初期化」である。これを行わないとHDは認識されないのだ。「分家」として「本家」に認めてもらう為に、若干の手続きが必要だったのである。菓子折りと一升瓶を持って本家に「これからお隣になりますので、よろしくお願い致します」と殊勝な挨拶に行くようなものだろうか?(違うってば!)

「HDの初期化」を終了し、リブートさせれば、今度こそ「本家」と「分家」の存在がデスクトップに表示されて来た!よ〜し!これで家は出来た。早速「愛人OSX.1」を転居させる事にしよう!だが・・・現在、本家に同居している愛人は「傷つき汚れてすねている」状態なのだ。このまま愛人にしておくと、後々面倒である。そこで、作戦を変更し、愛人追い出し作戦を決行したのである!

本家の愛人はゴミ箱行きとなり、キレイさっぱり目の前から消えてくれた。あまり世話になっていた愛人では無かったので、預けていたデータもほとんど無く、綺麗な別れ方ができたなあ!しかし、愛人を囲う為に手に入れた「分家」である。さっそく新愛人を住まわせる事にした。手元にあったCD-ROMで基本愛人を住まわせ、その後AppleのWEBから新愛人専用家具と思われるバージョンアップキットを運び込んだのである。ところが・・・その新品家具たるや45MBもあったのだ!

当家はいまだにISDNである。45MBをダウンロードするのにいったいどれだけの時間を要するのだ?だが躊躇している場合では無い。新愛人が欲しがっているのである!ダウンロードボタンをクリックした。ううう・・・。2時間30分以上かかると表示されてしまった・・・。もう止めるわけには行かない。そのまま「スターウォーズ帝国の逆襲」を観ながら、じっくり待つ事にした。

かくして深夜になり「分家」には無事に新愛人を「本妻面」して住まわせる事に成功した!早速「分家」を訪問してみると[これから末永くよろしくお願い致します]と、三つ指をつくはずも無いが、「すこぶる気のよい新愛人OSX.15」であった。さて、これで一件落着か?いやいや!まだ本家の後始末をする必要がある。元愛人の痕跡を消し去ってやらなければ本妻や本家の機嫌は良くならないのだ。さっそく隣のおじさん「ノートン・ユーティリティー」に御出馬をお願いし説得してもらったのであった。これで問題ないだろう・・・と思われたその時!

隣のおじさん「ノートン・ユーティリティー」はとんでもない事を言い出したのである!「媒体エラー」があると言うのである。なに?本家の台所で水漏れか?さっきはそんな事言わなかったじゃないか〜!よ〜し!そんならリブートしてやり直してみよう!だが・・・今度は「予測されないメモリ不足」を理由に作業拒否をするのであった!なんだこりゃ〜〜〜???メモリはたっぷり積んでるじゃね〜かよ〜!

本妻と新愛人と私の三角関係は、さらに隣のおじさんまで巻き込んで阿鼻叫喚の様相を呈して来た。せめてもの救いは新愛人が元気な事である。このまま作業を続けると、今度は本妻がくたばっちまうかもしれんなあ・・・(ワケが分からん!)

こうして、夜はさらに深くなり、私の戦闘意欲は失われて行くのであった・・・。



本日の結論
久々に、Macに弄ばれている昨今である!

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