六弦的部品買


2002年07月13日 又しても無謀な振る舞いをするのか!


こんなもの買ったことある?

「怖がる必要は無いのだが・・・」

人は一生のうちに、一度も手に触れないモノがある。さらには一生買う事が無いモノもある。そして、買う発想が全く起こらないモノもある。例えば「車のタイヤ」を一生買う事が無い人々は多い。たとえ車を持っていても「タイヤを履き替える」発想が全く無い人々もいる。

そんな感覚で、ギターを眺めてみると「糸巻き」がそのようなブツに相当している事に気付く。いくらギター好きでも糸巻きを購入し取り替えるマニアは少ないはずだ。もともと消耗品では無い上に、素人の通常の使用状態であればほとんど壊れる事は無い。ギターを堅い床にでも倒せば、ペグが曲がって使えなくなるが、それとてもよっぽどの事である。

私は「Gibson LP CUSTOM」なるギターを所有している。1978年にアメリカのショップで手に入れたものだ。私が生まれて初めて購入したエレクトリック・ギターである。新品であった。それから24年が経ち、歴戦の結果ボディーには傷がつき、金属パーツはメッキが剥がれ錆が出てしまった。数年前にテールピースやブリッジは新しいものと交換しておいたのだが「糸巻き」は交換せずにいた。

その後、弾く事も無くしばらくほったらかしにしていた。だが、最近になり「Gibson LP CUSTOM」をメンテナンスして、きっちり美しい姿に戻したいと思う様になった。オールドギターはそれなりに評価されショップでは高い値段がつけられている。だが、それには条件がある。オリジナルパーツが装着されているかどうかがかなりの評価対象になるのだ。私の「Gibson LP CUSTOM」は24年しかたっていない。中途半端なオールドだ。さらに!私にオールド・ギターをありがたがる感覚はまったく無い。

さて、それではどう取りかかろうか?と考えていた矢先、ヤフーオークションで「Grover のペグ」=「糸巻き」を見つけたのであった。一流品の「糸巻き」だ。交換しそこなっていた部品である。この際取り替えておくべきだろう。「糸巻き」は頻繁に指先で触れる部品である。指先の汗に汚れやすい。それゆえに金メッキモノの場合、使用後は丹念に拭き取っておかないと腐食しやすい。ズボラな私の「Gibson LP CUSTOM」は見事に腐食し始めているのだ。

そうなると、チューニングの度に、指先で触れるとザラリとした感覚が伝わるようになる。不快である!実に不快である!男としては、やはり滑らかな肌触りが欲しくなるのである!(なんだそりゃ?)そんなわけで「Grover のペグ」を久々に落札してみた。届けばとっとと取り替えるつもりである。

そして7月13日朝、不在通知後の再指定により高津郵便局担当山下様が「Grover のペグ」を届けに来たのであった。さて、このペグを取り付けるにあたり、やらなければならない事がある。弦を外し、オリジナルのペグも外さなければならない。となるとだ、ただ単に取り替えるだけでよいのだろうか?

歴戦のツワモノである「Gibson LP CUSTOM」はフレットがかなり減っている。フレットによってはビビリが出る事もある。これを綺麗に整形する必要は無いのだろうか?いや!ある!断固としてある!さらに、ボディーに点在する小さい傷や裏面の大きな傷は放置したままでよいのか?いやいや!それもイカンだろう!

となれば「フレットすり合わせ」をまずやるべきである。しか〜し!私はまだ「フレットすり合わせ」の経験が無い。いささか不安がある。失敗したらリフレットすればよいのだから怖がる必要は無いのだが・・・。そして、その後にボディーのポリッシュを行うべきである!だが、ポリッシュだけでおっつく傷だけなのだろうか? 見回したところ・・・クリアコートはやり直した方がよいのではないだろうか?いやいや、塗装そのものを全面やり直した方が・・・。

ううむ・・・だんだん手強くなって来た・・・。これらの自力作業はいささかヘビーではないだろうか?今まで、レストア作業は様々なケースを経験して来たが「失敗してもいいか〜!」てな自暴自棄的「なるようになれ感覚」で挑んでいたのである。今回はどうなのだろうか?自力での「フレットすり合わせ」の結果「フレットレス・ワンダー」になっちまったらどうしよう?(分かる人にだけ分かるギャグだなあ〜)プロに頼むべきか?

さんざん迷った挙げ句、今回はまず「フレットすり合わせ」を自力で試してみることにした!私としては大英断である!さ〜て、どうなる事やら。いつになるか分からないが、次回の六弦的御報告は「無手勝流フレットすり合わせ」の実体に迫るぞ〜!



本日の結論
急いで「フレットすり合わせ」のハウツーを集めなきゃ〜!

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