昼食的集中日

2002年06月28日 集中日に何を食らう!


こっち側はカレー  こっち側はマーボーナス。


「そこで一つの迷いが出た」

深夜番組でユースケ・サンタマリアがやっている「ビビリ度」を計るゲームがある。心拍数を計測する計器を身に着け驚かす仕掛けをたくさん施されたセットでコントを行うのだが、出演タレントは次々に脅かされ続ける。画面には逐一心電図が表示され、どの瞬間にどの程度「ビビッテイタ」かを競い合うものだ。心拍数が120を越えると、これは「1ビビリ」とカウントされる。もちろん、ビビリ数の少ないものが勝ちとなる。

本年の6月27日は全国の株式会社が集中して株主総会を行う日であった。これを「集中日」と呼ぶ(まんまやないかい!)東京だけでも800社以上が、一斉に同じ時間に株主総会を開催したのである。御存知の通り、この日に集中するのは「総会屋」対策の意味あいが大きい。昨今は「開かれた株主総会」を行う企業が増えた。だが「総会屋には荒らされたくない!」との想いが今も集中日を生んでいる。

今朝の新聞によると昨今は総会屋対策の法律が整備されて来た為、企業も簡単には彼等に利益供与をしなくなったようだ。そこで彼等は暴力ではなく、裏で動きまわり「頭を使ったシノギ」を繰広げているらしい。そうなると株主総会を荒らす事も無くなるので「総会屋」という呼び名も消える日が近いようだ。 私の所属してる会社でも、集中日に株主総会を開催し無事に終了した。淡々と進んで約20分だった。全く問題ない展開であった。

たいていの場合、議長は代表取締役社長が行う。株主総会で一番緊張する場面は議長が「何か御質問はございませんでしょうか?」と問いかける場面である。この時点で質問がなければ、すぐに議案の裁決に入りシャンシャンと終了するのが恒である。

だが、ここでひとたび「質問〜!」と手が挙げられれば、会社側は答えないわけにはいかない。答える義務がある。厄介な難しい質問をくり出されると事務方はバタバタと答弁用のデータを見つけ出し議長に渡す事に翻弄される。弱味を持った企業だと、そのあたりの質問が次々にくり出され、延々と総会の開催時間が長引き、企業も面目丸つぶれとなるのだ。!

反対に「質問な〜し!」とかけ声がかかり、本当に質問が一つも出なければ、そこから先は議長が前から練習していた進行のように突き進み「予定調和」で閉会となる。そこでふと考えた。株主総会のスタートからエンドまで議長の心電図を見える形で設置したらどうなるのだろうか?例えば、正面議長席の真後ろにオシロスコープの拡大画面を映し出すのである。

そうなると「今年は質問がきつくて8ビビリでしたなあ〜!」と反省会でも開かれるのだろうか?「いや〜さすが!おみごとでしたな〜!ビビリ0でしたよ〜!」とでも酒の席でヨショされるようになるのだろうか?そして、議長のビビリ数で、会社の評価が下されるようになるのだろうか?(ならねえよ!)いずれにしても、年に一度の株主総会集中日は「全国の社長さん大ビビリの日」でもあるのだ。

さて、そんな大騒ぎの午前中が過ぎれば世間はたいてい昼飯のネタを考える。私とて例外ではない。んと・・・そうだ!カレーにしよう!雨が降っているなあ・・・よし!出前にしよう!そこで連想されるのが「カレー」=「ますみ」である。先日独断倉庫で御紹介した店だ。思いきって発注する事にした!

40分後に届けられたカレーは普通のカレーではない。「マーボーナス・カレー」なのだ!盛られた御飯の半面はカレーがかけられている。そして反対側の半面は「マーボナス」がかけられていた。つまり、一度に両方の味が楽しめるのである!さあ!食ってみよう!と・・・そこで一つの迷いが出た。

はたしてこの料理は、カレーとマーボナスを混ぜながら食す設計なのだろうか?それとも別々に食べる様に考えられたのだろうか?一般常識的に考えれば別々に味わった方が、それぞれの持ち味を楽しめる事になる。それが標準的日本人の行動と思われる。だが、すべてを混合して、中国とインドを仲良くさせてから食うのが、この一皿に相応しいアバンギャルドな食い方ではないだろうか?ううむ・・・悩んでしまうなあ・・・。

そして、10分後食べ終わってみると、結局アバンギャルドな食生活は出来なかった私である!



本日の結論
「ますみ」は本当に中華料理屋なのか〜?

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