疑惑的冷中華

2002年06月21日 夏になって来たな〜!




「是非チャレンジしたくなるぞ!」

♪〜〜〜〜夏が来る〜!な〜つが来る〜〜〜♪と数年前には、大黒さんが歌っておりましたなあ!で、夏間近の昨今の関東地方は梅雨のまっただ中である。適当に降ったり止んだりで今年の夏は「水不足」にはなりそうもない。一安心だね。夏と言えば「夏祭り」もつきものだが、数年前のアノ「ヒ素混入事件」で「夏祭り」という言葉そのものが怪し気な感覚を持たせてしまうなあ・・・「夏祭り」が悪いわけではないのだが・・・。

夏になると嬉しいのが「冷し中華」である。27年程昔になるが「全冷中」なる組織が存在した。ジャズピアニストの山下洋輔が、一寸した冗談から「全日本冷し中華愛好会」を結成し、自から初代会長におさまったのは、1975年(昭和50年)1月のことであった。「冬に冷し中華が食えないのは何故だ?冬でも食いて〜ぞ〜!」がそのきっかけである。略して「全冷中」山下洋輔が会長となれば、おのずと周辺メンバーは定番の方々が想像出来るであろう!

それにしても私が「冷し中華」を初めて食べたのはいつの事だろうか?どうもそのような食文化は、私が上京するまで実家にはなかった気がする。たぶん、東京のどこかの食堂で食ったのだろうなあ・・・西武池袋線「東長崎駅」あたりが濃厚だと思うのだが。それとも、総武線「下総中山駅」前の食堂だろうか?

私は、酢が効き過ぎた冷し中華は苦手だ。ごま油の香りが立っているマイルドなものが好きだ。カラシも多すぎてはイケナイ。最近の流行りはゴマダレのようだが、あれはちょっと邪道のような気がする。すっきり切れのある酢と醤油ベースのタレに、夏の昼下がり一服の清涼を求めるのである!

勤務先ではほぼ毎日のように店屋物が発注される。お昼時や夕方にお客やスタッフの食事として届く事になる。当然の事として、勤務先のデスクには数々の「出前用メニュー」が置いてある。そして!そろそろ夏バージョンのメニューが届けられ始めた昨今である!



さて、先日の事であった。会議室のテーブルの上に一枚の新着メニューが置いてあった。青空をバックに様々な種類の「冷し中華」がレイアウトされ、いかにも夏バージョンである!と自己主張をしていた。どれどれ・・・ふ〜〜〜ん・・・裏面には「冷しキムチ」が登場していた。昨今ありがちな具材の選択である。キムチを主体として考えれば、冷麺の亜種であるとも考えられるが、そうなると「冷し中華」の例に習うとすれば「冷やしキムチ」ではなく「冷やし朝鮮」と呼ぶべきではないだろうか?これを世間では「主体思想」と呼ぶのだろうか?(おい!おい!違うぞ〜!)呼称は別にどうだって良いのだが・・・。

若者は大食漢である!そうなれば、冷し中華だけで満足するわけも無い。そこで大衆食堂としては、運動部系の貧しい学生向けに満腹メニューを開発せざるを得なくなる。そのお得なメニューは裏面に印刷してあった。麺 + ドンブリもので900円となっていた。そうか〜!やはり夏となれば、カレーだよね!激辛の!私だって「冷したぬき」と「カレー」の組み合わせなら是非チャレンジしたくなるぞ!



明日にでもこの店に電話をし、出前で「冷したぬきとカレーのセット! 」と注文してみたいものである!早くも夏満喫の気分になること請け合いである!請け合いであ〜〜〜る〜〜〜!!!と充分に気分が盛り上がったところで、メニューの下の部分にある店名に目をやった。目をやった・・・やった・・・やっ・・・た・・・うおおお〜〜〜!!!なんてこった〜〜〜い!カレーが食えなくなるぞ〜〜〜!!!





本日の結論
この店の存在の方が、あの事件より先だったのだろうなあ〜!

------------------------------

「独断倉庫」に関しての御意見は「啓示倉庫」へ書き込んで下さいな。



GO TO HOME PAGE