鼻血的夜明頃

2002年06月18日 なにがどうなってそうなった?



この画像の意味は分かるよね?

「不安が過る夜明け間近であった」

それは夜明け前の4時50分頃の出来事だった。

右の鼻の穴の下に違和感があり目が覚めた。はなみずが垂れているような感じがした。2日前から少し風邪っぽかったので、ついに風邪の症状が現れ始めたのか?と思った。はなみずを拭こうと鼻に手を延ばした時、異変に気が付いた。私の左手人さし指には、はなみずではなく血液が付着していたのだ!

なんだこりゃ?と顔を動かしたところ、枕カバーに血液がポタポタと落ちて来た。ううう・・・いかん!そろっと起き上がり急いでティッシュを丸め鼻に詰め込んだ!いったい何があったのだ?寝ていていきなり鼻血というのは初めての経験である!

そもそも鼻血自体がいつ経験したのかも忘れる程、頻繁には起こらない現象だ。顔面を何かにぶつけて鼻血が出た記憶もない。んんんと・・・自然に噴出した鼻血は中学1年生の頃を思い出した。 私の通っていた中学は宮崎県の南部にある。宮崎は冬でも日ざしが強い。窓際と廊下側では極端に室温に差がある。北方の学校と違ってストーブが点火される事もないが、窓際に座っていると、直射日光が差し込みとてつもなく暑くなる事がある。

冬のある日。冬の日ざしにのぼせた授業中の私は、突然の鼻血に襲われ目の前のノートが真っ赤な血に染まった。もうびっくりであった!そして、この記憶が、私の人生で唯一の明確な鼻血記憶なのだ。もちろん、それ以前もそれ以降もなんどか鼻血をたらしたのだろうが、全く記憶に残っていない。ということは、人生の中で記憶に留まらない程のそれほど劇的な現象ではないと言う事か?

しかし、今朝の鼻血は寝ていて突然だったのだ。やや劇的であった!うろたえる私の心中をお察し下され!ところで、 原因はなんだろうか? 寝ているうちに無意識に激しく鼻をほじったのだろうか?鼻血が出る程ほじる事もあるまい・・・。物理的な力が鼻腔粘膜に加わらなかったとしたら、何故出血しなければならないのだろうか?

世の中の現象はすべて「原因」があり「結果」がある。この睡眠鼻血事件にも必ず原因があるはずなのだ。昔からチョコレートを食べ過ぎたらとか、赤マムシドリンクを飲み過ぎたらとか、鼻血の原因は摂取する物質によって起こると言われる事もあるのだが、私はそんなものは全く摂取していない。日々わずかな食事を嗜むだけの地味な生活なのである。

だとすれば、肉体的衰えによる変調の兆しなのだろうか?先日の検査では血圧は正常である。糖尿の気があるわけでもない。やや肥満ぎみだが、それとて徐々に減量を続けている。私の肉体は何が不満で鼻血を垂れ流したのだろうか?不安が過る夜明け間近であった。

やがて、いつものように起床の時刻が来た。そして、妻が起こしに来た。

妻「時間よ〜!」

私「明け方に鼻血が出たよ〜!」

妻「会社休む?」

私「大丈夫!行くよ!」

妻「血が余ってんじゃない?献血に行ったら〜?」



本日の結論
妻はクールである!

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