動物的御台場

2002年05月27日 爽やかな日に戯れて!


こいつが可愛いんだな!

「そこに悲しみを発見するのである!」

所用があって、日曜日に家族全員で東京流通センターに出かけた。羽田空港の近くにある建物だ。私は参加しても意味がないイベントであったが、妻のたっての願いである。付き合う事にした。私が行く為には「昼飯を食おうぜ!」が合い言葉であった。それを理由にして無理矢理出かけるモチベーションを高めるのである!

「11時に出発するぞ〜!」朝っぱらからそう宣言し、準備を進めた。だが、いつもの通り妻子の準備は土壇場になり手間取る事になる。やがて12時になってしまった。おいおい!いつまで待ったら出かけられるのだ?そろそろ腹も空いて来たぞ!車のカギを握りしめいよいよ駐車場へ向かう事にした。娘も玄関で待っている。妻は電気、ガス等を確認しているようだった。私は一足先に車に乗り込み待ち受ける事にした。

だが・・・5分経っても妻子はやって来ないのである!おいおい!さっき玄関まで出て来ていたではないか!いったいどうしたと言うのだ?さらに待つ・・・待つ・・・10分後、妻が出て来た。両手の甲を上にしてブラブラさせている。なんだ?ひょっとして・・・妻が車に乗り込んだ途端シンナー臭が車内に漂い始めた。うおおお〜〜〜!!!なんだよ〜!マニキュアを塗ってたのかよ〜!急いでいたんじゃないのか〜?

このように婦女子はお出かけ前に、男には理解できない行動をとるのである!

てなことで、走り出せば隣で娘はすぐに爆睡。約1時間後に東京流通センターに到着した。目的は「鳥をペットにしている方々の集会」である。コミケに似た類のイベントだ。遠くから妻の知り合いが出店しに来ていたのだ。会場をグルリと一周したら10分で私は終わってしまった。「鳥オタク」の集会なのだ。私の関与する余地はない。早く昼飯を食いに脱出しようと妻子をせかすばかりである。だが・・・妻はしっかり話し込むのであった!


このように鳥オタクが溢れていた!


永年に渡り「家族サービス」を手抜きして来た私だ。そろそろ心を入れ替えなければ愛想をつかされかねない。腹は減っているが、ぐっと我慢して時が過ぎるのを待つのである!このような、いじましい夫の努力を妻は知る事もなく、さらに話し込みは続くのであった・・・。

「ビーナスフォートで御飯を食べよう!」そう娘は主張した。妻も私もまだ行った事がなかったので賛成した。一路東京湾の埋め立て地を走る。道はガラガラだったが、ビーナスフオートの駐車場入り口に辿り着くと「満車」の表示。ううむ・・・20分待ちとな?今さら身動きは取れない。じっくり待つとするか!

車を駐車場に停めた。空は晴れ渡り清々しい。太陽光線は照りつけている。窓を閉めたままだとかなり車内の温度が高くなりそうだ。窓を開けては不用心なので、車の天井に2か所あるムーンウインドウを開いて空気抜きにする事にした。これで大丈夫!

お台場周辺は、フジテレビを始めとして田舎者が喜びそうな施設が点在している。我々も「お上りさん」気分であった。ビーナスフオートは女性をメインターゲットにしたショッピングモールである。トイレが広々として素晴らしいとの噂だが、私が覗くわけには行かないので、その実体は良く知らない。男子トイレも広く清潔であった。

婦女子がこのようなショッピングモールにくれば、夫はただひたすら耐えるのみである!後ろにくっついてひたすら歩くのだ。日頃の運動不足解消に役立つのだろうなと自虐的な笑いを浮かべつつ歩くのである。目の前にレストランがいくつか通過して行ったが、妻子はモノともせず、歩き続ける。とにかく全部観てからでないと店を決定する気はないようだ。ううう・・・何処だっていいからさ...早く食おうよ〜!だが、歩行は続く。

1階のフロアを通り抜け、中庭のスペースに出た時だった。空は晴れ渡り、爽やかな風が通り抜けていた。そこここに犬を連れた人々がいた。ペットショップがあるようで、この1階は犬を連れての通行が許されているのだ。犬好きが自分の犬を「見せびらかし」に来ている感じにも見えた。と、その時!ドデカイ犬を発見した!


このグレートデンは「ジョン次郎」という名前であった。


犬種は「グレートデン」雄7歳であると言う。人が横に並ぶとその大きさに驚く事になる。画像ではその威圧感はあまり伝わって来ないが、目の前にすると「デケェ〜!」と誰しも叫ぶ事になるのだ。だが、その大きさに比べ性格は穏やかでシャイある。躾の良さもあるのだろうが・・・。しばし、犬を観つつ和むのである。飼い主はブッチャーっぽい見た目に反して、とても優し気であったことを御報告しておく!

見渡すと、さらに違う生き物を発見した。体長25cm程の「プレーリードッグ」だ!後ろ足で立ち上がり世間を物静かに観察している風である。この立ち上がっているスタイルは「わくわく動物ランド系番組」で頻繁に目にするものだ。四つ足で歩いている時はそうでもないのだが、立ち上がると途端にかわいさ150%増!(当社比)となる。性格はかなりおとなしく、人にじゃれてくる。これまた「これなら家で飼ってもいいんじゃないか?」と思わせるなあ。以下の画像はほぼ実物大。



このように人様が飼っている動物を、ひととき眺めて楽しむのも「アリ」だなあ!と久々に思ってしまった。だが、飼っている本人達は「糞尿」の世話もしているのである。その部分を通りすがりの私達は感じないから楽しめるんだよなあ。生き物を飼うって大変なんだから!ホント!

そう言えば、昼食はどうしたのだ?そろそろ食わねば〜!ビーナスフォートのレストラン街は、ヨーロッパの夕暮れの町並みが再現してある。天井は青空のペイントだ。外光が入らないので、ディズニーランドの施設のような気分だ。で、やっとこさ決めたのが「中華」である。味はそこそこで量もたっぷり。じっくり粘ったが全部は食いきれずに店を出た。食い終われば当初の目的はすべて達した事になる。とっとと帰るのだ!

エレベータに乗り、やっと屋上の駐車場に出た時・・・うおおお〜〜〜!!!ザンザン降りではないか〜!雷が光っているではないか〜!この駐車場は広い。車はかなり離れたところに置いてあるのだ。こうなると世帯主として濡れそぼる事が要求される。うろ覚えの車の位置まで一気に突っ走った!もう〜〜〜びしょ濡れである!

カギを突っ込むのももどかしく、慌てて車に飛び乗った!そして、そこに悲しみを発見するのである!うおおお〜〜〜!!!車の天井が開けっ放しだったぞ〜〜〜!!!ひえ〜〜〜!!!もう〜〜〜びしょ濡れである!



本日の結論
雨は突然降り出す!

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