片品的花鼻記

2002年05月05日 次ぎの旅は片品村だ〜!


笠松邸の入り口にはみごとな芝桜が待っていたぞ!


「ゴルフボールの表面に似ているなあ!」

前回に続き、ゴールデン・ウイーク旅の御報告である!

4月27日から5月1日まで宮崎の実家に帰省したが、その直後5月2日深夜からおなじみの群馬県利根郡片品村へ向け出発したのだ!片品林檎亭でリンゴのオーナーになる為、直接年間料金を支払う為の旅である。今年でオーナー4年目だ。片品村の笠松邸までは、やや道交法を違反しつつスムーズに車で走れば、自宅から2時間15分程度である。今回は一人旅だ。

2日の深夜22時30分。川崎の自宅を出発。予定では途中休憩を入れ余裕をもって走っても3日01時着となるはずであった。東名高速に乗り、まずは用賀を目指した。環八に降りて左折し関越自動車道の入り口へ向かい走る。が・・・が・・・この時間だと言うのに環八が大渋滞なのだ!ううむ・・・流れがかなり遅い。ジリジリと進んではいるがこのままでは何時間かかるか分かったものではない。

甲州街道まで到達した時、限界に達した私はすぐさま右折し環七に向かった。ぐるりと遠回りになったが、そこから先はスイスイ!だがすでに、関越自動車道の入り口に到達した時に24時になってしまっていた。ううむ・・・先が思いやられるなあ・・・。すぐに料金所前1kmの渋滞でさらにつかまった。ううむ・・・耐えるのみの10分間である。

料金所を抜ければ、そこから先は快走だと信じていたのだが・・・目の前には「高坂まで18km渋滞」と表示されているではないか!うおおお〜〜〜!!!ひたすら耐えるしかない。ああ耐えるしかない!この際だ、CDを大音量で聞くか〜!だが・・・6連奏CDプレーヤーには娘の買ったCDがぶち込まれていたのだ。私のクラプトンはどうした?サンタナはどうした〜〜〜!!!結局、見つからないまま「オールナイト・ニッポン」を聞くはめになってしまった。1時間後渋滞を抜け出す。その後も軽い団子状態の渋滞が何度か繰り返され、やっと笠松邸にたどり着けば03時直前であった。ふう〜〜〜・・・4時間半の長旅だったなあ。

で、笠松邸に入れば笠松様お一人。なに?いつもならこの季節は何人も客人がいて賑やかなはずだが・・・。疲れ果てていたのですぐに寝ることにした。

3日朝8時。起床と共に朝食を作る。笠松邸に宿泊する際、私はバーターとして三食を作り続ける約束になっている。素人シェフに変身するのである。前夜は深夜着なので食材を何も仕入れてこなかった。でも何か朝飯を作らなければならない。まずは冷蔵庫を開いてみた。ほとんど材料となるモノは入っていない。かろうじて卵が数個ある。野菜室に舞茸があるのを見つけた。タマネギも1個転がっている。さてこれで何を作る?乾物が入れられている棚をあさってみたらそうめんが出てきた。鶏ガラスープ顆粒もある。よし!これで「うーめん」が作れるぞ!

その時!その棚の中に「炊き込みご飯の素」が潜んでいるのを発見した。賞味期限をチェック!うっ!なんぢゃこりゃ〜!1994年製造。賞味期限は1995年となっていた・・・。7年も前に切れているじゃね〜かよ!本来なら前世紀の遺物として保存すべきだろうが、身体のことを考えてとっとと処分することにした。この笠松邸では、このような遺物が発掘される確率がかなり高い。その為、1年や2年前の期限切れは「賞味期限内」と解釈するようローカルルールで決定している(ホントかよ?)

昼になればいよいよ片品林檎亭でオーナーの申し込み金の支払いである。12000円の木が今年の私の木だ。いつものようにまずは自分の木を確認しに林檎園に足を踏み入れた。笠松様も自分の木をチェックに向かう。なんと見事な木なのだ!豊作が約束されているかのようだぞ!指定されている私の木にオーナー名がぶら下げられていた。おおお!!!なんと見事な肩書きなのだ〜〜〜!!!


 

林檎の花は可憐である。薄ピンクの花びらは遠目では桜のようにも見える。辺り一面はやわらかな香りに満ちていた。

 
林檎亭のWEB用に取材を受ける我々であった。タンポポも満開で春一色である!

午後になり登録会員00133栃木の佳子様姉妹が来られた。昨年のリンゴ狩り以来の顔合わせだ。お誘いして笠松邸でちょいとお茶の時間にした。次回来られた時は是非ゆっくり食事をいたそうか!

暖かで穏やかな春の日差しである。夕方になり登録会員00035橋本様と登録会員00086伽世子様のご夫妻が笠松邸に到着。さっそく、バーベキューコーナーで酒盛りの開始である。すでに、炭火は起こされ、照明の準備も整っている。私は焼き肉の仕込みを終えていた。さらに、北海道産の大ぶりなホッケと、八丈島から直送された「青ムロアジのくさや」も待ちかまえているのだ。

今回のメインは「青ムロアジのくさや」だ。これは先日WEBの「くさやプレゼント」で当選したモノである。お友達の分もと「八丈島特撰品 くさや市場」副店長の持丸照男様から2箱送られてきたのだ。「くさや」は生鮮食料品だ。クール便で配送された後はなるべく早く食べるようにとパンフレットで解説してあった。実は、自宅に届けられたときパッケージを開いて1枚焼いて食べてみた。美味い!旨い!私の考えていた「くさや」と全然違うのだ!臭いは決して不快ではない。海産物のおいしい香りである。それを感じてか、当家のペットである白文鳥ラッキーは、すっ飛んできて生のまんまでかぶりついていたぞ!


夢中で囓り続けるラッキー!

バーベキューの現場は一瞬にしてくさやの香りに包まれた。橋本様はくさや初体験である。奥様も過去に臭いでひどい目にあったらしい。だが!なんと言うことだ!笠松様を入れて総勢4名全員が口にしたとたん「旨い!うま〜い!」と吠えるのであった!素晴らしい味である!乳酸菌系の発酵させた深みのある味はやみつきになるなあ。酒もいいが、酒を飲まないのでやはり白飯が欲しい私である!お茶漬けにして〜ぞ〜!

すぐに2枚目を焼き始めた。そこに隣のログハウスにお住まいの木村さんも匂いにつられて登場!これまた「おいし〜い!」と絶賛なのであった!これで、八丈島の「くさや」は天下一品であると我々で認定するのである!次回、また大集合するときは迷わず「くさや」を大量導入する覚悟である!注文したい方はこちらからどうぞ!やや涼しい夜風が気持ちよい。大ほっけも、焼き肉もすぐに消費されてしまった。ううう満足!

後になって気がついたのだが、あまりの旨さにパクついているうち、写真を撮影するのをすっかり忘れてしまっていた。画像の記録としては残らなかったが、皆様の記憶の中には確かに「くさやは旨い!」と記録されたはずだな!

大満足の後は、20時からはこっそり仕込んでおいた「タイ料理 レッドカレー」にした。辛いことこの上ないカレーだ。作っていながら味見をしてもかなり辛い感じだった。だが、その辛みの奥にじんわりとした旨味が潜んでいるのだ。果たして皆さんの反応は?うははは!!!まずは笠松様が悲鳴を上げた。橋本夫妻も「から〜!」と第一声である。ミルクで口を癒しながら、さらに食い続けてみると意外にも「旨味」を感じ始めた橋本家の人々であった。ついに「お代わりしていいすか!」の声が出たのだ!やっとその境地に辿り着いていただけたか〜!

その夜は映画「SHREK」を100インチの大画面で鑑賞した。字幕無し。吹き替えバージョンでないと辛いな〜〜〜!!!

5月3日は朝飯を食った後、大清水に「水芭蕉」を見に行くことにした。ついでに「片品林檎亭」にもう一度寄ることにした。橋本様ご夫妻は初体験である。林檎亭ご亭主星野様の案内で林檎育成の苦労話も聞いた。勉強になるなあ!穏やかな陽の暖かさと、さわやかな風、林檎の花の香りに包まれた田園風景が橋本夫妻を魅了したようだ。橋本様ご夫妻も「秋の収穫時には参加します!」と宣言されたのであった。


大清水は「水芭蕉群生地」だ。観光客だらけであった。今年はちょっと花が咲くのが早かったようで、少し枯れ始めているモノもあった。湿地帯に巡らされた板張りの順路を歩く。ゾロゾロ歩く。順路を外れ乾いたところで弁当を食っている観光客がかなりの数見受けられた。こうやって観光化する事で自然は徐々に破壊されているのだね。下の画像にも遠くにそんな人々が映っている。世の中にはモラルってえもんがあるんだぞ〜!

 
湿地帯と言いつつも水は少な目だね!

順路を巡りつつ見つけたある現象があった。最初に気付いたのは橋本様だった。下の画像をよ〜く見ていただきたい!水芭蕉の白い部分になにやら「エンボス加工」が施されている。他の水芭蕉も観たが、やはり同じように「エンボス加工済」である。これは花の軸の部分を包んでいたためにその突起が作り出したモノであろう。だが・・・それだけの意味なのだろうか?

このエンボス具合は何かに似ている。おおお!そうだそうだ!ゴルフボールの表面に似ているなあ!あの凸凹は空気の抵抗を少なくするために生まれたデザインである。花びらがこのような凸凹を維持する必要があるのだろうか?咲いてしまったら消えても良いではないか!だがここまで育っても消えていない。そこには深遠な理由があるはずだとは思わないか?

例えば、風が吹いたときにこの花びらのエンボスのおかげで、花びらに当たった空気の流れに乱れが無くなり、風をうまく受け流すことが出来、ダメージを受けにくいなんてね(な、わけない!)

 

水芭蕉の鑑賞は30分もすれば終わってしまう。とっとと帰路に就いた。そうだそうだ!昼食を作らねば!昨夜仕入れて置いた「サーモンの薄塩ハラミ」と「エリンギと蟹味のスパゲティー」にした。これまた大好評であった。バーベキューコーナーでじゅうじゅう脂を滴らせてサーモンが香ばしく焼き上がった。一口食うと本日もまた「うま〜!」と全員で叫ぶのである。ちょっと塩味が強いので 「白飯が怖い!」とつぶやいたところ、笠松様に「ホレホレ白飯ぢゃ〜!」と台所から冷やご飯を持ってきていただいた。やはり焼きたての塩鮭には白飯だな〜〜〜!!! 旨い!

てなことで、早くも片品村の旅も終わりに近づいてしまった。15時過ぎに橋本様ご夫妻は帰路に就く。私は20時半過ぎに準備をし出発。走り出せば帰り道もやはり渋滞が待ち受けていた。往路よりやや空いていたので3時間半の帰路となった。こうやって時々片品村の空気を吸いに出かける私である。

往復の車は深夜走行となることが多いのだが、一人で深夜に走るのはいささか寂しいモノがある。高速を下りれば真っ暗な山道も待っているのだ。次回は是非、どなたか隣に同乗していただきた〜〜〜い!!!



本日の結論
空気と水が旨いと食い物が旨くなるなあ〜〜〜!!!

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