読了的戦争論

2002年03月31日 再び大東亜戦争を考える!


「何が現在の国家的危機なのか?」

もう3年半ほど前になるだろうか・・・小林よしのり著「戦争論」を読んで、独断倉庫でも御紹介した記憶がある。太平洋戦争とは何であったのか?長年の私の疑問が解ける本であった。さらに、大平洋戦争に行った父親の立場やその経験を、じっくり聞く時間を持てないうちに亡くしてしまったのを後悔させる本でもあった。

その後、小林よしのりは「台湾論」を書いた。日本にとって「台湾」とは何か?日本は台湾に対し何を行ったのか?なかなか面白い視点で描き切っていた。私にはとても面白い本であったが、中国がそれに対し敏感に反応してしまった。台湾でも「台湾論」の不買運動が起きてしまった。中国の「言論の自由を封殺」する国家的思想が、小林よしのりを国家的驚異として敵視したのだ。その反応は下らなさすぎて笑える程だった。

そして、2001年11月に「戦争論2」が発行された。すぐに読もうと思っていたのだが、買いそびれているうちにすっかり忘れてしまっていた。そんな昨日、コミックスの「モンスター第1巻」をBOOK OFFに捜しに行った際、捜していたものは見つからなかったが「戦争論2」を発見してしまった。おう!すっかり忘れていたぞ〜!どれどれ・・・ううむ・・・さすがに100円ではなかった。

半額になっていたので950円であった。つまり定価1,900円なのだ。この手の本にしては高くないか?ところが、530ページ以上もある本なのだ。通常の小説と違って紙質が厚いので、たっぷりと電話帳の厚さがある。ズシリと重い。早速買い込んで昼食を済ませた後、読み始めてみると、これがまた面白い!一気に読み続け、気がつけば夕方になっていた。フ〜ッ・・・。

「戦争論2」は「戦争論」よりさらにパワーアップしていた。この本には説得力がある。私が感じていた「メディアのウラ」を的確に指摘してある。「●ュースステーション」がどうも怪しいと感じていたが、それも指摘してある。その怪しさはどこから来るモノなのか。「戦争論」で書かれていた事実が、さらに分かりやすく分析してある。

こうやって書きながらフト気付いたのだが「この本は解説すべき本ではない!読んで個々に感じるべき本」と位置付けた方がよいのではないだろうか?戦後の教育を施された人々が、その偏向教育を素直に受け入れそれが事実であると誤認し続ける危険性を気付かせてくれる本でもある。その事実を知る為には「戦争論2」や小林よしのりに対する偏見をいったん捨て去り、素直に読んでみることをお勧めする。そうすれば「何が現在の国家的危機なのか?」を認識できるはずだ。

太平洋戦争を俯瞰の立場で見るとどうなるのか?私が学校教育で教えられた「曲げられた歴史」と、かなり違って見える。さらに近年発掘されている様々な史実データによって、過去の歴史教育がいかにねじ曲げられたものであるかを証明している「戦争論2」でもある。

特に若い方々に読んでほしい。何故日本が「真珠湾を奇襲しなければならなかったのか?」その理由と、それがアメリカの国家戦略であったことが読み取れる。戦争を是としなければならない究極の状況と、戦争を単純に否定する感覚の危険さに気付くはずだ。さらに、戦争は「悪」という概念が危険であることに気付かせてくれる。だが、戦争を賛美しているのではない。これ以上の微妙な部分は読んでいただかないと理解してもらえないだろう。

日本がいかに世界中からなぶり物にされていたか。そして某国が、今もとてつもない情報操作で日本を攻撃し続けている事実。さらに、戦後、A級戦犯、BC級戦犯と呼ばれた人々の本当の意味。これらの事実を知るにつけ現在の日本が国家として危機的状況にあるのをひしひしと感じてしまうのだ。

読み終えて思うのは「オレも実は何にも知らなかったじゃないか・・・」と「戦争論」を読み終えた時に感じたことが、さらに今回も増幅されて来てしまったことだ。これ以上書くのはもう止めることにする。若い人は、とにかく読め!「戦争」と「ホロコースト」は別物である!と知らない人々がいるようだ・・・悲しい・・・。

私は、小林よしのりの「信頼できるデータを元にした事実の追求」を支持するぞ〜〜〜!!!



本日の結論
私は右翼でもなければ左翼でもない。客観的な歴史上の事実を知りたいだけだ。

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