貢物的鳥肌談

2002年03月22日 このネーミングは・・・?


「実に分かりやすいネーミングである!」

先日、当家に遊びに来ていた登録会員00108もみ様から貢ぎ物が届いた。何種類かのブツが袋に入れられ娘に預けられたのだ。品々を見回すと「なんとか独断倉庫のネタに使ってほしい!」との念が込められているのが良く理解できた。それではそれらの貢ぎ物の中から一つ紹介してみよう。

ひとくち食べたその瞬間、口に広がるおいしさはまさに”鳥肌もの”
何度食べても肌が粟立つほどの、感動の逸品。


「カレー専門店の味を超えるレトルトカレーが可能であることを証明してみたかった」
 カレー研究科 小野員裕 

上の画像を御覧いただきたい。「小野員裕の鳥肌の立つカレー」である。このネーミングはいったいどこから出て来たのだろうか?肉の代わりに「鶏皮」がたっぷり入れてあるのか?そもそも小野員裕ってナニモノなのだろうか?パッケージの裏を見てみよう。そこには顔写真と供に紹介文が書いてあった。

小野員裕
「カレーの旨さは、作り手の執念で決まる」
カレーの研究家。鳥肌ものの味を求めて1000軒以上のカレー専門店を食べ尽くすほど、決して味には妥協を許さない男である。今回のレトルトカレーにおいても、専門店カレーの味を凌駕する程の最高の味を提供するべく、執念の努力の結果、ついにこのカレーを作り上げた。著書に「週末はカレー日和」「東京カレー食べつくしガイド104/380」などがある。

小野員裕が語るキーマカレーの秘密
嫌味な甘味を一切省き、素材そのものの味を十二分に抽出しました。ひき肉、マッシュルームを深いばい煎にかけた玉ねぎとスパイスで煮込み、粗塩で旨味を爆発させた本格キーマカレーです。紅ショウガを付け合わせにすると一層美味しさが膨らみます。

この味をご堪能していただく為には・・・
ライスとルーを別々の器に盛り付けて、ルーをライスにかけながらお召し上がりください。


ううむ・・・分かったような分からないような・・・。そのような食べ方で、味が変化するとは思えない。どうも押し付けがましい感が強いパッケージである。さらに、前提条件を確認しておきたい。物を食って「鳥肌」が立った経験を私は持っているのだろうか・・・。どうも思い出せない。旨いからと言って鳥肌は立たないんじゃないのか〜?音楽だと「鳥肌」の経験があるけどなあ・・・。

てなことで、私の予測としてはこの「キーマカレー」を食っても決して「鳥肌」が立つことはないと予測するのである。ホントに鳥肌が立ってしまったら、その出来事の方が「鳥肌モノ」だな!で、こんなに力をこめてパッケージを造ったりネーミングを考えたりするのは果たしてプラスなのだろうか?期待値が高くなり過ぎて、そのギャップに評価が「あらら・・・」となりはしないだろうか?食い物は能書きよりも「食ってなんぼ!」の世界だと思うがなあ・・・。

で、もう一つ貢ぎ物の中にレトルトカレーが入っていた。こちらは明確にその味の特徴がネーミングとなっていた。実に分かりやすいネーミングである!さらにこのパッケージでは、当たり前だが、 食い方のスタイルまで言及していない。私にはこちらのパッケージの方が「力が抜けた」仕上がりで嬉しいなあ〜!



いずれ、食べ比べて結果を御報告しようではないか〜〜〜!!!



本日の結論
結局、誰しも自分の家庭のカレーに安らぎを見い出すのである!

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