落札的取材話

2002年03月18日 そして追跡取材が!


「これはドキュメンタリーだろうがよ!」

昨日、御報告した「JACチャリティー・オークション」の続報である。

登録会員00137 荒井様御夫婦+お子さまが参加されて、盛り上がった事は御報告したのだが、その際に落札の様子がテレビ番組クルーに取材されていたこともお知らせしておいた。そして、執拗な番組クルーは翌日、千葉県にある荒井様の自宅まで襲撃したのである!番組としては、一つのネタでひっぱってひっぱって時間稼ぎをしたいのであった。

かくして、3月17日取材は終わり、3月18日朝8:30〜9:30の日本テレビでオンエアされる事となった。この時間帯は出勤時間帯でもあるので、なかなか主婦以外は目にする事が出来ない。でも大丈夫!ビデオの留守録をきっちり女房に頼んで出社に及んだのであった。

出社後、9時から月曜日恒例の会議となった。だが、ネタが少なかった会議はあっさり終わってしまい、9時10分過ぎには歓談状態に突入した。そこで、会議室に設置されているテレビのスイッチを入れたのである。相変わらず政治家ネタをやっていたが、その直後芸能ネタへと移って行った。ふふふ・・・そしてついに「JACチャリティー・オークション」ネタが始まったのである!

まずはレポーターが楽屋裏を歩き回り、当日出品される品々を紹介していた。そこでオイシソウなブツをみつけ、その商品をターゲットにし、入札の様子と、落札者を取材しようと待ち構えるのである。そこで引っ掛かったのが、登録会員00137 荒井様御夫婦+お子さまであった。その番組の一部を時間軸で再現してみよう!


まずは御家族の紹介と希望の品の宣言!


前日風の自宅近辺砂場で家族団欒(やらせ!ミエミエ!)


舞台にはいよいよ商品が登場! ハデである!


入札開始!まずは6000円だ〜!


執念でついに落札!12000円だ〜!


他の商品の落札風景も流れたが・・・


良く見ると私の姿もそこにあった!


奥さんも吉永小百合着用ワンピースを8000円で落札!


そして自宅で着用したお姿を披露なのだ〜!

さて、この番組を見ていて当事者は変だと思うはずである。一般人が明らかに誤解するような編集がなされていたのだ。この取材陣は前日から荒井様御夫妻を取材開始し、あらかじめ落札希望の品を決めておいてオークションに参加したかの様に編集されている。

だが冷静に考えると、前日から取材していた人物が都合良く、希望商品を落札出来るとは限らないだろう?さらに、何故そのレポーターは縁も所縁も無い、登録会員00137 荒井様御夫婦+お子さまが当日オークションに参加されると、あらかじめ知ることが出来たのだろうか?知っているはずが無い!

荒井様は会場に来るまでいったい何が出品されるのかさえ知らなかったのである。レポーターは、たまたま御夫婦二人とも落札した商品が面白かったので、追っ掛け取材をして、前日の風景のごとき映像を撮影し、前後関係を逆に編集しつじつま合わせをし、それに都合良い様にナレーションをかぶせたのであった。

私はこの編集を否定しているのでは無い。ドキュメンタリー番組は「本当のドキュメンタリー」である事は少ない。どこかにディレクターの指示があり撮影時に「ヤラセ」の部分が発生するのだ。そうしなければ番組として成立しない事がほとんどだ。

かつて、私が担当してドキュメンタリー映像を製作している際に、某国営放送局のデイレクター出身者から出来上がった映像を見て「ここでどうしてもっと大袈裟な演技をさせなかったのか!」とハゲシク突っ込まれた事がある。おいおい!これはドキュメンタリーだろうがよ!と内心でツッコミ返した経験がある。

素人にレポーターが話しかけて取材するには「ヤラセ」でないとかなり危ない発言となる場合がある。そのため、取材現場では丹念に打ち合わせが行われ、ドキュメンタリーと言えどもリハーサルが実施される事が多々なのだ 〜〜〜!!!



本日の結論
かくして、ドキュメンタリーとバラエティーの差が見えなくなって来る!

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