海鳥的歌唱欲

2002年03月02日 さあ歌ってもらおうか!


その昔「カモメのジョナサン」って哲学的小説があったなあ!


「その心の火を消さずにいられるのか?」

毎月第一金曜日は、SEABIRDライブの日である。

3月1日(金)は朝から暖かく風も無かった。昼過ぎには気温15度になり、エアコンも蒸し暑い室温にキープするようになってしまった。室内でも首筋にじっとり汗ばむ一日。こんな日は花粉が飛び交い、花粉症の方々は悩ましい一日になるのだろうなあ。と他人事と思っていたのだが・・・。

昼過ぎ、表に出てみるとなんとなく目尻が痒くなって来たのである!目と尻が痒くなって来たのでは無い!(そりゃ落語だろうが〜!)目尻一か所だけである。夕方になるにつれ、眼球全体がうっすらと痒みを思え始めてしまった・・・。さすがにこの頃になると「いっけね〜〜〜!花粉症再発か〜?」と思えるようになったのだ。

私の花粉症歴は30年前に遡る。東京に出て来た時、いきなり「花粉症」が発生してしまった。当時はまだ花粉症と言う言葉は無く「なんだか、春になると頻繁に風邪をひくなあ・・・」と思っていたのだ。やがて、30才の頃「これは調べてみる必要がある!」と思い立ち、医者に調べてもらったところ、結果は見事に「カモガヤ」のアレルギー症状であると判定された。東京湾近辺に多い雑草であった。

毎年、季節になるとその苦しみはくり返された。鼻腔は腫れ上がり、息苦しく。だらだらとハナミズを流し、微熱でボ〜ッとしながら目を擦る毎日だった。だが、13年前に江東区から引っ越して、海から離れた川崎の地に辿り着くとピタリと「花粉症」から解放されたのであった。引っ越しの思わぬ効果だろうか。

時は流れ昭和が平成になり、ましてやスタンリー・キューブリックも映画に出来なかった2002年になったのである!もうこれで「花粉症」はすっかり安心!と思っていた3月1日「花粉症」はその眠りから目覚めたのだ!現時点ではまだ眼球がやや痒いだけなので、さほど仕事に影響は出ていないが・・・。明日からの鼻腔が心配な私である!

ふっふっふ・・・そろそろ、あなたは焦れったくなって来ただろうか?

本日は 「SEABIRD」ネタのはずが、いつまで経っても始まらないではないか!それには理由がある!実は本日、取材用のデジカメを持って来なかったのだ!つまり、本来ならキラビヤカな画像を並べてライブの様子をお見せすることが出来たはずなのだが、残念ながらそれが出来なくなってしまった・・・。そんなワケでダラダラと今まで文字数を稼いでいたのだ!(おいおい!そろそろやめろよ〜〜〜!!!)

では本題に移ろう!夕方になり、痒い眼球を抱えたまま月例ジャズライブに出かける私であった。19時過ぎ、行きつけの青山「SEABIRD」へ到着。デジカメがないとライブネタを拾いにくいなあ・・・。そこでちょいと視点を変えてみた。

社員に江田浩氏という人物がいる。かなり昔、一度だけ彼がカラオケ屋で「ジョージア・オン・マイ・マインド」を歌っているのに遭遇したことがある。その時、かなり面白い歌唱センスの持ち主であると感じていた。先週の事、昼食時にバッタリと顔をあわせたので「ジャズ・ライブで歌ってみない?」と声をかけてみた「えっ?いいすね〜!」と大ノリであった。

噂では江田浩氏はバイトでクラブ歌手をやっていたことがあると聞いた。社内でも「江田浩ショー」なるイベントを開催した事があるらしい。別の噂では「酒を飲みたくなるとカラオケ・パブに出かけては、他の客の前で歌いまくり、タダ酒にありついている」と聞いた。いったい、どのような根性の持ち主なのだろうか?そして、それは事実なのだろうか?今夜はその実体をしっかり見定めてみたい!

地図を渡していたので、江田浩氏は私より先に青山「SEABIRD」へ到着していた。まずはビールを飲みながら、リハーサルを眺めていたようだ。やがてライブに突入。なじみの顔が次々に入店して来た。ギターの橋本様は遅れるとバンマスの和田様からアナウンスがあった。いつものように第一部はインストで始まりインストで終わった。特別なことは起きなかった。このような状況が、私としては一番困るのだ!非常にネタになり難いぞ!(何しに来てるんだよ?)

橋本様が到着しないまま早くも第2部へと突入!これ又いつものごとく、ボーカルタイムだ。本来ならこのあたりで江田浩氏が「初めてですがよろしくお願いします!」と菓子折りの一つも差出しながら登場すべきなのだが「歌詞がないんでダメっすよ!」と言い始めた。「SEABIRD」初参加なのでややビビリが入ってしまったようだ。うっ・・・しかたがないか。私の記憶によると江田浩氏の歌唱ジャンルはシャウト系ブルースである。「SEABIRD」でウケ易いノリを持っていると私は信じているのだ。その為に連れ込んだのだが・・・。

シンガー達は次々に歌を披露し続けた。その様子をジッとうかがう江田浩氏である。やがて彼は状況が見え始めたらしい。ぼそっと呟いた「これなら私にもいけますね!」ほほう!やっとその気になったか!では歌う?「いやいや、今日は歌詞を持って来なかったから・・・」ではしかたがないな。ボーカルタイムはずんずん進む。

とその時、盛り上がり始めたボーカルタイムは最後のシンガーに突入した。そしてそこで聞こえて来た曲名は「ジョージア・オン・マイ・マインド」であった!おおお〜〜〜!!!あの日聴いた、江田浩氏の持ち歌ではないか〜!ということは、目の前には楽譜が置いてあると言うことか?歌詞があるってことかい?うおおお〜〜〜!!!なんてこったい!歌えたはずではないか〜〜〜!!!だが・・・もう遅い。すでに「ジョージア・オン・マイ・マインド」は二人で歌いはじめられてしまった・・・ううう・・・。

やがてライブは終了した。そして江田浩氏はさらに目を輝かせて呟くのである!「俺・・・イケます!大丈夫です!久々に火がついちゃいました!次回は楽譜を持って来て歌います!シャウト系ブルース任せて下さい!」ほほう!そうかそうか!やっとその気になってくれたか!って・・・次回ライブは4月5日だが・・・それまでの1か月間、その心の火を消さずにいられるのか?江田浩氏よ!絶対消さずにいろよ〜〜〜!!!絶対「SEABIRD」に来いよ〜〜〜!!!

ここまで実名で出したからには、もう後には引けないだろうなあ〜!



本日の結論
この結末は来月の4月5日、青山「SEABIRD」でお聴きいただきたい!

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