土日的番組談

2002年02月18日 謎は解きあかされた!


このミステリーサークルは誰が作ったのだ?


「なんてな事をまだあなたは信じます?

先週の土日はどこにも出かける事はなく、2日間コタツの中でテレビを観ながら、うたた寝をしつつ過ごした。実に怠惰な生活である。怠惰ではあるが、色んな情報が飛び込んでくる。そな2日間のなかで気になった事をつらつら書き出してみよう!

かつてはテレビ番組を見る度に、変な台詞を見つけてはアレコレ指摘し遊んでいたが、昨今はそのような作業をすっかりやらなくなってしまった。その原因は、テレビの「2時間ミステリーものドラマ」を観なくなった事にあるだろう。そんな今日このごろ、久しぶりにミステリーを見てしまった。そして案の定、変な台詞を発見してしまったのである。

2月16日21時テレビ朝日「土曜ワイド劇場 おかしな二人(1)居眠り刑事とダメ出し検事の長崎思案橋殺人慕情謎の婚約者殺し!」ううう・・・長いタイトルだ。どうしてこうなるんだろうね?さて、このミステリーでは料亭「二見」の美人女将の婚約者が、予定通り番組スタート15分で殺されてしまう。例によって警察は現場検証を行うのだが・・・。

その殺人事件の最初の捜査会議で出て来た発言が気になったのである。その担当刑事はこう言ったのだ。
「現場から凶器と思われる包丁が1本消えています!」
さあ、この台詞の検証をしてみよう。この台詞だけではなんら問題が無いように思われるが・・・。 まず、凶器が包丁であるのは、被害者の検死解剖でその傷の大きさから推察したものと思われる。これは常識的検死官の判断なので問題は無い。そして、凶器は現場に残っていなかった。だが・・・「包丁が1本消えている」のは誰に確認したのだろうか?

被害者は一人暮らしである。その台所に何本の包丁があったのかを、いったい誰が明確に知っていたのだろうか?被害者は調理師である。常識的に考えれば包丁のコレクションも多かったのだろう。被害者はもう死んでいるのだ。その中の特定の包丁が台所から1本消えたと誰が証言したのだろうか?その部分はいっさい番組内では表現されていなかった。どう考えても論理的では無い刑事の発言のようだが。考え過ぎだろうか?

最近気になる台詞はもう一つある。頻繁に流れているCMなのだが「クロレッツ」である。最後の台詞は「もう一泊泊まってしまいました!」なのだが・・・。これって「もう一泊してしまいました!」が日本語として正しいのではないだろうか?

次は台詞では無いが大笑いしたネタである。
「これマジ?」という番組を御存知だろうか? 爆笑問題が司会をやっている「怪し気な東スポ的ネタ」を取り上げる番組である。先週2月16日のネタは「ミステリーサークルの製作方法ついに解明!」であった。番組当初に出て来たのは、アメリカに住む怪し気な寿司屋の店長だった。どうもミステリー現象方面では有名人らしい。著書も何冊かあるようだった。ペンネームは「パンタ笛吹」

「パンタ笛吹」は言う。
「昨年出現したミステリーサークルの中で、もっとも優雅だったのは、実は私が作らせたものです!」と言い切るのであった。そして、そのミステリーサークルの画像が出て来た。ほほう!でかいなあ〜!どこかで観たような気がする形であるが・・・。番組ではイギリス王室の紋章に似ていると解説があった。さらに「ミステリーサークルはイギリスの秘密グループが作っている!」とバラスのであった。ほんとかよ〜! 「ミステリーサークル製作グループは8グループ〜9グループ存在している」とも証言していた。

寿司屋の店長はそんなグループの一つに接触し、製作を頼んだのだと言う。そしてついにそのグループが顔を曝した。3人組であった。本業はそれぞれ持っているのようなのだが。ミステリーサークルのデザインはPCで行っていた。確かにミステリーサークルのデザインはいかにもPCで作成した感じのものが多いな。

イギリスは現在冬なので、麦畑が刈り取られたままだ。そこで、スタッフはニュージランドへ飛んだ。青々とした農園を借り切って、3人組に実際にミステリーサークルを作らせたのであった。その製作過程は丹念にビデオに収録されていたが、深夜、真っ暗な麦畑の作業は黙々と4時間半に及んだ。暗視カメラでも撮影は続いていたので、彼等が作業した事にウソは無い。やがて夜が明け、白日の元に曝されたその完成形は、取材アナウンサーも絶句し涙を流す程の見事さであった。真っ暗やみの中、たったアレだけの人数と簡単な道具で、よくぞここまで作り上げたものだ!と思える見事さであった。

さらに、念のため今度は真っ昼間に目の前で作ってもらう実験も行っていた。これまた見事な蜘蛛の形をしたミステリーサークルが出現していた。ううむ・・・これは納得せざるを得ない。もともと「UFOでやって来た宇宙人が作っている」などとのたわごとは全く信じていなかった私だが、今までそう主張して来た世界中の研究家諸氏はこの映像をみて、どう反論するのだろうか?

一番上に掲載した画像の呆れる程大きなミステリーサークルでも、訓練されたメンバーであれば、真暗闇の中、わずかな音しかたてず数時間で完成させる事が出来るのである。人数を増やせば、作業効率は上がる、1時間程度ですべてを完成させる事も可能なのだ。

結局、ミステリーサークルは、それら「秘密グループ」がデザインとその正確な作業具合を競い合って作っているのだと解釈出来る。さらに、人間には不可能と言われていた、麦の茎が編み込まれたように倒されている現象は、彼等のあみ出した「マジックバスケット」と呼ばれるテクニックで作られたものだった。その作業具合も映像として記録されていた。こうやって目の前で「不可能」があっさりとクリアされたのである。わははは!!!!

「これマジ」を観られなかった皆様!詳細はこちらを御覧いただきたい。

「パンタ笛吹」が昨年オーダーして作らせたミステリーサークルの形が何かに似ていると思っていたのだが、やがてそれがなんであるのか、番組の最後で明らかにされた。「パンタ笛吹」氏経営の寿司屋の看板にそのマークはあった。日本人にはお馴染みの「家紋」である。この「桔梗」をモチーフにしたドデカイ家紋そのものを、3人組はミステリーサークルとして昨年製作していたのだ!もうこうなると大笑いだね〜!これでも「宇宙人が大きな家紋を作っていたのだ!」なんてな事をまだあなたは信じる?



明日はさらに、もっとディープなTVネタに突入するぞ〜〜〜!!!



本日の結論
早稲田大学の大槻教授は「ミステリーサークル」はプラズマが原因だ!と言っていたが・・・。

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