貢物的臭煎餅

2002年01月26日 ああ・・・口の中が・・・臭い!


これが「くさや」である。


「妻はぜ〜んぜん平気らしいぞ!」

1月26日午前10時。ピンポ〜ンとドアチャイムが鳴なった。いつも来るヤマト便ではなく、近鉄エクスプレスが来ていた。渡されたのはちょっと厚めの封筒である。送り主は登録会員00095小澤様であった。となれば、とうぜん「貢ぎ物」であると推察できた。非常に軽い封筒である。いったい何が入っているのだ?早速開いてみよう!


おっ!せんべいじゃないか!だが・・・これだけのせんべいを宅配便で送りつける理由は何だ?と・・・商品名を見て登録会員00095小澤様の狙いに気付いた。「炭火手焼 くさやせんべい」うおおお〜〜〜!!!なんじゃこりゃ〜〜〜!!!「くさや」は八丈島の名産である。アジの開きを「くさや汁」に浸けて作る干物だ。微生物の作用によって複雑なアミノ酸の味が引き出され「酒のつまみ」の珍味として珍重されている。 私は上京するまで「くさや」の存在を知らなかった。さらに、初めて「くさや」を口にしたのは30代の後半で、13年前の事である。

それは、仕事の打ち合わせがあり、会議終了が夜になったので「一杯飲もう!」と、会社近くのこ汚い安めの「焼き鳥屋」に繰り込んだ時だった。まずは生ビールを発注しつつ、おつまみを選んでいた時のことだった。突然、ウ●コ臭い空気が流れて来たのだ。ここは食品を提供する店である。なぜにしてウ●コ臭いのだ?これはイカンのではないか?私が「なんかクサイっすね!」そうつぶやくと相手から「えっ?くさやを知らないの?」と笑われてしまった。

そこで「くさや」初トライとなったわけである。「くさや」は焼く際に猛烈な臭気がただよう。慣れない人にはまったくもって猛烈にウ●コ臭いのである!しかし、食えば旨い!と聞いていたので思いきって口に入れた。確かに滋味豊かな海産物の味がしたが・・・暫くして奥歯のさらに奥あたりに、ウ●コ臭い感覚が残り続けているのに気付いたのだ。ゲップをすればもちろんウ●コ臭い!のである!

あの禁断の「くさや ウ●コ臭」をわざわざせんべいに塗り付けて焼いたと、このせんべいの説明書には書いてあった。封を切る手がやや拒否したがっていたが、はるばる届けられた「貢ぎ物」である!さっそく妻と試食会を開いた。妻はいちども本物の「くさや経験」がない。せんべいには「からしマヨネーズのコブクロ」が添付されていた。それを塗って食べるようにと指示がしてあった。だが、まずは何もつけないプレーン状態で食ってみよう!

ボリボリ・・・ガシガシ・・・ううむ・・・生臭い・・・確かに「くさや」味がする!私はやや腰が退いてしまった。次は妻である。「干物の味がする〜!私は平気よ!」ふ〜ん・・・じゃあ今度はからしマヨネーズを塗って食べて見よう!んと・・・この方が私には食べやすかった。妻はプレーンの方が好きだと言う。好みってえのはいろいろあるもんだなあ!

そして、異変に気付いたのは試食会終了5分後の事だった。お茶を飲んで口の中をクリーンにしたつもりだったのだが・・・歯の隙間や奥歯方面に「くさや」の臭いが残っているのに気付いた。臭いはその存在に一旦気付くともうダメである。鼻に付いてはなについて・・・。しばらくは自分の口のなかのかすかな「くさや」の臭いと戦わなければならなくなったのである!うおおお〜〜〜!!!今もまだ臭いぞ〜〜〜!!!

ここでさらに驚くべきことに気付いた!このせんべいのラベルには次の一文が書いてあったのだ。

当ホテルの社員がまごころこめて焼き上げました。

このせんべいはホテルのフロント横で焼いているのだろうか?(そんなわけはないぞ!)そうするとホテルの館内に「くさや ウ●コ臭」がただよっているのか?ヤナ感じのホテルだなあ・・・(だからそんなわけはない!)それとも八丈島は島全体に「くさや ウ●コ臭」がただよっているのだろうか?

最後に、誤解を招くとまずいので一文を入れておこう。「くさや ウ●コ臭」は私がそう感じるだけであって、他の方には「芳香」と感じられるかも知れない。このあたりは個人差が大きいので、私の評価はあくまでも「独断」であるとお断りしておこう!妻はぜ〜んぜん問題ないらしいぞ!「あたし、くさやってへ〜きかもしんない!」とホザクのである!



本日の結論
登録会員00095小澤様 ごちそうさまでした!でも臭いぞ〜!

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