六弦的希少材

2001年12月11日 この木材の正体はなんだ?


コリーナ・ウッド 原産国アフリカ

「緊張感が感じられない戦闘であった! 」

ギターのボディー材にはおおむね木材が使用される。その木材の中には、今では貴重な存在となったものがある。ウクレレに多く使用されている「KOA材」これはハワイのみで収穫される。近年その木目の美しさのため伐採が進んたため、ハワイ州が保護に乗り出しハワイから木材を持ち出すことが出来なくなった。つまりハワイ以外の地では新しいKOA材でギターを造ることは出来なくなったのだ。

ハカランダ材、別名ブラジリアンローズウッドも同じように輸出が制限されてしまった木材だ。輸出可能な頃のストックがまだ残っているので、そのような材は、希少価値から値が上がっている。そして、もう一つ以前から気になっていた希少木材がある。かつてGIBSONがフライングVやエクスプローラーに使って有名になった「コリーナウッド」である。

コリーナ製のギターはとかなり高値で販売されている。私は「コリーナウッド」のギターのサウンドをまだ聴いたことが無いが、その価格からするとさぞかし良い音がするのだろうな。そこで、まず基礎知識としてWEBを検索して、断片的に書かれていることを拾い集めてみた。総合するとこういうことになるようだ。

コリーナ・ウッド
原産国アフリカ シクンシ科 生木は皮膚炎を起こす。
リンバ・ウッドが正式名で、コリーナはギブソンの商標とのこと。
きれいな中音域の木。マホガニー系の音質で、高音域の抜けはマホガニーを凌ぐが、入手困難なため、値段も高い。昔のフライングVやエクスプローラーに使われた。粘りのある、たくましい音。 ハムバッカーとのマッチングが良い。一度弾いたら忘れられない弾き心地の良さがある。木目は薄く白っぽいのと茶色っぽいのがある。

何だか分かったような分からないような説明だが、取りあえず「高いけど、良さそう!」ってな感じはする。特筆すべきは生木の状態の事だ。皮膚炎を起こすとあった。加工工場ではそのような衛生管理が要求されることになるのだろうな。必ずゴム手袋をしろとか、班長さんにうるさいこと言われたりして。

なんてなイントロダクションはここまでである!いよいよ本題だ!

12月6日にWEBオークションで発見したコリーナ材をふんだんに使ったギターがあった。「HAMER KORINA ARTIST」がそれだ。以前から気になっていたギターだ。メイプルのトラ目のような派手さは無いが、しっとりした木目の地味な美しさがある。そして、その出品者を知って驚いた!登録会員00137荒井様だったのである!このギターは荒井様が「一番のお気に入り!」にしていたのではなかったのか?それともよっぽどの事情があるのだろうか?気になるぞ〜〜〜!!!


HAMER KORINA ARTIST

確認のため、荒井様にメールを入れてみるとやはりそうであった。ちょっと事情があり、金策をしているのだと言う。以前、私はオークションで落札し荒井様からOvation Super Adamasを購入した経験がある。HAMER KORINA ARTIST もOvationと同じメーカー「カーマン」の製品である。HAMERは丁寧な手作りで定評があるUSAブランドだ。荒井様の出品された品であれば、その品質や管理には問題ないはずだ。

12月7日夕方がオークション終了時間だった。だが、締めきり10分前になっても誰も入札していなかった。これでは荒井様の金策ができないではないか!どうしよう・・・どうしよう・・・と悩む暇も無く私は入札をしていた。半分はボランティア、半分は物欲である! 10分はあっさりと過ぎてしまい・・・そして、何の抵抗勢力もあらわれないまま私が落札してしまったのである!ううむ・・・なんとなく、緊張感が感じられない戦闘であった!

受け取りは12月11日夕方、終業後渋谷で直取引となった。綿密なHAMER KORINA ARTISTの御報告は、ブツを受け取ってから再度行うことにいたそう!取りあえず、今夜はここまでの御報告とする!



本日の結論
これでHAMERは3本目となった。今度こそ弾いてやらないとな・・・!

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