六弦的初荷談

2001年01月02日 初荷はこれなのであった!



HAMER Studio Custom GATC '59Burst


「売りたいような、売りたくないような・・・フクザツ・・・」

2001年に突入した初日、元旦の出来事だった。14時30分頃玄関のインターホンが鳴り響いた!玄関先に現れたのはいつものヤマト便の当地区担当者ではなかった。そこには珍しくペリカン便のニイちゃんが立っていた。大きめの四角いパッケージを抱えていた。おおお!21世紀の初荷が届いたのである!

その段ボール箱には「Fender」の文字が印刷されていた。なに?Fender?こんなものは頼んだ覚えが無いぞ!とウソブキながら、ふふふふ・・・。それが何であるか私はすでに知っていたのである!HAMER Studio Custom GATC '59Burstがその中身である事は分かっていたのだ!U.S.A.のギターである!それでは、これが何故、元旦に届けられたのか?そのいきさつを書いてみよう。

その始まりは、2000年12月下旬の事だった。いつものヤフーオークションを眺めていた時である。そこにHAMERを見つけた。上に掲載した画像のギターである。アメリカ製の手作り極上ギターだ。カスタム製作で定価はかなりの値段である。以前から気になっていたギターではあったが、とても素人が買える定価ではない。

オークションの出品価格は定価の約半額にされていたが、まだまだ高い設定だった。その価格では買う気が起こらないが、最終的にどのような値段で落札されるのか?気になって数日間観察を続けてみた。思った通り、一人も入札する事が無かった。そして、オークション最終日が訪れ、そのHAMERは予想通り落札されずに終了してしまった。

そして、翌日の事だった。同じHAMERがなんと!かなり値下げして再度オークションに出品されていたのである!!!うおおお!この値段ならなんとかなるぞ〜〜〜!!!オークション終了設定は2日後の12月27日21時28分になっていた。おお!その時間は会社の納会が終了し帰宅する頃の時間だ。もし、帰宅して誰も入札していなかったら、その時は参加してみるか!その時を待つことにしよう!

さらに、そのHAMERの情報と出品者の情報をチェックしてみようと考えた。出品者の過去の評価を一つづつ見始めて・・・うおおお〜〜〜!!!そこに驚愕すべき事実を発見したのであ〜る!なんと言う事だ!なんと言う事だ〜〜〜!!!その出品者は寄寓にもTanabeRoom登録会員00132高野様であったのだ〜〜〜!!!

以前にもIbanezのギターをお譲りいただいた事があった、あの高野様である!高野様の所有ギターであればコンディションは問題ないはずだ。信頼出来る方である!安心して取り引きができるというものだ!で、27日夜その時が来た。誰も入札していなかった。然らばとオークション終了10分前に入札してみた。終了まぎわに誰かが追っかけてくるかと思ったが、GibsonやFenderと違って、HAMERはマ比較的マニアックなギターである。誰も追従せず、アッサリと私の落札となった。

そして2日後、高野様からメールが届いたのであった。

早速本題ですが、正直言って「う〜っそ〜!落札され ちゃったよ〜〜〜!いったいどこの誰よ?
この強者は・・・・・?」 という感じで、ふと落札者の I D を見ればなんと! tanaberoom!!!
恐るべし・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

実はこのギター、最初出品期間14日間、 スタート価格¥XXX,XXX、希望落札価格¥XXX ,XXX で出品したところ入札がなかったので3日間だけ価格を下げて出品してみたのでした。師走のこの忙しい時期に 「3日間の短期間なら多分入札は無いだろう・・・・・3回目の 出品時には元の価格に戻して気長に・・・・・」と思って おりました。¥XXX,XXXはネットオークションでの買い物としては決して安い ものではない!少なくともギター小僧どもがポン!と決心 出来るものではないはずだ!)」な〜んて思ってたかをくくって たのですが・・・・・。

そこで、提案なんですが、まずこちらからギターをお送りしますので 眺めるなり、弾いてみるなり、添い寝するなり、お好きなだけご覧に なっていただいて、落札価格の¥XXX,XXXが妥当だとお感じになられたら購入を決定していただき、ちょっと高い?あるいはしばらく手元に 置いていたら飽きた・・・という時には送り返していただく。というのは いかがでしょうか?ただ、メンテナンスする楽しみはありませんよ!(笑)


なかなか面白い提案である。しばらく預かって吟味してから購入するか否かを決定してはどうだろうか?とのありがたい提案である。だが、良く読むとその行間には「しまった!落札されてしまった!だがなあ・・・TanabeRoomならしかたがないなあ・・・」とのオークション戦略失敗の可能性も見て取れるのである。そのあたりの高野様の心中は「売りたいような、売りたくないような・・・フクザツ・・・」といったところだろうか?

で、届いた現物を手に取ってみると、なかなか美しい風情である。指板のポジションマークも本物の真珠貝が使われていて豪華な光を放っている。使用された形跡はほとんど無い。新品同様である。高野様もあまりの美しさに衝動買いしただけで、まったく使わず仕舞い込んでいただけとか。

ギター全体の仕上げも実に丁寧である。表面に浮き出ている杢目も見事である!造りに一部のスキもない。添付されていたカタログのスペックを読んでみると、ううむ・・・そこまでコダワルか〜!と究極の処理がなされているのであった。思わず分解して確認したくなる記述である。

ピックアップはセイモアダンカンの59とBJの組み合わせだ。音はどうだろうか?フロント、リア共に心地良いディストーションを出してくれた。リアが思ったより柔らかくて好みのサウンドである。弦高が私の好みより高くセッティングされていたので、若干下げた。オクターブピッチも調整し直し、チューニングし直すと・・・うん!これは弾きやすいギターだ!

ストラップをつけてぶら下げてみた。おおお!ボディーとヘッドの重さのバランスがちょうど良いぞ!私の持っているGibsonのダブルカッタウエイは、ボディーが軽くてヘッドがやや落ち気味になるが、このHAMERはそれがまったく無い!気持ち良く抱え込まれるように納まる感じだ!

久々にアタリを掴んだ!ってな感じがする。
今週中にじっくり触りまくって、購入するかどうかの結論を出すとしよう!



本日の結論
実はとっくに結論は出しているとの噂もある!

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