舌出的演奏中

2000年6月26日 なぜサンタナはその時舌を出したのか?



アインシュタインの舌だし画像に似ていなくも無い。


「違〜〜〜う!ちが〜〜〜うぞ〜〜〜!」

BS2で2000年6月23日深夜にオンエアされた「サンタナ・ライブ・イン・トーキョー」は一体何人の方々が御覧になっただろうか?私は韓国製ビデオテープで録画しつつ、2時間たっぷり楽しむ事が出来た。もちろん膝の上には先日手に入れたばかりの「PRSロイヤルブルーギター」を抱えつつ、麦茶片手での観戦である。時折出て来る「知ってるフレーズ」があるとチョロチョロとギターをつま弾いたりなんかしちゃったりして!

サンタナの音は、細かいフレーズと言うよりトーンで聞かせるものだ。ディストーションが軽くかかったロングトーンが耳に心地よい。すでにこのライブについては何度も音楽系雑誌で取り上げられているので、今さら書く事も無いだろう。私が書くとすればそれらの評論に乗っていなかった「重箱の隅」的事実をネタとすべきであろうな!それでは始めよう!

それは終わりも近付いて来た頃だった。会場はイマイチ乗りが悪かった。メンバーが、そしてサンタナが「ダンスしよう!」と煽るのだが、客の中心である「オッサン」たちはなかなか立ち上がって踊ってはくれないのだ。かつて「立ち上がると演奏を中止します!」と主催者からおどされた経験が、トラウマのように全身に絡み付いているのだろう。

演奏開始後、1時間25分たった頃だろうか。「ブラック・マジック・ウーマン」のイントロが流れた。会場に突然「ウオ〜〜〜!!!」とオジサンたちの咆哮が響き渡ったのだ。サンタナライブでこの曲をやってくれないとオジサン達は納得できないのである!聴かない内は帰るわけにはいかんのだ!20年前、この私がはじめて弾けたサンタナはもちろんこの「ブラック・マジック・ウーマン」であったぞ!

「ブラック・マジック・ウーマン」は「ジプシー・クイーン」とメドレーになっている。そう言う曲なのだ。常に2曲ワンセットである。今回のサンタナも例外ではなかった。官能のサウンドは「ジプシー・クイーン」へと突入した。そして、曲のエンディングへと進み、間もなく終わろうとした時だった。一つの音が私の脳に突き刺さったのだ!

「違〜〜〜う!ちが〜〜〜うぞ〜〜〜!」その音は、明らかにその時弾いていたコード進行から外れた音である。気持ちが悪い音だ。心の中で小さく突っ込みを入れたその瞬間だった。サンタナが「うっ・・・失敗した・・・」とすぐに違う音へ移行したのだった。その後、うまく誤魔化したかに見えたのだが、神に祈りを捧げる事を日々の勤めとするサンタナなのだ!元来正直者のサンタナなのであろう。その失敗の反応が表情に出てしまったのだ。それが一番上に掲示した画像である。舌をだしながら、軽く頭を横に振ったのだ。もう間違い無い。サンタナはその時、明らかにミスピッキングしたのである!



これがその瞬間の映像だ!


だからといって、このコンサート全体がどうのこうのと言いたい私では無い。アインシュタインも「舌出し写真」が有名ではないか!偉大なる人々には「舌出し」が似合うのだろうな!きっとそうに違い無い!よ〜〜〜し!私も舌を出す事にしよう!!!(なんか勘違いしてるぞ!)


本日の疑問
もし、あの時サンタナが舌を出さなかったら、私はどのように判断したのだろうか?

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