上海的開会考

2022年02月05月 聖火台のサイズに驚いた私だ!



「天国がないと想像してごらん・・・」

上海冬季オリンピックが始まった。2月4日夜の開会式を眺めていたが、LEDを床に敷き詰めた演出は「造形物」を極力抑えた演出だった。これを「良しとするのか?」は私の感覚ではちょっと違うかなと・・・。デジタル感満載にちょっと苦手感があってね。全体的には好感をもって受け入れたのだが。東京五輪の開会式と比較してどうのこうのと言う方も多いが、それは仕方ないこと。電通が色々やらかしちまったからね。今から思えば、東京五輪はもっと徹底してアニメ感を出し続ければよかったのだと思うがね。

さて、そんな上海の開会式で一つだけ「このアイディアはすごい!」と驚いたのは「聖火台」だった。最終ランナーが聖火トーチを持って、エンターに歩み寄りいきなりトーチをセットに突き刺した。そして小さなトーチがそのまま「聖火台」となったのだ。中国なのだからもっと派手で大きな炎を用意すると無意識に思っていたので、今回の「聖火」の小さな炎はかなり衝撃的だった。省エネの世の中にふさわしい!

中国の今までの方向性とは真逆の炎の大きさ。しかししれは心地よいサイズであったと感じた。無駄に大きな炎を開会期間中燃やし続けるのはもう止めたほうがいいね。LEDの床面がもたらしたものも「無駄な造形物」の排除であったし。消費されるものが少なくて済む。だが、そこで繰り広げられたものは、デジタルで作り込まれすぎていて感度を呼ぶものではなかった。もう一つ褒めるべき点は中華臭をかなり排除していたことだろうか。

IMAGINEが開会式で流れていた。これはどう捉えたらいいのだろうか?私はそこに中国らしい選択だと思ってしまった。IMAGINEの根底にあるものの一つに「宗教の否定」があると思うのだ。「天国がないと想像してごらん・・・地獄がないと想像してごらん・・・」中国共産党はやはり国家的に宗教を否定している。彼の国にとってIMAGINEは必然であると言える。なおかつ、世界中の人々に理解されやすい。かなり政治的選択であったと。

コロナ渦の中での東京に続くオリンピック開催は、国家的厳戒態勢が必要とされる。すでに選手の中にも感染者が出たようだが、この先無事に終えることができるのか?ハラハラしながら最後まで観察を続けよう!


本日の結論
聖火台が一番のお気に入りポイントになるとは思ってもいなかったよ!

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