接種的大手町

2021年06月12日 第一回目のワクチン接種完了!



「積極的に接種されたほうがよろしいかと!」

新型コロナウイルスのワクチンが接種開始されてから暫く経つが、神奈川県川崎市はなかなか接種券が届かず「いつになるやら・・・」と諦めかけていた5月25日にようやく届いた。書類を詳細に読んでネットで接種場所を探してみると、結構ワケがわからない状態に成ってしまった。要領を得ない場所設定だし、なぜそこなのだ?との疑問が消えなかったが、ようやくここなら行きやすいしと接種場所を決めた。そこで受付日を待って再度接種申し込みページにアクセスしてみると、なんと私が決めた場所が接種会場リストに出てこないのだ!なぜだ?とても不親切な設計である。

そこで妻と対策を話し合った結果「東京大手町の大規模接種会場に行こうよ!神奈川県も受け入れてくれるし!自衛隊だとなんとなく安心感があるしね!」と合意。すぐに接種案内ページをネットで探すと・・・あらら???接種方法の案内だけで肝心の申し込みができない・・・。なぜだ?再び検索し直したところ、ようやく本来の自衛隊の接種申し込みページに到達。大手町の大規模会場なので間違いない。

6月1日。手続きを始めると大手町会場はABCDに別れていた。さらに30毎にスケジュールが区切られていて、各セクションごとにあと何人申し込めるかが分かるように成っていた。都合よい時間帯で夫婦二人が申し込めるのが15時に見つかった。私はiMacから、妻はiPhoneで同時に申し込んですぐにクリア。接種センターCで15時に決定した。申し込み自体はとても簡単でスムーズにできた。なぜ川崎市の申し込みページはあんなにややこしかったのだろう?ネットに疎い老人だとあれじゃあ予約は難しいぜ。なぜ、自衛隊のやつと同じ仕様に出来なかったのかね?ちなみに、私達が接種されるのは「モデルナ」のワクチンだ。

テレビのニュースでも老人たちがネットを使って申し込みができず、電話もつながらないので直接会場までやってきたとか流れていたが・・・私も69歳で十分に老人だ。きっと私と同じ年齢くらいでネットが使えないって方々は、1995年前後にネットに対する知識吸収をサボっていた方なのだろう。時代がその方向へ動くのは明らかだった時代に率先して対応していないと、このような事態になったとき対応できなくなるのだ。

コロナ自粛中は自宅からのリモート会議で挫折する方が多かったと聞いた。多くは会社役員などの上層部だったとか。自宅のネット環境を自分で整えられないままにリモート会議を強要されて、会議の最中にネットがダウンしてしまう現象も多かったとか。「会議は会社の会議室で顔を合わせてやるもんだ!」と言い張る役員もいたらしいが、結局はネットに対する備えができていなかったことの裏返しの発言だったようだ。

私自身は自主的に1990年のワープロから始まり、パソコン通信時代を通過して現在のインターネット時代までやってきた。ご覧の通りWEBも1996年から自力で作り始めた。随分機材にお金もかけたが、今となってはそれらのコストは私自身の肥やしになっているってことだ。老後を豊かに暮らす方法の一つとしてインターネットの利用がある。今は自宅から通信販売で何でも買うことが出来る。海外からでも2週間以内に届けてくれる。読みたい本は翌日に届くし、映画も見放題。様々なイベントの予約もできる。インターネットが使えなければそれらは享受できないのだからね。

そのためにはキーボード入力がスムーズでないと不便でしょうがない。平成の頭頃にタッチタイピングを自主トレしておいてよかったと今になって感じる。出来るとできないのでは雲泥の差があるからだ。そこで、孫10歳にもタッチタイピングのトレーニングを始めたところ、2時間で出来るように成った。若いってことはそういうことだ。正しい指導をすれば誰でも出来るんだよ。歳取ってから慌てて覚えようとすると大変だがね。

昔、全くキーボードを触ったことがない60歳の方が上司として赴任してきた。私のセクションに来たからにはタッチタイピングを覚えたいというので基礎訓練を毎日一時間5日間練習してもらったら、6日目にはもう自分で手紙を書きたいという欲求が出てきて、ゆっくりながらも正しいフォームで書き始めていた。面白かったのは「タッチタイピングで覚えたので、手元を見たら逆に打てない!」と言われたこと。歳取っても抵抗感を示さず覚える気さえあれば1週間以内にクリアできるってことなんだよな。

話がそれたが、いよいよ接種日がやってきた。6月7日昼過ぎに家を出た。まずは日吉駅から東急目黒線で目黒駅乗り換え東京駅まで。東京駅前からは会場までシャトルバスが運行されていた。待ち時間3分で、ハトバスの大型観光バスに載せられて会場直ぐ側の停留所へ。数分歩いて会場入口へ到達。予約は15時だったのに14時に着いたのでその旨伝えたら「問題ないですよ中へどうぞ!」と案内された。思ったより空いていたのだよ。まずは手のアルコール消毒から。接種券を示して本人確認後、次のテーブルで体調等医療面の質問に答えて更に進んだ。持たされているのは黄色いクリアファイルだ。4色あって、色分けでその後の進み方が指示される。床面にも大きめに色違いの進むべき方向が表示してありわかりやすい。

次に呼ばれていよいよ接種ビルの中へ入るが、入り口でまたもや手の消毒を要求される。更に進んで接種券の確認等、様々な待機と確認が繰り返され、エレベーターに乗り4階へ進む。そこから先もまた確認と待機が繰り返し、部屋を移動する度にアルコール消毒が要求される。いよいよ接種の順番が回ってきたが、ここでもまた待機。接種ブースと思って入ったら自衛隊医療班の男性がトドメの健康確認だった。何度確認すれば気が済むんだ?と思いつつ隣のブース前でしばし待った。呼び入れられて椅子に座ると自衛隊の所属IDをつけた男性と女性の二人がいた。

女性隊員から「こんにちは!私が接種いたします。腕を横にだらんと下げてください」とすぐに接種開始。針先が刺さった瞬間だけ僅かにチクリとしたがその後は全く痛みもなく「えっ?もう終わったの?」という感じで完了。すぐに移動し、またもやアルコール消毒しつつ二回目の接種予約を取った。その後15分ほど待機室で椅子に座り副反応による体調の変化があるかを確認し、問題なければ退出である。

退出時にもエレベータ待ちで人数制限があり、7名ずつ案内されて1階へ向かった。ビルから出てこれですべて終了。約40分間の行程であった。全体的に整然とした雰囲気の中で案内人も多く、気持ちよく参加できたが手のアルコール消毒の回数だけは驚くね。その後はまたもやハトバスに乗って東京駅へ向かった。ちなみに、二回目の接種は7月12日12時に同じ大手町の大規模接種会場だ。現在、大手町の会場は予約がガラガラのようだ。世紀のイベントだと思ってメイン会場へ行ってみるのも一興かと。副反応については接種6時間後から少し痛みが出始めたが、じっとしていれば気づかないほどの痛み。腕を上げると少し痛む感じだが、二晩で痛みはすっかり消えてくれたので問題無し。積極的に接種されたほうがよろしいかと!


本日の結論
摂取直後、自衛隊医療班の皆様に敬意をもって敬礼してきた。



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