義歯的車一台

2019年06月23日 インプラントの施術が始まった!


借り物の参考画像です。


「本数割引って無いのですか?」

それは長い道のりだったと思うのです。

生まれてから67年間使い続けてきた自分の歯がこれほどの事態になろうとは・・・。それは、数年前に感じ始めた「固い食べ物がが噛み辛い・・・」という口の中の不便さでした。部分入れ歯が2か所、ブリッジが三か所、抜けている歯の数六本という悲惨な口腔内の状態。そして前歯の下の歯が問題でした。

小学五年生の頃、近所で草野球していた際に、バッターがヒットした瞬間握っていたバットを後ろに投げたのですが・・・。運悪く私はキャッチャーをしていました。そしてそのバットは私の口元を直撃!前歯上下二本が折れ、唇も切れてしました。激痛です!もちろん前歯は永久歯。唇はすぐに縫って数週間後にはなんとか完治しましたが傷は残りました。歯はどうしようもなく、悲惨な前歯のまま少年時代を過ごしました。中学に入ってすぐに上の前歯は継ぎ歯。下の歯は差し歯にしました。金属製の前歯で見栄えが悪かったですね。高校に入るときに、白い差し歯に作り変えてもらいました。

それ以来、私の他の歯も痛みやすくなり、東京に出てきてからは、数か所の歯科医を転々としました。歯科医にはかなり大きな金額を支払い続けてきましたね。記憶に残る限りまっとうだったのは青山に在った「U歯科」だけでした。そしてやがて神奈川に引っ越してからは、某歯科医に決めて通い続けました。早く安くやってもらえるのでありがたかったのですが「アンチ・インプラント」の歯科医師でした。

実は、私自身は「インプラント」にするのだどうだろうか?とここ数年思い続けていました。部分入れ歯2か所というのはとても不便です。他の歯も怪しくなってきているので上手く固い食物が噛めなくなってきました。そんなときに、小学生の頃に折れてしまった下の前歯の差し歯が傷み始めました。そこで新しい差し歯にしてもらおうとしたのですが、そもそも土台の歯自体がかボロボロになっていて、仮歯を入れた段階で作業がストップ。医師と相談の上で暫く様子を見ることにしました。この時点でもうかなりグラついていました。

そろそろ前歯が限界だなと思い始めた今年になって、通っていた歯科医が「眼が悪くなった」との理由で廃業。私は突然「歯科医難民」と成ってしまいました。そんなときに限ってアクシデントが起こります。奥歯のブリッジ金冠が食事中に外れてしまったのです!行きつけの歯科医はもうやっていないので、いつも散歩の際に見かけていた徒歩15分の場所にある「A歯科医院」に飛び込んでみました。ここが偶然「インプラント」の名医だったのです。近代的設備の整った大きめの歯科医院でした。

医師と相談してみると、外れた金冠を仮付けしつつ「下の歯がもうかなり駄目になっているので、このままかぶせ直すだけではどうにもならない。根管治療からやり直さないとこの先使えない」と判明。レントゲンを取り、画像を見ながらの説明を聞いて、なおかつその歯のデジタル写真を撮って画像を見ながらの説明で納得しました。確かにボロボロ。その際に出てきた幾つかのことが精密検査によって更に顕になってきます。

結論から言うと私の口腔内は、問題だらけになっているので早急に手を打たなければならないと。多くは今まで長年治療していた歯はほぼ全部やり直さないといけない状態にあり、特に前歯の下の差し歯は、歯の根本自体がもう基礎の機能を果たさず、さらにその下の骨まで悪影響が出ているらしく、すぐに抜歯したほうが良いとの判断でした。私自身もその件に関してはとても不快感が有ったので、早急に抜歯してインプラントにしたいと申し出ました。

そのために顎全体を「CTスキャン」で撮影。やがて浮かび上がる、やり直さなければならない歯の数々。ううむ・・・。これだけあからさまに映像で見せられると、素人でも「俺の口の中はとても残念だ・・・」と落ち込みました。そして歯科医師は言うのです。「やらなければならないことが多過ぎますね。一つづつ検証して全体的な治療計画を立てましょう!」数回通ううちにそのスケジュールが出てきました。そしてコストも・・・。

まずスケジュールは9月末までに全部やるということ。上顎のインプラント三本はチタン製基礎を埋め込んでから骨に定着するまで3か月かかります。その後、その基礎に芯の部分を建ててその上に歯となるパーツを被せます。これで9月までかかるという計算です。その間に、他の部分も進めます。下顎には前歯も含めて4本のインプラントが必要です。下顎は上顎と違って骨自体が丈夫なので、定着まで三か月もかからないので問題なし。他にも幾つかの歯のかぶせ直しを行います。

そして問題はコストでした。見積もりを見て驚きました!もちろんインプラントは自由診療なので保険は使えません。トータルで約350万円。「プリウスPHV」が一台買える金額でした。さてこの金額をどう考えるべきなのでしょうか?1日悩みました・・・。

まずこの金額をキャッシュですぐに用意することは可能でしょうか?実は、私が長年貯めてきたお小遣い口座があります。務めていた会社を辞めてから10年間コツコツと貯めてきました。もちろん老後の資金として考えていたのですが、何らかの事態が勃発した時の備えでもありました。3か月前、一度その突発事態が起こりそうになったことがあります。

「あなたは重篤な糖尿病です。血液検査のデータを見ると膵臓癌の可能性があります。肝機能不全も起こしている可能性があります」と糖尿病専門医に宣言され大慌てしました。このときに治療費はまあなんとかなるかなと、お金の心配はしていませんでした。再検査の結果、癌の疑いは消えさらに糖尿病の治療2か月で運動量を増やしたことで内臓脂肪が消え肝機能不全も消えてしまいました。こんな経緯のあとの歯科医問題です。

もしあの時、本当に癌だったら?と考えると、そこに使う予定だったコストが「インプラント」に使えます。しかも、いわゆる家計口座ではなく私の個人的な「秘密口座」からの支出ですから、誰にも迷惑をかけずに済みます。そう自分に納得させて決断しました。

歯科医師との面談で「この治療計画通りに進めてください!」と言い切ったのです。しかし、いくらある程度の金額は用意しているとは言えこの金額はかなりの痛手です。その時看護師がこういったのを聞き逃しませんでした「一度にこんな金額の患者さんはまずいないですよね!」そうか・・・やはりなあ・・・。インプラントを一気に7本も入れるなんて普通はないよな・・・。そこで初めてのことにチャレンジしました。

歯科医師に対して「本数割引って無いのですか?」と聞いてみたのです。医師も「確かに高額ですよね・・・。上顎は技術的にかなり難しいので、無理ですが・・・。下顎はちょっと考えてみましょうかね・・・」考えると言ったところで作業内容は変えられないのでコストをサービスしてもらうことができるのか?と言う問題なのですよ。

すでに、上顎インプラントのチタン製基礎は3本埋め込み完了しています。手術自体は傷みもなく、その後の腫れも無く思っていたよりかなり楽な術後です。基礎だけで1本20万円消費税別です。カードで支払いました。そしてここで気づくのです。9月末までに全部の治療を終えるスケジュールの意味が!10月からは消費税が10%に上がります。350万円の2%は7万円です。その前に全部やつけてしまおうという治療計画なのでした。

全部治療が終わると、食生活がかなり快適になるそうです。私は小学5年の頃から前歯で物を噛んだことがないので、それが味わえるようになります。自分の歯で噛む感覚がありますしね。早くとうもろこしやスペアリブをガブリとやってみたいですね!

ちなみに、インプラント経験者に相場を聞いてみると、インプラント1本50万円だったそうです。


本日の結論
妻はその金額はボラれてんじゃない?と怯えていました!

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