本日的硬岩鮨

2019年04月01日 恒例のニュースを!


「その鮨定食につけた名前が

あと1か月で平成が終わり、新しい元号がスタートします。
そしてその新しい元号が発表されるのが本日の午前11時半予定。
これを書いている時点ではまだ発表されておりませんがね。楽しみです。
(追記 本日11時40分に元号は「令和」と発表されました)

さて、本日は近所に本日だけオープンする寿司屋の報告です。
その寿司屋の大将はマニアックで、無頼で名を馳せた元ギタリスト片岩さん。しかし、ある日自分のギターの下手さ加減に嫌気が差して、持っていたすべてのギターを売り飛ばし世界放浪の旅に出ました。そして世界各地で彼が見たものは「寿司屋」と「ラーメン屋」の乱立でした。行く先々で試したもののそのフェイク加減に腹を立て店側と対立することおびただしい回数。これをIT業界では「コンフリクト」と呼ぶようです。やがて大将が気づいたことは「俺が正しい寿司を握ってやる!」という確信への高揚でした。

数年放浪した後に帰国した大将は、まず手っ取り早く「寿司大学」の特訓を受け3か月後には立派な寿司職人として自立できるまでの腕に。元ギタリストだけに指先は器用だったようです。すぐに東京歌舞伎町に居抜き部件を見つけて寿司屋を開店しました。「寿司片岩」を開店したものの、残念なことにその寿司屋には特徴がなかったのです。寿司自体はかなりイケル味でしたが。やがて一年が経ち客足は遠のいていきました。客があえてその寿司屋を選ぶというモチベーションを掻き立てるものが大将にも店構えにもなかったのです。回転寿司が席巻していましたし。

東京にはもちろん寿司屋が乱立しており、銀座を頂点にして日本中に寿司屋は存在しています。いずれも同じように「江戸前」を標榜し同じような店構えに同じようなお品書き。たしかにトラディショナルな食べ物であるだけにそんなに奇をてらった品揃えでは、日本人には嫌われてしまうのではと逡巡の日々。しかし特徴は出したい。

その時、大将の中に閃いたものがありました。「ハードロックカフェは飯食わせるだけなのになんであんなにギターっぽいんだ?ネオンサインからしてレスポールの形状だし!」しかも世界各地で繁盛しているし・・・なんとかして寿司屋にあの世界のコンセプトは持ち込めないだろうか?と思いあぐねる事がしばらく続きました。あの世界をどうやって持ち込むか?俺も元ギタリストだし熟考すれば名フレーズが生み出せるはず!と考え続けました。

やがて2018年その時が訪れます。映画「ボヘミアン・ラプソディー」の大ヒットにより、世の中は空前のQueen ブーム。それを見越したかのように tanabe.tv では「May Queen」なるオーバードライブを発売するしまつ。



やがてその映画「ボヘミアン・ラプソディー」はたんなるブームだけでは終わらず、社会現象にまで昇華していきました。2019年になり映画「ボヘミアン・ラプソディー」はアカデミー賞で主演男優賞を始め各賞を獲得することに!これに目をつけた寿司屋の大将は「寿司片岩」の店名を変更し、内装も大幅に改装することにしました。

無頼ギタリスト寿司職人の大将がつけた店名が「無頼庵 命」(ブライアン メイ)。店内のインテリアは一切和風を排除し、職人たちの服装は「フレディー・マーキュリー」のあの白黒ダイヤ模様のタイツ!イカ握りには、黒い海苔で作ったダイヤ型がいくつも貼り付けられています。通常「あがり」と呼ばれるお茶は「Radio GaGa!」と声を掛けると出てきます。こんな変わった寿司屋はニュースにも取り上げられ、やがて Queen ファンが押し寄せる寿司屋として有名に成りました。しかし、大将はその裏で一つの願望がまだ達成できないことを悔しがっていました。寿司下駄調達の件です。

一つだけ盲点があったのです。寿司を乗せる寿司下駄のことです。本物のギターを寿司下駄代わりにして提供したら面白い!と思いついたものの、ブライアン・メイのギターで有名な Red Special の本物は世界中に一本しか存在せず、世の中のファンたちはもっぱらレプリカを使っています。しかし、日本にはブライアン・メイも認めたギター製作者がいます。新しく数十本を作ってもらえばよいのでは?と考え連絡してみたところ、Red Specialの製作で高名な伊集院氏はこの大将からの製作依頼を断ったのです。「もう Red Special の製作は中止いたしました。これ以上作ることはありません」と少し前に宣言していたのです。

実は「無頼庵 命」では、チープなレプリカを使うのは大将の意にそぐわず、使うなら伊集院氏の作によるものと決めてかかっていたのです。しかしそれが手にはいらない・・・。それでは仕方ない・・・。安めで大量に本物が手に入る「Fender」のギターを寿司下駄にしよう!と急遽方針を変更して「もう Queen だけにはこだわらない!ロケンロール!」と今は亡き内田裕也氏のごとく叫びつつ、店内の装飾もQueen 仕様からHard Rock 仕様へと変更。店員の服装もスタッドつき革ジャンへと変更!

やがて完成した新しい店舗は「硬岩鮨」(かたいわ鮨 ハードロック鮨)と名付け、選んだ寿司下駄ギターは「Stratocaster」これならいくらでも本物が手に入ります。料理の品揃えも整い、その鮨定食につけた名前が「Sushiratocaster」この仕様が定着するかしないかはあなた次第です!4月1日本日だけのオープン!


本日の結論
このようにそれらしく嘘ニュースを書くのは面白いけど疲れるのだ!
そして、来年の4月1日に向けて早くも思考が始まる!

「独断倉庫」に関しての御意見は「啓示倉庫」へ書き込んで下さいな。



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