日本的国紀本


2018年12月08日 真珠湾攻撃の日に思う!


一気に読み通すと圧巻!


この先何をすべきか?」

更新がしばし滞ってしまって申し訳ないです。
仕事が重なったりドタバタが続いていたのと、少し腰痛が出て参っていたのでやる気がなくなってしまい・・・。で、先程急に「あっ!今日は真珠湾攻撃の日だった!」と気づいて最近読んだ「日本国紀」について書いてみようかと。

百田尚樹著「日本国紀」について何を書くのか?何が書けるのか?今の時点ではよくわからないのですが、とりあえず書き出してみましょう。

まず書いておきたいことは、ネット上でこの本についてあれこれ言っている方が沢山いまして、ちょっと鬱陶しいなあと感じているのですが。Wikipedia のコピー本だと言いふらしている方も居ますし、著者が「著作権は問題ない!と居直っている」とも書いてあったりでなんともはやと言った感じですが・・・。その方々は全編を読んだことあるのでしょうかね?

そもそも、歴史的事実を時間軸に沿って書き連ねた場合、ほとんど文章は似てくるという事実がありましてね。そりゃそうですよね。事実を並べただけなんだから。そこで著作権という観点から、歴史的事実を連ねた本の著作権を一度認めてしまうとそれと同じ表現は次から使えないわけで、それ以降歴史本は一切書けなくなってしまうのですよ。

著作物とは「精神的労作の所産として、文芸・学術・美術・音楽・建築などに関して思想・感情を創作的に表現したもの」と規定されています。この本の場合は「文芸」として思想・感情を創作的に表現したものということになります。

では、歴史的事実はこれに当たるのか?そうではないですよね。思想・感情を「創作的」に書けないですよね、歴史的事実なんですから。そうなんです。もともと歴史的事実の羅列は「著作物」としての体をなしていないわけです。Wikipedia に書かれている歴史的事実についての記述は、それが歴史的事実の羅列であれば「著作物」ではないわけです。参考にして一向にかまわないわけです。

百田尚樹著「日本国紀」は、基本的に事実及び事実と思われる事柄を2万年以上前にさかのぼり日本国の始まりから平成に至るまで書き連ねてあります。その各章の間に「コラム」が書いてあり、ここに百田氏の思いが書かれています。つまり、この本はトータルとして「著作物」ではあるが、一部分を取り上げると「著作物」ではないという不思議な構造であることがわかります。

通読してみると、たしかに今まで知っていた日本の歴史に関する知識の集大成という感じです。しかし、これほど時間軸に沿ってまとめて読んでみたことはありませんでした。結構感動する体験でしたね。よくぞここまでまとめていただいた!と感謝しております

いくつか私の知識とずれるところもあって気になったことはあるのですが、それは古代の話なので学説がいろいろあってどれを採用するかで知識のズレは出ますから、間違いであるとか正しいとか言うつもりはありません。例えば「稲作の伝来」についてなどがそうですね。中国大陸から伝来したというのが通説で、この本でもそう書いてありますが、本来「稲」は南方の植物で、中国や朝鮮半島では育ちにくい植物なので、伝来の順番は逆ではないのか?という意見や発見が最近出てきたようです。稲のDNAを調査しそれが裏付けられたとか。さらには二本で発掘された籾が稲作伝来と言われているはるか以前の稲であると判明したとか。これには私も納得です。この様に歴史は新しい発見と証拠で修正され続けるのです。

これは「日本国紀」には書いてありませんでしたが「漆」の存在もそうですね。長年、中国から伝来してきたと言うのが通説でしたが、中国で発見されている「漆」は6千年前のものが最古のようです。しかし最近になり、日本で一万年前の「漆」が発掘されて古代史に大きな揺らぎが出始めているというのです。しかも日本のものが良質であると・・・。これ以上は書きませんが。

先程も書きましたが「日本国紀」には新事実は書いてありません。あくまでも日本がどう生まれ、どうやって平成にたどり着いたか歴史をたどり時間軸に沿って505ページに凝縮した本です。通読して気づいたのは、自分の過去の経験でこれほどまでに日本の歴史をまとめて読んだ記憶があるのか?でした。義務教育での歴史の教科書では細切れに習いますし、そもそも私は歴史の授業が大嫌いでしたからね。今になって後悔していますが。

学校で歴史教育を行う前に、一旦この「日本国紀」を生徒に読ませて全体の流れを知ってもらってから細部の教育を行うとスムーズに行く気がしますね。細部だけ先に学んでも歴史的つながりが見えにくいですからね。

日本人として、これくらいは知っていたほうが良いと思われる「歴史の宝石箱や〜!」だと思うですよ。私自身はアメリカが仕組んだ「日教組」による「WGIP」の真っ只中で教育を受けましたし、実家では朝日新聞を購読していました。その知識が私の人生のある部分を思想的に歪めたことは事実です。近年になり、私も戦前戦後に関する新しい知識を得るために多くの書物を読み、知識の修正を行いました。そして「日本国紀」には私が修正した後の知識がまとめて書いてあります。

日本のマスメディアが今も「WGIP」の影響下にあり、共産党の影響下にあることが悔しくてなりません。なぜそうなったのか?理由は「日本国紀」にも書かれていますが、そこに百田氏も書ききれなかった部分がたくさんあるわけで、この先何をすべきか?ということについて自分で考えるしかありません。

またここ一週間で大東亜戦争の実態のある部分を知りました。なぜ日本陸軍は裁かれたのに日本海軍は裁かれなかったのか?それは満州に秘密があると・・・。新しく発掘されたアメリカに保存されていた東京裁判の記録によってまたしても「大東亜戦争の秘密」の一部が明らかに。


本日の結論
歴史には後年の研究によって善悪が逆転する瞬間がある・・・。

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