瞬読的実践参


2018年10月12日 更に実践を続行!

今回は下巻に挑戦!


「個人の能力の拡張」

瞬読実験3回目
前回読んだ「ガラパゴス上巻」は270ページをメトロノームのカウントをガイドに視線を上下に動かして55分で読み切りました。かなり無理して強引に読み進めた感が残りましたがね。以前に比べてほぼ4倍の読破スピードでした。詳細があまり記憶に残っていない感じです。ミステリーなのでちょっと致命的ですが概要は理解できていました。某車メーカーの期間工が死んだ事件があり、それが殺人ではとの疑惑が持ち上がり捜査一課が乗り出すと言うもの。現場に残されたノートの切れ端に記された謎の数列。被害者が残したと思われる、そのメモの意味するものは? ザックリ書くとこんな内容です。

「ガラパゴス下巻」334ページをどのテンポで読むべきか?以前であれば6時間程度の量ですね。しばし悩みましたが、今回はあまり無理せず自由に読んでみようとメトロノームによるカウントは無しです。基本は2行読みを行いつつ意識して前回より少しスピードを落としてみましたら、上巻より詳細を認識し易くなりましたね。最終的に読破時間は105分でした。これまたザックリと計算したら訓練以前の3倍速になっていました。

この結果を踏まえると、上巻は4倍速のスピードで詳細が分かりづらかったのですが、今回は3倍速で詳細が分かりやすかったと。速読への慣れもあるのでしょうが、いったん無理にでもスピードを上げてから、少しスピードを下げると文字を認識し易くなるってことですよね。例えれば、車で高速道路を突っ走った後に一般道に降りるとやたらにゆっくり感じます。あれと同じような効果かなと。

これで今回は一応「1分間2400文字」で読めましたので、速読の上限スピードと言われる「1分間2100文字」は超えられたと。ここから先は読書の度に少しづつスピードアップを行なっていけば良いのでしょうかね。それとも基礎訓練を間に挟まなければならないのでしょうか?

瞬読体験セミナー直後は私の読書スピードは「1分間3700文字」と記録されていました。このスピードは訓練直後の3分間に集中してのこと。1時間以上ぶっ続けでこのスピードをキープするのはいささか苦しいですね。人間の集中できる時間はどれだけなのでしょうかね?例えば10分ぐらいが集中の限界だとすると、10分以内に1冊読めるスピードを身につければよいのだということになりますよね。それは300ページの本だとすると1分間で30ページ読む必要があります。つまり2秒で1ページ読まなければならないスピードです!ううむ・・・。今の私の感覚では不可能ですね!しかし、現実にそれ以上のスピードで読む人々は存在しているわけですからね・・・。

この三回の実証検証で感じたことは、早く読めば読むほど情緒感が薄れる感じがしたということ。情緒を必要としないビジネス文書などは早く読めるに越したことはないですが、小説は行間から感じる情感も味のうちですからね。今回はたまたまミステリーで実験してみましたが、あまり瞬読には向いていないような気がします。ページを戻って確認したいような本には向いていませんね。やはり法律書やビジネス書など一直線に読み進める本が向いているかと。

因みに、iPhone用の速読ソフト「瞬間速読」で「走れメロス」を超高速で読んでみましたところ、これがアッサリと4分26秒で読破できたのですよ。理由は視線を動かさずに済むからと、ページめくりがないから。声に出して読むスピードをはるかに超えているので文字情報が意味として飛び込み続ける感じでしたね。最後のシーンではかなり心にグッと来ましたので、ちゃんと内容は読み取れていたのだろうなと感じます。

これで、とりあえずの瞬読実験は終了です。今後は地味に自主トレを続けるのみですね。と言っても特別な訓練をするのではなく、おそらく好きな小説を少しずつスピードアップさせて読破する癖を付けるだけのことだと思います。そもそも「速読」を身に着けたいと若い頃に思っていたときは、ほんの数倍のスピードで読めれば良いと考えていたわけですから、とっくにその地点には到達できていると感じます。次のテーマは、速さと理解力の融合ですね。いくら早くても内容が頭に入っていなければ意味がありませんからね。現時点では、はっきり言ってまだバラバラな感じです。

いつの日かそれがしっくりと合わさって、10倍程度のスピードで読めるようになれば理想なんですけど。いまのところ3倍〜4倍が精一杯ですから、その日が来るのかどうか予測はつかず、また自分にあり得るかどうかさえ全く見えておりません。私が「瞬読」あるいは「速読」にチャレンジしようと考えた背景は「自分の可能性の拡張」でした。運動能力であれば、私は42.195kmを2時間5分台で走るのは不可能だと諦めています。しかし「速読」のように体力に関係なく身につけている方は多いわけですから、そこにはなにかのテクニックが存在すると考えたのです。長い間その実態がつかめなかっただけですね。

私がギター用のエフェクターを作ったときも、自分にそれが出来る自信はありませんでしたが「他の人が作れているんだからなんとかなるんヂャね?」と取り組んだのが始まりです。そして結果としてはご存知の通り、現在は68か国にユーザーがいます。英会話もそうでしたね。63歳のオヤジが今更チャレンジしてどうにかなるのか?との思いもありましたが、何もしなくて終わっちまう人生も寂しいなと思ってね。外国人の友人も増えてきたことだし、今後必要性が大きくなるからやっちまおう!と大枚払って3か月間レッスンを受けたら「あら?聞き取れる!」となって、先日は来日中のカナダ人ギタリストを自宅に招いて2時間近くギターやエフェクター話、世間話をギコチナイ英語ながらも楽しんでしまいました。

個人の能力の拡張は「あの人もやってるんだから私にも出来るだろう」との安易な考え方がスタートラインです。実際にやってみてどうしてもダメだったら諦めればよいだけですからね。そうそう、2017年1月に宮崎空港で開催された「宮崎エアポートショー」では私のトークショーが設定されていました。トークショー1時間なんてやったこともないし、何を話すべきか?などと一時期悩んでいましたが、いざとなったらネタはなんぼでもあるぞ!とほぼぶっつけ本番で挑んだら、2ステージがあっという間でした。もともとは人前でしゃべるのが苦手だったのですが、これもまた居直ったおかげで「個人の能力の拡張」が発揮された瞬間だったんでしょうね。

さてと、次は何に手を出しましょうか?


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本日の結論
速読を始めると、本の消費量が激増する!

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