翻訳的謎商品

2018年09月24日 騙されるの覚悟で手に入れてみた!


翻訳ガジェットなのだが・・・。



「沢田研二が TOKIO を歌っていた頃」

時折、Facebook の広告として怪しげな商品が飛び出してきますね。面白そうなものがあるとその実態を調べたりしてけこう楽しんでいるのですが、おおむね 商品は価格がかなり高めです。そもそも、Facebook に登場する怪しげな商品は中国製であり、その殆どが Wish でも販売しています。半月ほど前にもそんな商品が出てきましたので、調べてみました。

「PEIKO」と名付けられた商品は、大幅値引きと書いてあり5,980円で販売していました。二個まとめて買うと二個目は1,000円にすると書いてありました。つまり、二個まとめて買うと一個当たり3,500円程度になるということです。この商品は Bluetooth でスマホとつなげ、28か国語の翻訳ができるガジェットだというのです。この価格で?と疑問が出ますよね。

では、同じ商品が Wish に存在するかチェックしてみました。有りますあります!かなり多くのショップで販売しています。で、その価格は?とショップをいくつか覗いてみると・・・大笑いです。ほぼ 2,000円前後で販売しています。安いショップでは1,500円以下です。送料を入れて2,500円程度ですね。更に調べていくと、スマホに専用アプリを入れてこの「PEIKO」と Bluetooth でリンクさせ、PEIKO のトークボタンを押しながらしゃべると瞬時に翻訳してスマホのスピーカーから翻訳された言葉が流れ、スマホにも文字で翻訳文が表示されるというのです。

この価格なら話のネタになると、騙され覚悟で 2,500円で販売していたショップへ注文してみました。Facebook に書き込まれていた評価は「翻訳が使い物になら無い!」とか散々な評価だったのですが、それはそれで失敗も面白いなあと考えたのですよ。そして10日ほどした昨日「PEIKO」は郵便局の配達員によって丁寧に当家玄関まで届けられました。

早速チェックです。まず本体はとても軽く、耳に装着していても気にならないサイズです。マニュアルは英語と中国語のみ。小さい冊子は老眼には辛いのですが、なんとか英語バーションで理解しました。まずは iPhone へ専用アプリのインストール。PEIKO をフル充電してからスイッチを入れ、Bluetooth で iPhone とリンクさせます。アプリを起動して名前とメールアドレス、性別を登録します。何故性別?と思ったのですが理由は後から解りました。男で登録すると男の声で翻訳された言葉が流れるのです。

iPhone のアプリ内にはこのように翻訳できる国の名前がずらりと並んでいます。自分がしゃべる言語と翻訳する言語をここから選択します。この画像の下にもずらりと続いていますよ。


実際に、簡単な言葉で全言語を試してみました。「駅までは近いですか?」ガジェットのボリュームボタンの真ん中を押しながらそうしゃべると、瞬間的に日本語のテキストが表示され、一瞬後にそれぞれの言語でテキストが表示され音声も流れました。28の言語対応と書いてありましたが、実際にはヒンドゥー語にはまだ対応していなくて翻訳されませんでした。2言語は未対応ですが、多分今後のアプリのアップデートでクリアされていくのだろうと考えます。

多分この翻訳はネット上の翻訳エンジンとリンクさせているのだと思いますので、WiFi 環境があれば問題なく作動するようですね。翻訳の精度の問題はそこまで期待していなかったのですが、短文なら充分に翻訳できますので旅行先で困った時に使うにはアリだと思いますね。ただし、この商品とアプリは「片道通行」です。自分の意志を伝えるのには使えますが、相手の言葉を翻訳してもらうにはいちいち設定変更しなければなりません。そういう使い方の商品ではないですよ。その場合にはもう一個「PEIKO」を手に入れて、相手のスマホにも同じアプリを入れてお互いに使えば問題なく会話ができますね。相手が英語圏の方であれば、こんなもの使わないほうが早いですが、それ以外の言語だと助かりそうです!

で、よく考えると「PEIKO」はスマホアプリの性能であって、耳に装着するガジェットは単なる「レシーバー兼マイク」ではないの?と気づきました。通常は電話のレシーバーとして使っていて、いざというときは翻訳もしてくれるという便利グッズですよね。2時間充電で4時間程度使えるようです。

「PEIKO」を手に入れてテストした後に妻にこの件を話したら、どうもテレビで紹介していたようで「それ気になってたのよ!」と言い始めました。ほほう!なるほど!ということで「旅行に行くとき貸してね!」と言ってておりました。おいおい!一人でどこに行くってんだよ〜!

そこで妻にも買ってやろうかと、さらに Wish で調査したら同じ商品が送料込み1,500円で販売しているショップが見つかりました。現在20%のクーポンを持っていますので 1,200円で買えるってことぢゃないですか!1,200円で28言語が通じるようになるというのはねえ・・・。笑っちまう価格です。まあ、どこかに落とし穴があるかもしれませんが、この金額なら諦めもつきますよね!

そしてふと思い出した記憶が!
1980年に沢田研二が TOKIO を歌っていた頃、LAに仕事で同行のグラフィックデザイナー浅葉克己さんが翻訳ガジェットを持っていました。横長電卓のような形状で日本語をキーボードで打ち込むと液晶窓に翻訳した英単語が出てくるというもの。スタッフが寄ってたかって試したところ、マニュアルで登録単語は2,000と判明。つまり、一般的日本人の中高教育で覚えた単語ばっかりという結果に!浅葉さんも「知ってる単語ばっかりで使えねえなあ〜!」と呆れていました。これが数万円していたのですからねえ・・・。今では1,200円で28言語の会話文を自動翻訳です!

この「PEIKO」には充電用のケーブルが2本入っていました。一本は白くて短いもの。このような商品にありがちなケーブルでしたが、もう一本はまっとうで丈夫な充電ケーブルでした。充電中には赤いLED点灯し、充電が完了すると青に変化します。このケーブルだけでも500円〜1,000円程度するのでは?と感じますよ。そうなると「PEIKO」のガジェット本体だけの本当の価格はいくらなんだと?とまたしても別の疑問がわきますなあ!


充電ケーブルが充実!


追記
その後、更にテストしていたらAUTOという設定があることに気づいて試したところ・・・なんと1個だけで双方向翻訳が出来ることを確認しました!自分がしゃべるときは耳元のボタンを押して話すと、翻訳された音声がスマホから流れます。さらに、相手が何か話しただけですぐに翻訳された言語がイヤホンから直接聞こえてきました。ボタンを押す必要がないんです!結構旅先で使い物になるのでは?と確信し始めましたよ!

もう一つは、なんでこんなに安いんだ?との疑問は「新製品が出たので旧製品がたたき売りになっている!」と結論づけました。すでに新製品の広告が Facebook に出てきていますね!


本日の結論
私はこれをいつ使うのだろう?日本に来た外国人へプレゼントも有りか?

「独断倉庫」に関しての御意見は「啓示倉庫」へ書き込んで下さいな。



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