仕組的探究心

2018年09月04日 どのような理屈によるものか!


来日ギタリストとの楽屋での談笑はその結果だよね。



「好奇心と探究心」

突然気づいたことがありまして、忘れないうちに書き留めておこうと書き出します。

私は現在、ギター用のオーバードライブペダル製作を生業としています。それだけで食っていけるほどの収入にはなっていないのですがね。まあそれは置いといて、ではなぜこのようなギターペダルを作ることになったのか?その根本的な原因は何だったのか?について「そういうことだよね!」と思い立ったのです。

ペダルを作る前に作っていたのが小型ギターアンプでした。50台ほど作って欲しい方に譲渡しましたが、ではなぜギターアンプを作ったのか?それは、友人からもらった「スモーキーアンプ」というとても小さなギターアンプを見て「このサイズでなぜアンプとして成立してるんだ?」と疑問を持ったところがスタート地点でした。

スモーキーアンプを分解してみると、驚くほど少ない部品数でした。小さなスピーカーとインアウトのジャックは最低限必要ですが、それ以外は回路上にオペアンプ1個とコンデンサ2個だけ。えええ???なんで???と電子回路的知識のない私は驚くばかり。ではそれを再現してみようと、部品を買って見よう見まねで作ってみたら、ちゃんと音が出ました。さらに、ではもうちょっと出力を上げたものは作れるのか?と探求したくなり、やってみたところ、これが思っていたこととは大違い!様々な壁にぶつかり、七転八倒しながらなんとか1Wのギターアンプを完成させました。さらにチューブアンプはどの様に作るのか?に発展し、感電しながら一台作りました。

その延長線で「オーバードライブペダルはどの様に作るのか?」と気になり、ネット上で回路図を探し、あれこれ試行錯誤しつつ探求していたら二週間後に第一号が完成していたという流れです。これでもうおわかりですよね?「なにか気になることがあると探求したくなる。探求したら自分の手で実現したくなる」それが原因で様々な趣味に突入してしまうんですよ。一番悪い性格は「他人が作れるものは、俺にもできるんぢゃねえの?」と安易に考えすぎること。

その真っ只中にあるのが現在進行中の「ナイフ製作」です。30年ほど前にナイフが気になり始めて、そのときも自分で作ってみたいとの願望が浮かび上がっていたのですが、仕事が忙しすぎて放置していました。昨今になり、仕事も少なくなって自由な時間が増えてくると、かつてできなかった気がかりなことをやりたくなったのですよ。趣味は、一度気になって手を付けると、ほぼ1年〜3年程度で飽きてしまいます。今回のナイフ騒ぎもおそらく「一本自作したら冷めてしまうのでは?」と危惧しておりますがね。要するに製作工程やモノの仕組みを理解すると急に興味がわかなくなるんですよ。そしていつも結論は「やっぱりプロの作るものにはかなわん!」なのですよ。

マジックの解析もそうですよね。素晴らしいマジックを見ると、その仕掛けやテクニックをなんとかして解析したくなります。一時期かなりハマりましたが、これもまた自己満足に過ぎず、自分でやってみる気はサラサラないのですよ。不思議の仕組みを知りたいだけです。とてつもなく不思議な現象も、ある一点に気づいただけで「あああ・・・そんなことで・・・」と理解した瞬間に興味を失います。あまり良い趣味だとは思えませんがね。

そんな中で唯一11年も作り続けているのが「弾駆動」や「禅駆動」でして、これも最初は納得できるものができたらそこで終わる話だったのですよ。ところが一号機完成翌日から、作って欲しいというギタリストたちが現れて、それに答えているうちにオーダー量が増え続け趣味が仕事になってしまったというわけです。ですので早い時期にはすでに趣味では無くなってしまったのでその後は仕事として続けていられるんですよ。

英会話なんてのもそうじゃないですかね?2015年に突然「今更ながらこの歳になって英会話を身につけたい!」とネットスクールに申し込んで3か月間学んだのも「来日する海外のギタリストたちと直に話したい!」と思い始めたのと同時に「英語を聴き取る能力って、仕組みはどうなってんの?」との探求心がそうさせたとね。完璧には程遠いけど、ある程度聞き取れるようになって英語に対する精神的壁が消えかなり楽になりましたのでまあ成功したかなと。その後2度ほどアメリカに一人旅してホームステイして何も困らなかったのはありがたかったですよ。

そして、昨日また新たな「これってどうなってんの?」を見つけて突入しかかっています。あまりにも実態と仕組みを知りたくて、一か月後のセミナーに申し込みしました。はてさてどうなりますやら。ある程度仕組みが見えてきたらここで発表しましょう。今度は物を作るのではなく、英会話と同じ様に自分の能力を増進するものです。66歳でそれを身につけるのが可能なのか?と好奇心と探究心がありありなのです!


本日の結論
理屈や仕組みが理解できると嬉しいですよね。

「独断倉庫」に関しての御意見は「啓示倉庫」へ書き込んで下さいな。



GO TO HOME PAGE